池上正樹のレビュー一覧

  • 大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち

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    池上正樹
    (いけがみ・まさき)1962年、神奈川県生まれ。大学卒業後、通信社勤務を経て、フリーのジャーナリストに。おもな著書に『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『ドキュメントひきこもり』(宝島社新書)、『痴漢「冤罪裁判」』(小学館文庫)、『ふたたび、ここから 東日本大震災・石巻の人たちの50日間』(ポプラ社)、共著書に『石巻市立大川小学校「事故検証委員会」を検証する』(同)がある。現在、ダイヤモンド・オンラインにて「「引きこもり」するオトナたち」を連載中。

    大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち (講談社現代新書)
    by 池上正樹
    「ひきこもり」という言葉の響きには、さまざまなイメージがまとわりついている。  いまだに「裕福な家庭だから」とか「怠けている」「親が甘やかしている」などといった誤解や偏見が根強く残る一方、「働きたくないから」と仕事をしないで友人と遊び歩いている人や、治療が必要な非ひきこもりタイプの人格障害が疑われる人まで含めてしまう見方もある。

    ひきこもる当事者たちの多くは、本当は仕事をしたいと思っている。社会とつながりたい、自立したいとも思っている。しかし、長い沈黙の期間、空白の履歴を経て、どうすれば仕事に就けるのか、どうすれば社会に出られるのか、どのように自立すればいいのかがわからず誰にも相談できないまま、一人思い悩む。  中には、何とか現状を打破しなければいけないと思っているのに、仕事などに行こうとすると、身体が動かなくなったり、おかしくなったり、痛くなったりするなど、 傍目 からはわからない問題を内に抱えていて、社会に出ることができない人たちも少なくない。

    そして、ひきこもりの中核にいる人たちは、一般の人が気づかないようなことでも全身で感じ取れるくらい、感性が研ぎ澄まされている。だから、他人を気遣うあまり、人一倍疲れやすい。  そうした周りの空気を読め過ぎてしまうくらい心やさしい感性の持ち主だからこそ、ひきこもってしまうのだ。逆に言うと、他人を傷つけたり迷惑をかけたりすることも厭わないくらいモノを言える無神経なタイプであれば、ひきこもりにはならないし、なれないともいえる。

    また、島根県が二〇一四年三月に公表した「ひきこもり等に関する実態調査報告書」によると、地域の中でひきこもっている人の年齢は、四〇歳代が最も多いことがわかった。しかも、ひきこもっている人のうち、四〇歳以上の中高年層の比率はなんと半数を超えて五三%にも上り、本人とその親の年代は、ますます高齢化が進んでいるという現実が明らかになったのだ。

    「昨年、山形県が行った調査結果を見たら、ひきこもる人の中高年の割合が、半数近くを占めていることを知りました。四〇代、五〇代の方は、ひきこもり状態にあっても放置されていることが多く、生活保護予備軍にもなる。山形県と同じような形で年齢の上限を設けずに調査して、実態を探る必要がありました」

    男性の割合が七一%で、女性の二四%に比べて三倍近くに上った。男性のほうが外からのプレッシャーで顕在化しやすいのは、全国的な傾向でもある。  家族構成については、ほとんどが家族と同居。複数回答で聞いたところ、「母」「父」「兄弟姉妹」「祖母」「祖父」の順に多かった。一方で、孤立が懸念される「ひとり暮らし」も約一五%いた。

    〈他人に頼るべきではないという風潮が、この結果を招いている〉といったツイートも紹介されていた。第二章でも詳しく触れるが、自己責任論が声高に叫ばれる昨今、他者に迷惑をかけてはいけないという規範性の中で、気のやさしい人たちがいつのまにか社会の隅に追いやられている。それゆえに、〈世間こそが鬼です〉というツイートには胸が痛くなる。〈家にいるのは結果でしかない。ある程度は他者の手が必要。根性論を捨てれば多くの人を「救済」できる〉というツイートも見られた。このような価値観が、これからの社会には求められているのである。

    〈私もうつ病で、ひきこもっています。主婦です。長男が、やはりひきこもりです。高校に行けず、3月に中退予定です。中卒で、病気で、この先どうなってしまうのだろうという不安でいっぱいです〉  そう明かすHさんは一五年ほど前、職場でのパワハラが原因でうつを発病し、ずっとひきこもっているという。

    そんなHさんは、いまの若い世代に対して、進学校から一流大学、一流企業へと進めるくらい勉強ができれば、人生は安泰だと感じられた自分たち四〇歳代の価値観を押し付けてはいけないと考えている。たとえその〝コース〟から外れようとも、いまの時代、就職できるだけでも立派なものだと評価する。

    いまの社会の不幸は、誰もが、何が幸せかわからなくなっていることに起因しているのではないでしょうか。お金や物質的には、ほとんどの家計が苦しくなっていると思います。総中流時代から、総下流時代になっているように感じています。希望が見えない時代では、うつ・ひきこもり・自殺は、増える一方なのではないでしょうか〉

    筆者の印象では、ひきこもり状態にある人たちの三分の二くらいは、就職の失敗や、再就職できなくなるなどの理由から、〝空白期間〟を続ける人たちだ。

    「私は、履歴書の資格の欄が立派に埋まるんです。ところが、ほとんどの資格は、自分で開業している人か、企業で必要に迫られて取得した人以外、まったく役に立ちません。にもかかわらず、資格の学校はその必要性を盛んに煽ります。社団法人や財団法人、NPOなどが、ものすごい数の資格を作っている。でも、資格を取っても、就職活動にプラスになるわけではありません。資格に幻想を持っている人がいますけど、公認会計士が早期退職を迫られたり、生活保護を受けている弁護士もいたりするのが現状です」

    「日本人って、誰かから相談をされたり、誰かの困りごとが自分に降りかかってきたりすると、家族でも『迷惑をかけるな』っていう風潮がありますよね」 「迷惑」という言葉のもつ響きには、日本独特の文化や美徳に根ざした意識が影響しているのだろう。しかし、そのことがかえって、コミュニケーションの大きな阻害要因になっていると横山さんは言う。

    そもそも、電気やガスが止まった家庭には、見回りに行かなければいけないと指摘するのは、都内で発達障害などの当事者による「ネッコカフェ」を運営し、自らも当事者である金子磨矢子さん。 「ライフラインの会社は、ただ止めるだけでなく、確認する必要がある。とくに水道は最後に止まる。水がなくなったら、人は死にます。生活保護の窓口担当者も、一度相談に来た人には、気をつけなければいけない。ただ、追い返すだけではダメです。Nさんはちょうど(生活保護) バッシングが激しくなっていた影響で窓口に行けなくなったのか。前に窓口に相談に行ったとき二度と来たくないと思ったのか。三一歳で、本当に気の毒です」

     神奈川県に住む四〇代男性Qさんは、トータルで一五年ほどひきこもり状態にあった。 「子どもの頃から、ずっと私は(世の中の) 対象外でした。高校へ進学してしまうと義務教育ではなくなり、当時はサポートやケアがなかったんです。二〇代の段階で、どこに相談していいかわからず、四〇代になったいまもまた、公的な支援対象から外れ、最後の生活保護も受けられそうもない。常に、はじかれてきたんです」

    中学時代に発症した「神経症」で通学が困難となり、高校を一年で退学。その後、六年間ひきこもった。 「私がひきこもった頃はバブル期だったため、親もそれなりに羽振りは良かったようです。経済的なサポートは、十分受けています。ひきこもった最初の一年くらいは、ある病院の相談機関に通っています。しかし〝この先どうしたら〟という悩みに対して、誰も導いてはくれませんでした」  自力で動こうとしては空回りの繰り返し。次第に両親からは放置状態となり、六年もの時間を棒に振った。

    「私の両親は、一言でいえば幼稚な人たちでした。社会というものに対し、高をくくったようないい加減さがありました。教育にも熱心ではなく、私にとってはあてにならない身近な大人でした」 「父親は、決して社会的地位の高い人間ではありませんでした。性格は陰湿なのですが、極度のええ格好しいでもあったため、理想と現実が嚙み合わず、常にイライラしていました。酒癖も悪く、何時間も母親に絡むさまに辟易したものです」

    私は家族がとある新興宗教の熱心な信者という家庭で育ち、その宗教の学校に通って、宗教の考え方にがちがちに染められてきました。  自分のアイデンティティが確立する頃に、宗教に対して違和感を覚えましたが、その宗教を否定することは、他者から自分を否定されることを覚悟しなくてはなりません。私の周囲は、この宗教に対して万歳という人ばかりで、否定でもしようものなら全方位から糾弾されますから、違和感を覚える自分自身を否定しなくてはならない状況でした。  大学生の時に、その宗教とは無関係の大学に入り、一人暮らしをし、周りが宗教の信者だらけという状況からは脱することができました。それでも、生き辛いという感覚は抜け落ちることがありませんし、今でもその感覚をもてあましながらもがいているように思います〉

    〈「安全基地」を体験してこなかったことに、原因があるのかもしれません。ただ、思うのは、ひきこもりである方の多くは本当に信頼の置ける相手、安心できる相手を持っていないように思います。そんな相手を作るのは、ひきこもりを経験されていない方でも難しいでしょうが、安心と安全が保障される場所というのが本当にないのです。

    「元気な人でさえ、なかなか社会や人とつながりをつくっていけない時代なのに、人間関係がもともと苦手な人で、一旦社会から離脱した人がもう一度社会に戻るには、大きな壁がある。消えた高齢者の話も、人がつながっていけないところでは、同じだと思いますね」

    どこにも行き場がない。純粋な「ひきこもり」関係の家族会のようなものに参加したい。でも、どこに相談したらいいのかわからない──。そんな声が毎日、筆者のもとには数多く寄せられてくる。 「自分の住む近隣に、同じような悩みを共有できる空間があったらいいのに」  しかし、地域の中で孤立している「ひきこもり」の人たちやその家族が、個々の意向に添うような集まりを探そうと思っても、なかなか情報すらないのが現実だ。そんな彼らに手を差し伸べようとする民間の支援者の側は、個別に正面から向き合って選択肢を提示し、長くサポートし続けようとすれば資金面が厳しくなり、なかなか採算が合わないといわれている。そんな支援の動きの中にも、少しずつだが、新たな模索も始まっている。

    ひきこもるにしても、お金は必要だ。株は五〇〇円くらいから始められる。投資はスタイルや性格を踏まえて合うものを選ぶ。時間があることを前提に、投資を通じて社会、経済を学べることにつながる。無理のない範囲内の投資なら、部屋にいながら世の中とつながることができる。詐欺もあるので、こういう怪しい手口については要注意という紹介もあったという。

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    2024年07月01日
  • ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち

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    ネタバレ

    序章から何とも例えようがないずしりと鈍く重い気持ちになりました。
    当事者である柴田さんの
    「いっそのこと、絡み合った問題の糸を、全部燃やしてやった方が早いのではないか」
    という言葉の背景を想像すると、同年代だからなのか、共感する部分もあるからか、どうしても他人事には思えませんでした。

    その後の章でも様々な理由・環境で”ひきこもり(未満)”の状況にある方々が出てきて、中には警備員になられた高橋さんのような理想的なステップを踏んでいかれる話もありましたが、やはり再び最終章で紹介された柴田さんの話が序章とあわせて印象に強く残りました。

    最終章では柴田さんから筆者の池上さんに送られたメールが時系列で紹介され、折々のアクションについても書かれていましたが、個人的には最初の会合の開催をきっかけに少しずつナーバスになられていっているように感じました。
    柴田さんの思うような条件で会合が開催され、理想の形でできていたら、もしかしたらもう少し生きていらしたのか?
    そんな想いもふと抱きました。
    同時に冒頭の「問題の糸を全部燃やす」という言葉を発した時には、もしかしたらそれはそこまでの本気ではなかったのではないかとも感じました。
    勝手な推測ですが、9カ月のロスタイムは生きる糧になる物事への希望が少なからずあったからではないのかなと。

    とりあえずは読み終わった直後の感想を思ったままに。
    もっと頭を整理してまとめておきたい考えや感想もあるけど…。

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    2019年05月09日
  • 大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち

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    「体裁は整っているように見えるのに、何か大事なものが欠けている」
    この新書は、この一文から始まります。
    私は何か日本社会の本質を描き出した一文だと思います。

    ひきこもってしまう原因は、十人十色です。社会や組織から理不尽な仕打ちを受けて、
    自分に存在価値を見つけられず、ひきこもってしまう。体調や精神に不調をきたして、
    ひきこもってしまう。一概に、これが、ひきこもりになる原因とはいえません。

    また引用すると、「周りの空気を読みすぎてしまうくらい心やさしい感性の持ち主だからこそ、ひきこもってしまうのだ」。
    やさしい人が、ひきこもってしまうなんて、なんだか矛盾しています。
    やさしい人だからこそ、社会で活躍してほしい。
    しかし、本当にやさしい人は、今の社会では、この凄く生きにくい、これは真実だと思います。

    少なくない人が日本社会や組織に違和感を感じていると思います。
    異常な社会と言った方がいいかもしれません。
    何が異常かは、うまく表現できませんが、冒頭の一文を考慮して表現すると、
    日本社会は、ものすごく便利な社会ですが、人が生活をする上で極めて困難になっている。
    普通は便利になると生活が快適になるはずですが、それは表面的な
    便利さで、人が元気に幸福でいられる要素を奪っていっているように思えます。
    ここ十数年でしょうか、もの凄い勢いで、社会が変化して、大事な何かを失ったのかもしれません。
    その失ったものは、おそらく人が生きていく上で絶対に必要な
    何かだと思います。共感、優しさ、助け合い、、、なかなか表現できません。

    日本社会はどんどん便利な社会になっていますが、心に余裕がなく、競争が激烈で、
    何でも成果を求められ、人と人が、助け合うことが、なかなか難しい社会になっています。

    経済成長が明らかに行き詰って、労働人口が絶対的に減っているのに、
    GDPを増やせと言っている時代です。1人当たりの労働生産性を上げれば、大丈夫!
    個人にもっと付加価値をつけろ!、、、社会からの要請は、いつも現実とかけ離れています。
    そのしわ寄せは、あらゆる所に及んでいます。

    私は今は、組織人として働いていますが、いつクビになり、放り出されるかわかりません。
    日本社会は一度、社会との結びつきが途切れると、復活するのが困難な社会です。
    間違いなく、私は「大人のひきこもり予備軍」です。私の周囲には、ひきこもっている友人は、
    結構います。どの友人も、優しくいい奴です。みんな一生懸命、働きたい、でも、ひきこもってしまう。
    自分に、できる事といえば、相手の話に耳を傾けることぐらいです。

    今は、利益を出せる人間とそうではない人間とに、社会が振り分けているような感じがします。
    誰も好き好んで、ひきこもりになったりしません。
    そうせざるを得ない理由があったからです(本書にも、具体的な事例が書かれています)。
    その理由をしっかり受け止めてくれる機関や人は、なかなか存在しません。人は自信’がなくなると、
    行動することが億劫になりますし、今の自分を客観的に振り返り、再度、行動するのは、かなり困難です。

    嘆いても仕方ないですが、嘆かずにはいられない状況です。

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    2018年03月10日
  • 大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち

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     四十歳以上の、公的支援を受けられないひきこもりは推定100万人以上、という衝撃的な予測で始められた本書は、高齢化していくひきこもりの現状について、その分析と、いま現在取られている対策とを広く紹介したものである。
     最新の内容を含んだ新書であり、この本は早く読んだ方がいい。情報は古くなればなっただけ価値を失う。これだけの内容が古びてしまうのは、それだけで大変惜しいものだ。
     個別事例も多く含まれているため、古びてからも読む価値がない内容ではないのだが、ひきこもり対策の現状について現場の動きが読めるのは、大変価値ある内容である。

     個人的には、大変心を揺り動かされた一冊だった。現状の苦しさ、難しさを改めて見せつけられ、解決されない問題について、考えさせられる。
     新書とはこうしたものであるべきだろう。なんの衒いもなく、星五つである。

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    2015年02月10日
  • 痴漢「冤罪裁判」(小学館文庫)

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    痴漢冤罪裁判
    何もしてない男がある日、痴漢の犯人にされる
    これは誰にでも起こりえることかもしれません
    被害女性に指摘され、何もしてないから話せば
    わかるかと駅長室へ向かうがそれが命取り・・・
    それにしてもひどいのは警察
    男の言い分は何も聞いてくれない
    挙句に罪を認めれば罰金で楽になれるよって
    あと裁判官もひどいです
    女の不安定な言い分を鵜呑みにして有罪判決
    でもあきらめない男はついに逆転無罪に
    でもそこまでにいったいどれくらいの月日を
    費やされたことか・・・
    痴漢冤罪は調べる警察、裁く裁判のひどさに
    あきれて何も言えないです
    こんなにひどいのかと
    お願いですから警察のかた、ちゃんと仕事してください
    裁判官のかた、ちゃんと仕事してください
    そして本当の痴漢犯を捕まえて裁いてください

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    2026年02月13日
  • ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち

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    高いプライド。骨の髄まで沁みた他責思考。俗に言う「救いたい形をしていない弱者」が描かれている。

    理不尽に直面し続けると、自責思考では生きていけないため、こういった思考パターンになるのだろう。

    何をもって「理不尽」とするかは明確でない。人によっても違う。制度設計の難しさもここに由来するし、当事者間でのマウント合戦があることも見てとれた。

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    2025年06月16日
  • 大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち

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    読んでて気が重くなる余り知られる事のない内面世界。
    後半から筆者の活動報告だが、これは行ってみんとわからんね。

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    2025年04月12日
  • ひきこもる女性たち

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    引きこもりについて取材を続けるフリージャーナリスト池上正樹さんの女性の引きこもりについて書かれた本。
    引きこもりと聞くと中年男性を想像しがちだが、女性の数も多い。性被害のPTSDを抱えている人や夫からの経済的心理的DV等女性ならではのケースもあること。引きこもりをサポートする場にたどり着いても男性が7割を占めており居場所を作るのが難しいこと等、知らない事が多く書かれていて興味深く読み進める事ができた。
    実際のケースを見ても引きこもりの状態になってからの出発はハードルが高いなと思う反面、また新しく社会と繋がろうという試みに希望を持つ事もできた。
    ジェンダーの視点って大事だなと思った。

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    2024年11月17日
  • ルポ「8050問題」 高齢親子〝ひきこもり死〟の現場から

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    80代の親と50代のひきこもり子を扱った本。
    親の遺体と暮らしたり監禁されたりと様々なケースが紹介されている。
    一番惨いのは年齢により救いの声を封殺した行政と思われる。「9060問題」に移っているのも考えさせられる。
    東京都も重い腰を上げたようだが2020年コロナ禍によりまた事態は変わるような気がする。

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    2020年11月12日
  • ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち

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    努力しても駄目な理不尽な目にある社会的孤立者たちのルポタージュ。
    淡々と生を絶つ事となった柴田さん。文面や会の条件付けなどから察するに自分で言うほど不真面目な人間ではなかったと思われる。父親のアルコール依存と母親の風見鶏的態度も影響大なのであろう。自己責任という言葉を嫌いつつ自己責任で死を選ぶ状況を看過してよいものなのか考えさせれられる。

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    2020年09月06日
  • ルポ「8050問題」 高齢親子〝ひきこもり死〟の現場から

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    8050問題とは80代の親が収入のない50代の子供の生活を支え、行き詰まっている世帯の事である。臨床現場でも、ここ5年程、増えている印象がある。その実態は多様であり、軽度の障害が分かる人もいれば、グレーゾーンの人もいて、多職種、多機関の対応が必要になる。本書は、この問題の実態と行政や民間で進んできている取り組みについてのレポートである。まだまだ手探りの感はあるが、少しずつ取り組みは進んできているところもある状況は理解出来た。

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    2020年02月26日
  • ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち

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    読むと胸が痛くなるほどよく取材している。確かに、どの年代でもサポートとフォローが必要。その描かれている社会が良いか、悪いかを見極めるには「お金持ちと権限やパワーを持っている人」をどう接するかではなく、「一番弱い人」(どんな年齢、民族、環境等)をどう接するかが重要ですね。「一番サポートを必要としている」人を切り捨ているように無視するのであれば、その社会には明るい未来が訪れるはずがない。

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    2019年01月17日
  • ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち

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    30~50歳代の稼動世代に対するフォローがない。
    親からのプレゼントのはずが、子どもにはプレッシャーに感じる。
    わかる。

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    2019年01月16日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

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    未来に希望が持てない、何となくそういう雰囲気が定着しつつあります。本書を読んで更に今後どうなっていくのだろうと、不安に思いました。誰もが貧困に陥る可能性があり、それは個人の頑張りだけでは解消できないところまできています。当たり前に働けば生きていける、そういう時代ではなくなってきているようです。
    ではどうしたら良いのか。それを皆で考えていかないといけないのです。

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    2016年11月13日
  • 大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち

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    ネタバレ

    引きこもりとニートは違う

    ブラックお金のカラクリ
    通常 売り上げ-経費(給料)=利益
    ブラ 売り上げ-利益=経費

    つまり利益先に決められていて、経費は二の次
    内部留保に関係してくる

    役所のの流れ
    自助⇒共助⇒公助になる

    迷惑をかけるなという日本の家意識、根幹にあるもの
    恥の文化からも起因しておる


    内閣府が出した2010の実態調査
    引きこもり70万人潜在群155万人
    *あくまで39歳までの踏査結果

    都道府県の割合でみると40歳以上の中年の人数が多い

    FSの考え方は面白い(北欧生まれのフューチャーセッション)

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    2015年12月10日
  • 痴漢「冤罪裁判」(小学館文庫)

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    本を整理していて発見したので再読思っていたよりしっかりした本でした。ちなみに,バンザイ通勤させる気かと書いていますが,満員電車に乗る際,両手の所在を明らかにするのは基本だと思います。それにしても,当時は痴漢冤罪被害者ネットワークの代表者のN氏が真面目な人に相手にされていたんですね。

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    2011年09月28日
  • ルポ「8050問題」 高齢親子〝ひきこもり死〟の現場から

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    「親が死んだら子も死ぬ」という見出しの向こう側にある生活の細部が、淡々とした筆致で積み重ねられていて、何度もページを閉じたくなりました。
    親が子を責め、子が親を恨みながらも互いに縛られていく構図が具体的で、ニュースの「8050問題」が一気に顔のある現実になります。
    当事者や支援者の声を丁寧に拾い、親子どちらか一方を断罪しない視線には大いに学ぶところがありましたが、救いや処方箋の提示は控えめで、読後に重さだけが残る箇所もあります。
    それでも「自分の身の回りで同じことが起きたら」という想像力をぐいっと引き出してくれる、覚悟して読むべき一冊だと感じました。

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    2026年07月28日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

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    ネタバレ

    最近よく目にする「下流」。いまや老人ではなく中年も入る。
    私はいわゆる就職氷河期世代なのだが、当時は友達もなんだかんだと就職していて(地方の公立大学、文系)、実感としてそんなに氷河期だった覚えはないのだが、当時就職した人たちはだいたい5年の間に職を変えている。派遣で就職してうから試験受けて公務員に移行した子もいた。みんな留学したりと方向性を変えて、25年経った今、みんなそれなりに生活はしているが、50歳ともなると子供がいたら学費、独り身なら仕事できなくなったらどうしようなどという不安が重くのしかかってくるのである。自分の子供たちが成功できるように地ならしをしてあげるような余力は私にあるんだろうか・・・と思うが、実際、ないです。

    そんな不安を抱きつつ、こんな本を読んだら、正直、深刻すぎて気が塞ぐ。「転落」なんて、たとえば事業に失敗するとか薬に手を出して依存症になるとか大事故に合うとか、ドラマで使うことばじゃないか。それがいまや普通に生きてる普通の人に適用される「転落」。真面目に生きてればなんとかなる、ということはない。

    筆者ひとりの文筆家赤木さんは、人生を川の流れに例えて、そこには水の取り入れ口があるという。時代によって水の取り入れ口が広くなる時と狭くなる時があり、60年代の高度成長期は就職が容易だった時、つまり取り入れ口が広かった時、就職氷河期は狭くなった時だった、という指摘をしており、全くその通りだなと思った。取り入れ口は歴史的・経済的な状況によって決定されるので、私たちには選択権なんてない。努力しても取り入れ口に吸い込まれないことがある。そして、流れてしまったらもう戻ることができない。あとになってから、「自己責任だよね」と言うのは残酷なことである。
    最近は人手不足なので仕事自体はできるのであろうが、AIの登場などで労働環境が激変する可能性もあり、仕事があってもそれがいつまで続くかわからないという不安は大きいと思う。

    世界的にも社会の不安定さが増しており、日本では日本人ファーストを掲げる政党が躍進したりして、少ないパイを取られたくない、という気持ちがとくに中流階級に広がっているようだ(ヨーロッパも同じ)。みんな下流には落ちたくないのだ。これが排他主義の源泉になると思う。そして、排他主義が跋扈するといいことはない。

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    2025年08月02日
  • ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち

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    考えさせられる内容だった。
    きっかけになる物事は割と身近というか、
    ありふれていると思う。
    ちょっとした弾みでここまで大きく転落するか、
    どうにかなるのかの差はかなり大きく、
    その明暗はどこで分かれるのか?というのを
    知りたかったのだが、掴みきれなかった。

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    2025年05月31日
  • ひきこもる女性たち

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    女性の引きこもる原因に、不登校や過去のトラウマセクシャルマイノリティなど多岐にわたることがわかり大変よく理解できました。また変化の激しい世の中に自分があった働き方を模索していくのもいいなと感じました。

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    2024年11月26日