渋谷昌三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昨今の通勤電車でみる風景や、独特の「殺伐とした」空気がどのようにして生まれているのか、心理学の視点から解説した本です。
なぜ、多くの人が電車内でスマホや読書、音楽などに没頭するのかと言えば、周辺の他者を「没個性化」するため。それは、本来であれば他人には侵入してほしくない「パーソナルスペース」を侵害されなければならない満員の通勤電車というストレスフルな環境に適応するため、自身の縄張りに入ってきた「他人」を「もの」と考えることでストレスを軽減しようとする試みであるそうです。
本書の前半部分は、心理学の知見を実際の電車の風景にあてはめた内容であったので面白く読むことができましたが、後半に進むにつれ、「○○な人は××な性格(あるいはその傾向が強い)」という、いわゆる「血液型診断」の様相となり、些か興ざめしてしまいました。
たしかに、満員電車でストレスを感じさせる「音漏れ」や「足を広げての着座」「荷物の持ち方」…などの”問題行動”をとる人の性格を創造しながら「マン・ウォッチング」することは。感じるストレスを少なくする手段の一つであろうとは思いますが、もう少し理論的・学術的な記述が欲しかった、と思います。
「靴もきれい(きちんとしている)な人は、仕事ができる」と言われても、なんだかなあ、という感じです。 -
Posted by ブクログ
心理学には、スポーツ、組織、災害など様々な分野に分類されており、自分自身や相手、組織行動を理解する上で重要な分野だと思った。
無意識な行動や言動を見ることで、その人がどんな性格や心理的な背景があるのかを科学的に分析することが出来るので面白いと感じた。家族構成や兄弟関係が性格を構成する上で大きく影響しており、意識してみると確かに当てはまっていることが多く、占いをしているような感覚になった。
神経症になりやすい性格として、真面目や感受性が強い、向上心がある人と書いてあり、一見良い性格だと思うが、偏り過ぎるとそれが劣等感や心配性、完璧主義などの短所にもなるのでバランスが重要だと分かった。
人間と関わって生きていくには、知っておいて損はない学問分野だと思った。 -
Posted by ブクログ
図解付きで分かりやすい構成。
「心理学」に関して、全般的に説明したような入門書。
初期の入りとしてはとても読みやすい。
以下、印象に残った内容、考えたこと。
・心理学 → 心を学問として論理的に研究し、科学的に「心のしくみ」を解き明かす学問
★女性 → 自己完結的コミュニケーション
<目的>感情を「伝える」こと
男性 → 道具的コミュニケーション
<目的>ある目標を達成するため 仕事等
・情報量過剰な社会が人間に与える影響
1 短時間処理
2 不要な情報の排除
3 責任回避
4 他者の利用 ※接触を避ける
・スモールワールド現象 → 知り合い6人で世界へ
・セルフハンディーキャッピング理論 → 何かを成し遂げる自信が無いときに、高い目標、不利な条件を設定し自己弁護を図る
・不敗幻想 → 自集団が「最強」であり、間違いはないという幻想。反対意見が言えなくなる。
★多数派の意見を変える方法
1 ホランダーの方略
→今までの実績による信頼によって回りを説得
2 モスコビッチの方略
→繰り返しの主張によって回りを巻き込む
※うざくても言い続けることが重要
自分のような若手が使うならコッチ
・リンゲルマン効果
→ 綱引きによる実験。複数人より一人のみが最も力を発揮する
★説得方法 「両面提示」
→デメリットまで説明して信頼を勝ち取る方法
※上手い人は実践している気がする
・コップ半分の水
→ 1 まだ半分もある
2 もう半分しかない
※同じ事象、状態でも感じ方が違う
・IQ = 精神年齢/生活年齢 × 100
★「知能」は「遺伝」で決定する(P278)
→ そのまま7割、少し違う2.5割、大きく違う0.5割
・バーナム効果
→ 誰もが持っている性質で言い当て、信じさせる方法。「占い」などで多用。
★自尊感情 = 成功/願望
・マズローの欲求5段階
1 生理的欲求
2 安全
3 親和
4 自尊
5 自己実現 -
Posted by ブクログ
ネタバレ電車の中は最高の人間観察の場。辛い通勤時間も考え方次第で楽しくなる、という一冊。何気に仕事にも繋がっている。
・「ファミリアストレンジャー」・・・いざと言う時に頼りになる、見慣れた他人のこと。知らないひとよりも親近感を持ちやすい。
・禿げてしまう人・・・女性ホルモンが多い方がのびる。活動的で決断力があって人に弱み等見せない男っぽい人。
・ハードカバー・・・自分の世界を重んじるこだわり派。
・文庫本・・・実利派で実践派。コンパクトな情報をカバンに入れておく。出世しやすい。
・ページをめくるのが早いサラサラ派の人は環境に対して柔軟。活動的、好奇心旺盛。出世が早い。
・電車の中での「ボーブラ」・・・仕事から離れて考え事ができる時間は電車の中。そう言う時間を捻出することは大事。