青木寿幸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前回読んだ会計天国が非常に面白かったので、続けて読んだ2作品目。
投資について学ぶ事が出来ながら、小説としても楽しめるこのシリーズにすっかりハマってしまった。
"戦略なき投資は、失敗する"。この本の中で1番出てきたであろうセリフだ。
自分の目標とする金額だったり結果を明確にした上で、そこまでの戦略を練る。そして、そこにたどり着くまでにどれだけのリスクを取るか。そこまで考えた上でも全てがリターンに繋がるわけではない。
そんな厳しい現実を教えてくれる重要な一言だ。
またもう1つ記憶に強烈に残った一言がある。
「自分の力で、市場全体を動かすなんて、絶対に不可能だから、自分が変わり、自分の価値を高める努力をしなければいけない」
これは、ただがむしゃらに努力してるだけではダメだということを教えてくれた。
私自身も将来を見据えて、市場で必要とされる能力を磨く努力をしなければいけない。
#booklog -
Posted by ブクログ
会計に関する読み物を探していたところ、評判も良かったので読む。
著者は青木寿幸、竹内謙礼の二人で、他にも『給料戦争』『相続仮面』などビジネスノベルとしてシリーズ化されており、そのシリーズの最初の作品だ。
主人公はコンサルティング会社を経営している北条、ある日娘の結婚式に出席するために向かっている途中事故にあってしまう。そこに現れた天使Kによって天国か地獄かそれとも復活かという選択肢を与えられる…
幽遊白書の霊界探偵編のような設定で、1時間のアドバイスで経営に行き詰っている人を救うという話が5編の短編にまとめられている。
内容は黒字倒産や粉飾決算などが起こるからくりを損益計算書や貸借対照表を使いながら解説していき、その解決を図る。
基本的にほぼ会話なので読みやすい。会計や決算の知識が無くてもある程度は分かるが、多少は知っておいたほうがより面白い。設定が現実味がない分、会計上のやりとりの現実味が増して説得力がある。
SFという設定が活きてくるおかげで笑えて泣けるエンターテインメントの要素がしっかり入っているところもよい。 -
Posted by ブクログ
『会社は責任を押し付け合う場所ではない。社員が協力し合って、売上を上げて利益を稼ぎ、その中から給料を分け合う組織体なんじゃ。その給料によって、社員やその家族が幸せになって暮らせる、これを目標にすべきなんじゃないのか?
だからこそ、世界中で会社という制度は繁栄してきたし、これからも存在できるんじゃ。責任を取らせる人を探す組織体で、不幸な人を増やすだけの存在なら、もうこの制度はなくなっているわい!』
面白い!しかも、最後は泣ける。
ストーリー仕立てのハウツー本ではなく、しっかり小説としても成り立っていて完成度が高い。
経営の本質、決算書の読み方、会計知識の理解を分かりやすく助けてくれる素晴らしい内容。
読んで良かったなぁ。他の作品も読んでみようかな。 -
Posted by ブクログ
パラレルワールド。
猿の惑星に行ったのではなく、どういうわけか
経済的な知能を持った猿が、大きな企業では部長以上になっている。
そこに、紛れ込んでしまったマーケティングのプロフェッショナル滝川。
ちょっと、ホストクラブ風で、昭和っぽい。
シャツのボタンを外して、金のネックレス。
しかし、凄腕のマーケッターというふれこみ。
五つの事業を立て直す。
不動産業、美容室チェーン、マットレス、キッチン雑貨、
そして スイーツ。目標利益は 10億とする。
マーケティング理論の基本を徹底して確認していく。
これが、私にとっては、大変 ためになった。
猿でもわかる マーケティング理論。
めずらしい理論ではなく、言い古されたマーケティング理論を、
組み合わせて、事業を再生する。
問題は ニンゲンのモチベーションが低いことで、
猿が、リーダーシップを発揮する。
不思議なことに、各事業部の 猿の部長は存在するが、
ニンゲンは 滝川と社長秘書の黒河だけというシンプルさ。
市場のセグメンテーション、ポジショニング。
コストリーダー、差別化、集中化。
価格競争して 勝てるか?という質問が重要なんですね。
キリンのクビが なぜ長いか?『クビが長いって、ギャグでしょ』
クチコミは、運任せではだめで、戦略がいる。
美容室のアプローチは、組織変革と
モノではなくコトに焦点をすえる。
選ばれた人しかこないようにする。『スイッチングコスト』がポイント。
店の回転率をあげることが 美容室の利益を上げる。
ふーむ。『子供の髪を切る』教室ねぇ。
機能よりも、かわいいキッチン雑貨。
SWOT分析とTOWS分析。→自分の都合のいいようにマトリックス。
日ごろ、なぜか、SWOT分析が好きじゃなかった。
現状知るにはいいけど、戦略ならないと思っていたが、すっきりした。
ふーむ。100円ショップでも売ってそうな感じだが。
『料理教室』との連携。商品とサービスの結合。
料理は 好きでやっている人は少ない。
マットレスの猿部長は 意外と手強い。
マットレスはなんのためにうるのか?
眠りのコンサルティングができないだろうかと発展させる。
目に見えない付加価値を。
体験しなければ、理解出来ない。
マーケティングは手段であって、答ではない。(納得!)
買ってくれるお客を捜すこと。
お客様の発見。お客様実証。お客開拓。そして、組織構築。
『昭和っぽい』というのが 琴線ですね。
ゴルファー猿なんかが でてきちゃう。
コアコンピタンス とは コアラのコンビダンス。
『売れるものは、何やっても売れる。』
でも、そういう商品は 少なくなったのだ。
パラレルワールドがなぜできたのか?
というのは、ウイルス、そして、それの効果。
『あまり深く考えない』ニンゲンがなぜできたのか?
ふーむ。中国を想起させる。
猿が部長の方が、ニンゲンのバカさ加減を証明出来る。
でも、日本みたいに 400メートルリレーで、ちゃんとアメリカに勝てるのだから
協力する能力はあるかもしれない。
イヤー。おもしろかった。
しかし、お客様は猿ではなく ニンゲン。
猿が リーダーシップとって 果たして ニンゲンに売ることができるのか?
まぁ。猿のリーダーシップで できちゃう物語だから、
リーダーがわかれば、なんでも解決出来るという 観念論に落込んでいる。