青木寿幸のレビュー一覧
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浪費家の兄と
節約家の弟。
恐らく人にはどちらの性質も持ち合わせているのだろう。それでも過ごした環境や遺伝的性質から、どちらかに寄って行く。
一気に読めたのは、兄か弟いずれかに自分を重ね共感を感じながらも、相対する「自分じゃない」もう1人の自分はどういう人生を送ってどういう結果をもたらすか確認したかったからじゃないかと思う。
著者の他のシリーズほど専門分野の説明に特化していない分さらに読みやすくなっている。ストーリーとしてはシンプルで読み物としては多少物足りなくはあるが、兄弟の対比が簡潔に浮かび上がっていて良いと思う。
因みに自分は兄タイプ。若いうちは特に自分へ投資すべきじゃないかと思い、それは勉強に限らず遊びだって投資だという考え。なので、密かに現状の日本の低欲望なワカモノを憂いている・・・フリをして浪費を重ねた自分への言い訳にしている。 -
Posted by ブクログ
竹内謙礼、青木寿幸『戦略課長』(PHP文庫、2014)
近刊『貯金兄弟』(PHP文庫)と同タッグによる会計小説。
百貨店の紙袋製造を手掛けるホリデイ産業に勤務する課長の道明美穂30歳、メインバンクから送り込まれたロボット取締役の元で新事業を担当することに。上司とぶつかりながらも銀行出身のロボット取締役の知見に触れてビジネスマンとして目覚め、やがて事業推進部長、子会社設立、32歳にして子会社取締役になります。
主人公の道明課長の成長ぶり、同棲するミュージシャン志望のダメ男との決別の一方、荒唐無稽な「ロボット取締役」の存在がアクセントになっています。ロボットだから感情が通じない、と割りきってからの対応。上司部下関係の本質をえぐっています。上司から見れば視座が違うだけでも、部下から見ると感情的なしこりが残るものです。
【本文より】
◯運に任せた人生は、努力の効率が悪い。
◯「まだ、事業計画書を作っているのか?」
「はい、何がダメなのか、ぜんぜん、わからなくて」
心の中では「お前が事業計画を承認しないから、こんな残業続きなんだよ!」と言いたかったが、その言葉はぐっと飲み込んだ。
◯会社が使える時間とお金は限られている。2つ以上の戦略をやろうとすると、絶対に中途半端に終わるんだ。
◯よく、親に頼らないで事業をやっている人が、カッコいいという人もいるけれど、そんなものは建前でしかない。持っている財産やコネクションは徹底的に使ってでも成功すべきだ。
◯一生懸命、努力さえすれば、いつかは市場で認められるという考え方は、人生を運に任せた、バカなやり方だってことだ。 -
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会計(『会計天国』)、投資(『戦略課長』)に続く、
第3弾のテーマは、マーケティングですね…。
でも…、
事業会社をケーススタディーにしているにも拘らず、
たぶん、主人公の言動が、社内コンサル的な評論家、
的な感じになってしまってるからだと思ぅんだけど、
前2作と比べて、客観性が乏しぃ印象だったかな~?
まぁ、指南書なので、その辺りは致し方なぃけど…。
でも…、
ベースのストーリーや設定がイマイチだったかな~?
前2作では、
なんとかオリジナリティーを出そぅとしてたけど…、
本作の設定は、「猿の○星」のパクリだからね~。
作者さんは、本職の作家さんではなぃとは言え、
奇を衒ってのパクリじゃ、興醒めしちゃったかも…。
骨格となる「マーケティング理論」については、
端々で、よぃキーワードも散見されていたし…、
マーケティングの初心者が、入門書として読むには、
ちょうどよぃ内容だったかな~、と思います…。 -
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小説としての面白さと会計のノウハウがつまった本。ただ、会計に関しては初心者には厳しいかもしれない。
1 見方: 儲かっていても倒産する。
2 価格競争になったら必ずやること: 固定費・変動費の割合の重要性。
①新規事業を行う目的
②無理の無い目標
③撤退のルール
3 キャッシュフローの種類。
節税のテクニックで会社が使えるお金を増やす。
会計のテクニックで決算書の利益を増やす。
ビジネスモデルを変えて現実の売上と利益を増やす。この3つが会社再生の方法。
4 売上を伸ばすことと利益を稼ぐことは違う。
部署は会社の固定費を回収するために貢献する。
会社は責任を押し付け合う場所ではない。社員が協力し合って、売上を上げて利益を稼ぎ、その中から給料を分け合う組織体。その給料により、社員やその家族が幸せに暮らせる、これを目標にすべき。だからこそ、世界中で会社という制度は繁栄してきたし、これからも存在できる。責任を取らせる人を探す組織体で、不幸な人を増やすだけの存在なら、もうこの制度はなくなっている。
儲かってから経費が使えるわけじゃない。経費を先に使うからこそ、売上が上がって儲かる。つまり先行投資。
5 会社の戦略が変われば、組織も当然変わる。
リスクを小さくできる方法を考えてから多角化すべき。
事業拡大の際はこの3つ。
①同じ業種に事業拡大、規模の経済性が発生して利益を大きくする。
②川上、川下に事業拡大、コスト削減やお客のニーズに応える。
③多角化経営することで、将来の会社全体のリスクを小さくする。
もし、粗利益が小、成長力が小なら線を引き、そこより下なら挽回不可。撤退しかない。責任はトップが取る。
やり遂げるという強い意志が必要。 -
Posted by ブクログ
お話は、企業における事業企画および事業投資ですが…、
内容は、個人投資家による株式および不動産投資が主で、
読者の関心によっては、ミスマッチな印象も受けるかも。
特に、本作の文庫本の改題『戦略課長』から、
事業戦略や事業計画に関心を持たれている読者には、
読みたいのはこれじゃなぃ…って感想になるかも…。
事業計画や事業投資の関連をご所望の方には、
バリュエーション~リアルオプションに関する
書物を探されるのがよろしぃかと思います…。
本作の内容としては、
個人が、素人→アマチュア投資家になるに際して、
イロハを学んでいくことが主眼になるでそぅが…、
第二~三章は、証券アナリストの基本的知識で、
第四章は、実物不動産投資の基礎といぅことで、
ある程度、ファイナンスに関する知識がないと、
読みこなして理解するのは、難しいと思ぅな~。
でも…、
投資リスクもきちんと説明している点は、好感。
理論の欠点や現実との差異の説明は、mustです。
本作のお話としては、
先生(上司)をロボットにした意味がなかったな~。
それと、恋愛パートは不要で、チープスギちゃん…。
主人公(♀)のキャラクターだと、
上司(先生)は、イケメンだけどマシーンな感じの、
いけ好かなぃドSな♂ぐらぃが、よかったと思ぅ…。
あと…、主人公のダメンズな彼氏との顛末は、
ファイナンス理論的には、どぅなんだろぅ…??
バイ&ホールドのよぃ事例だと思ぅんだけど…。
っといぅことで…、
前作『会計天国』は、甘めの評価にしたので…、
本作は、辛めの評価にさせて頂きます…m(_ _;)mメンゴ