でました!「ちはやふる」九巻!!
今回は瑞沢高校かるた部の話が多かった。
---以下、ちはやふるについて語りますが長くてマニアックなので注意。
ちはやふるの何がいいって、主要キャラが美男美女じゃないこと。
ヒロインの千早とたぶんヒーローであろう太一・新は美男美女なのはしょうがない。
少女マンガなんだから。
重要なのはその他瑞沢高校競技かるた部のメンバー、かなちゃん・肉まんくん・机くんが普通の少女マンガであったら名前など与えられないであろうくらいに地味な顔面であること。華やかさもない。
作者はこの主要メンバー3人くらいは、地味とは言わずとも多少華やかにはできたはず。
たとえば「カードキャプターさくら」の利佳ちゃん・千春ちゃん・奈緒子ちゃん・山崎くんくらいに。
でも彼ら3人の顔レベルはさくらちゃんのそのほかのクラスメイト程度といってもいい。
あるいは「彼氏彼女の事情」における真秀さん・つばさちゃん・椿・亜弥・りかちゃん※たちくらいに。
なのに彼ら3人は、真秀さんの取り巻き位の顔立ちである。
※りかちゃんに関しては、かなちゃんと同じくらいかもとも思う。しかしりかちゃんは雪野たちスーパー軍団をより引き立たせている且つ逆にりかちゃんの存在感さえも引き立つというおいしいポジションを考えると少しちがうかもしれない。「ちはやふる」では引き立て役は不要なほどに千早・太一らは目立つし、かなちゃんたちとは比べるまでもなく差は歴然だから。
なぜ、作者はあえて地味面を千早たちの仲間にしたんだろうか。
私の個人的な解釈だけれども、作者は”競技かるたを純粋に描きたい“と思っているのではないだろうか。言葉を足せば、”競技かるたに打ち込む千早やその仲間の姿を伝えたい“と思いながら描いているのではないか。
もし、かなちゃんたちが美男美女であれば通常少女マンガを楽しむ読者なら
「私は太一派ー☆」
「えー!私は机くんがイイナ♪」
「絶対須藤だよぅ!(←マニアック笑)」
みたいな会話が読者間でなされることは必至。
つまり、キャラの外見あるいはポジショニングに惹かれてしまい、競技かるたというそもそもの漫画のテーマから読者が離れてしまう危険性がある。
少年漫画だけど、「テニスの王子様」なんかが当てはまるのではないでしょうか。
ところが、実際かなちゃんたちが少女マンガしてはありふれている風貌である結果そのような現象は起こりにくい。
話が進むにつれてキャラに愛着がでて同じようなことが起こる可能性はあるが、その期間・程度が違うでしょう。
上記のようなキャラ執着が薄れることで、リアルに千早たちが競技かるたに挑む姿が浮き彫りになって読者の目の前にあらわれてくると思うのですっ!(どーん)
わたしは、美男美女を多用しなかった末次先生はすんばらしいとおもいます^^
あー続きがたのしみо(ж>▽<)y ☆