末次由紀のレビュー一覧
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でも私の中には たくさんの先人の言葉が
受け取ってきた宝物があるので
それをきみらにパスするために
受け売りをするために教師になったんですよ
「おじさんおばさんで表紙!? どこまで色気を削る気よ?」と
作者が菫ちゃんにおまけの4コマ漫画でつっこませる、この表紙を
力強く後押しし、煌めかせる台詞を中盤で発見して、心が震えました。
ヒロイン千早でもなく、太一やかなちゃんなど、かるた部の仲間でもなく
物語の中心人物とはいえない国語の先生に、こんな珠玉の台詞を呟かせて
千早の迷いに終止符を打たせる、末次さんの思慮深さ。
瑞沢かるた部の快進撃は、千早たち個人個人の一途な努力や
部員たちの固いチーム -
Posted by ブクログ
小説ちはやふる第二弾は、新の福井編。
小学校卒業と同時に福井へ帰って行った新の物語。
大好きで、尊敬していた祖父の介護を進んでやり、よくなることを信じていた新が切ない。
本編で見せられた新の記憶の断片が、見事に繋ぎ合わされてこの小説になったこと、ちはやふるファンなら疑うべくもないだろう。
そして、本編で語られることのなかった部分にさえ、こんなに深い物語がきちんと折りたたまれているということ。
今回は、千早と太一と新という主要人物だけだったけれど、
登場人物のすべてにきちんとした背景があり、たとえスポットライトを浴びなくても、
それぞれの登場人物が各々重ねてきた日々の上に今の人となり、いわばそ -
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2012/12/21
【好き】吉野大会の続き。 元クイーン:猪熊との試合に勝ち、何かを得られそうな千早。 新や須藤先輩や村尾さんなど試合となると揃う顔ぶれにも心が動く。 決勝は、太一と戦うことになった千早だが互いに自分のかるたを目指し勝敗は次巻へ。 あぁ気になる…。 太一の成長にも涙でちゃうがここの所足踏みしてた千早の成長を見てみたい。
2013/03/17
【好き】新刊読む前に再読。 名人クイーン戦を前にした吉野会大会の準々決勝戦。 ○千早×猪熊、○太一×須藤、○村尾×原田先生、○坪口×新の4組。 まさかの新が敗退、無念の原田先生(涙) 準決勝は坪口さん辞退により、○太一×村尾。 そし -
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漫画では描かれなかった綿谷新の中学時代!
とまどい、傷つき、それでも前へ踏み出す青春!
小学校卒業と同時に祖父の介護のため、地元・福井に戻ることになった綿谷新。「かるたを続けてたら、また絶対会える」
遠く離れたかるた仲間の千早・太一と交わした約束を胸に刻み、新は永世名人である祖父の「かるた」を再現するため練習に励む。
しかさ厳しすぎる現実が、新を絶望へと追いつめていく。
新にいったい何があったのか?
これが、末次由紀が描きたかったエピソード。
まぶしすぎる青春かるた小説、第二弾!!
福井に帰った新の毎日は、たどって考えるととても切なくて、今回その思いを小説という形ですくい上げてもらえて、な