まくらくらまのレビュー一覧

  • 目羅博士の不思議な犯罪(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    自分自身の手ではなく自殺に近いのではと思いました。あるトリックを使って殺人を犯したけれど実際にできそうでゾクっとしました。

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    2025年12月03日
  • 目羅博士の不思議な犯罪(乙女の本棚)

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    再読。私も満月になると心が不調になるから、満月や月の光は怖い。すうっと、空に吸い込まれそうになるから、しがみつかないといけない。狂気、狂気、だがこれはただの怪奇小説ではない。青年は、推理小説を書いている江戸川にこの話を聞かせる。メタフィクションの香り。青年は江戸川を模倣したんだと思う。つまり、青年の話の中の模倣と、青年が江戸川を模倣するのと、さらに外側の作者がそれらを小説に書いてるって、3層構造の入れ子になっているのだ。はじめの動物園のくだりは、その伏線だろう。そんなことに気づいた。

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    2025年08月31日
  • カトリと夜の底の主

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    これまで街を脅かしていたすべての怪異の謎が明らかになる巻。カトリには新しい道が開けて、リズは自分の生き方に関する十用な決断をする。2人の道が別れたことは寂しいけれど、2人が進んだ未来でまた道が交わることを信じたいと思う。次はロンドン編的な…?続きがまたあると信じて待ちたい

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    2025年08月26日
  • カトリと霧の国の遺産

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    「カトリ」シリーズの第二弾。博物館で働くようになって半年たつカトリ。博物館で起きた行方不明事件に巻き込まれる形で解決に挑む。

    本作では主人公のカトリがアカデミアの世界に飛び込む中で難しさや葛藤を描いている。19世紀だと現代よりも遥かに大変そう。

    これまでの事件の全貌が少しずつ明かされてくるなど世界観が広がってきた。今後の展開も楽しみ。

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    2025年08月26日
  • カトリと眠れる石の街

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    「カトリ」シリーズの第一弾。鍛冶屋の娘のカトリが眠り病の解決にリズと共に挑むファンタジー。19世紀のエディンバラを舞台にしており、なかなか手の込んだ作品。

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    2025年08月26日
  • カトリと夜の底の主

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    「カトリ」シリーズの第三弾。19世紀のエディンバラを舞台に不可思議な事件に主人公のカトリとリズが解決に挑む。

    ここまでの事件では、巻き込まれていたが、本作では積極的に関わっていく。事件への関わり方に違いがある。また前作のラストをキッカケにカトリ、リズの両者に関係性に転機がある。

    本作でいったん終りなのだろうか?ティーン向けファンタジーではあるが設定も凝っていたし、面白いシリーズなので次の舞台での続きもいつか読んでみたい。

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    2025年08月26日
  • カトリと夜の底の主

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    リズー!!!!
    エディンバラ編完結、とあって、これが第一部完、ということなんだろうと思って読んでいたけど、あまりにも続きがほしいラストだった…。

    三作目は、前作で不穏な動きをしていたリズが、最初からやはり不穏な動きをするところからはじまる。カトリも時を同じくして、博物館で不思議な書類を見つける。カトリとリズは、また2人でマッセルバラに向かい、謎を追う。

    カトリとリズの友情の物語でしたね。誰になんと言われようと、友情を描いた三作だった。
    分かれ道まで2人で歩いた事実と思い出は、ずっと2人を支えるのだろう。

    次回作、成長した2人に出会えるんですよね?!そうですよね?!ジェイクも登場しますよう

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    2025年08月24日
  • カトリと夜の底の主

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    この時代の女子教育について結構本腰を入れて描写するんだなと思ってたら話のステージが一気に上がって驚きました。第一部完、第二部突入!乞うご期待! って感じのラストだった。今後の時代の変遷を背景にした生涯をかけての対決になるのでしょう。これはずいぶん楽しみだ。

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    2025年07月20日
  • 目羅博士の不思議な犯罪(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    怖かった。そうでした。江戸川乱歩は怖いのも書ける人でした。月夜の晩の話ですから静かに不可思議な雰囲気でゆったりと読んでいたのですが、左の暗闇に人の顔が浮かんで驚いて一度本を閉じてしまいました。本当に心臓に悪い。最高。絵がついていて本当に良かった。東京のコンクリートと不忍池の広さが対比されていてとても綺麗でした。

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    2025年07月01日
  • 目羅博士の不思議な犯罪(乙女の本棚)

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    乙女の本棚から江戸川乱歩は3作目。
    怪奇、幻想、本当にこの言葉につきる。
    一人語りでじめっとした雰囲気。
    彼の文体が読者に、確かに、そういうこともあるかも…と納得させてような気がする。
    あり得ない、信じ難い内容で全くすっきりしないけどまた読みたくなる。

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    2025年06月06日
  • カトリと眠れる石の街

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    ネタバレ

    表紙の装丁がちょっと古い感じだったので、じつはあまり期待せずに読んだのだが、予想に反してとてもおもしろいお話だった。
    舞台は19世紀のイギリス、エディンバラ。旧市街に住む金物屋の娘カトリと新市街のお嬢様リズの2人が、街で流行し始めた奇病について調べるという話。ファンタジー×ミステリー。登場人物も魅力的だし、話もおもしろかった。
    続きがあるみたいだけど、マナドッグ・ムンヴァイルについて深掘りしてくれるのかな?

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    2025年05月18日
  • 目羅博士の不思議な犯罪(乙女の本棚)

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    江戸川乱歩の『目羅博士の不思議な犯罪』と素敵なイラストがコラボする、乙女の本棚シリーズ42巻です。
    探偵小説作家が小汚い哲学者風の青年と上野動物園で出会い、彼の不可思議な体験談を小説のネタとして語られる物語です。
    とある5階建てビルの一室に、入居すると間もなく首吊り自殺をしてしまう魔の部屋がありました。
    様々な人たちがそこへ入っては死にを繰り返す中で、青年は向かいのビルから不気味な顔がニヤニヤと観察しているのを目撃します。
    その人物は目羅聊斎という医者で…。
    不可思議な物語を不可思議なイラストで彩り世界観を更に増幅させている良書・シリーズです。

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    2025年04月11日
  • 黒猫(乙女の本棚)

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    主人公、最低。アルコール中毒らしく、暴言をはいたり、猫も邪険にするし。虚脱状態の時はだるそうだし。ついには暴力が出てしまっている。
    そうそう。主人公が語るように「もともとは動物を愛する優しい人物」、気が弱い人が陥りやすいのよね。
    挿絵はたくさんの猫とイライラしている男性の絵と、事件が明るみになった時の色使いの違いにハッとさせられた。

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    2024年11月17日
  • カトリと霧の国の遺産

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    ネタバレ

    カトリシリーズ第二弾!リズもジェイクも引き続き登場。不思議な事件の裏にはまたもやマナドック・ムンヴァイルの影が。リズの謎の行動が気になりすぎて次巻が楽しみ。ゲール語も登場し、ケルト好きな人にささる世界観。

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    2024年10月24日
  • カトリと眠れる石の街

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    面白かった!
    お話としては理解しやすく王道の流れ、ミステリーのジャンルではありますが謎解き要素は薄め…ですが、主人公のカトリとその友人のリズが恐ろしくアクティブで、地道な調査にも、大人の無理解にも根気強く立ち向かう様が読んでいて痛快です。
    探偵はおらず、頭脳で解決するというより、子どもたちがバイタリティで謎をねじ伏せる感じでした。笑

    漢字について、読みやすさを重視した上で漢字を多用しているという印象。ふりがなは小学校で習うものにはついていない印象ですが、責任、否定、表情、などの熟語にはふってあったりもします。漢字が恐ろしく苦手でなければ中学生には大丈夫そう。

    文字の大きさは小さめですが読み

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    2024年08月14日
  • カトリと霧の国の遺産

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    偶然手に取った一冊、面白かった!
    19世紀後半のエディンバラにある、とある博物館が舞台。
    寄贈された品物を調べる内に、それの持つ不思議な力に巻き込まれ…
    主人公カトリが見つけたネブラ(霧)の中でも進む方法は、現実の私たちにも共通する。

    著者に所縁のある土地ということで、街や登場人物から翻訳物のような雰囲気を感じて、そこがまた好み。
    空想と現実が行き交うストーリーだけど、絶妙に現実の延長線上、かつて本当にあったかもしれない、と思わされる。これも時代や場所の設定が活きてる気がする。

    シリーズ一作目も続けて読みたい。そして、続編に期待!

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    2024年08月02日
  • カトリと霧の国の遺産

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    19世紀のエディンバラを舞台にしたミステリーファンタジー第2作目。謎と登場人物たちが抱える悩みがリンクしていて何かいいんだよな。このシリーズ好き!続きがとっても楽しみ。美味しい紅茶とスコーンが食べたくなった。

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    2024年07月16日
  • 黒猫(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    乙女の本棚シリーズ。ジャケ買い。
    このラインナップは絶妙じゃないかなと思う。

    久しぶりにポーの黒猫を読んだが、絵本になるとテキメンにグロさが。。。笑
    作品自体もだけど、絵も非常に合っていて、大変良作でした。子供には読ませたくないけど笑

    江戸川乱歩と夢野久作も、絶妙な作品をチョイスしているのでぜひ入手したい。

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    2024年05月26日
  • カトリと霧の国の遺産

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    個人的には、前作よりも面白かったと思う。
    カトリやリズに加えて、カトリの友達ジェイクも大活躍する。
    前作で、未来に希望を見つけて進んだカトリに、迷いが生じ始める。それがリアルで、共感をよぶ。リズとカトリの友情が深まっているのを感じられるのも良かった。前作とのつながりも組み込まれていて、ドキドキハラハラしっぱなし。
    続編も楽しみ。パワーアップした、カトリとリズに会えそう。

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    2024年04月22日
  • カトリと霧の国の遺産

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    かなりこわかった。今まで読んだ本の中で、こわさは上位に入る。
    将来のこととか生き方とかについて迷っていると、別の世界に連れ込まれちゃう。ぼくは、だいじょうぶだと思うけど、そういうふうになる可能性があるのがこわい。それから、解決していないのがこわい。早く次の巻が読みたい。
    リズがカトリを助けるためにがんばっていたのが、いいなと思った。でも、あの本を手に入れた。リズも親のこととかで悩んでいるから、自分が入ったり、親を送ったりしないか、心配。(小6)

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    2024年03月17日