まくらくらまのレビュー一覧
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エジンバラ旧市街に住む少女カトリが、旧市街ではやってる眠り病の謎を解明しようとする話。
だんだん真相に迫っていくのが、読んでてゾクゾクした。
冒険に憧れるけど、どうせ家業継ぐよなーと思っていたカトリが、自分の住む街の秘密に迫ったあとに、「養親に気を遣わなくていい?家業の金物屋じゃなくて博物館で働き...続きを読むPosted by ブクログ -
第2巻。
正直、1巻の『眠れる石』よりおもしろかった。
自分で望んで博物館で働き始めたカトリが、自分の知識のなさ、社会の厳しさ(女性が大学に入覚を許されなかった時代のお話し)を知り、職人の養父母が新しい弟子を雇って自分の居場所がなくなった気がして八つ当たり、自己嫌悪、友だちには愚痴れないプライド。
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物語も絵本の絵柄も最高に好みでした。人の善悪の両面性が学べます。普段優しそうな人ほど、闇堕ちすると恐ろしいことになる。また、絵柄が本当に美しい...。思わず見惚れてしまいます。最高の一冊!Posted by ブクログ
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舞台はエディンバラ。ぱっと見は外国の冒険ファンタジーみたいだけど、作者は日本の方なのね。
世界には自分の知らないことがたくさんあるんだろうなぁ。続刊も楽しみ。リズもまた出てくるのかな?Posted by ブクログ -
うひゃあ。この世界観にまくらくらま先生の絵はよく似合う!ねこはかわいい。装飾やどす黒いイメージはゴシックホラー。こわい。重苦しい。でもいい。
この作品は過去に読んでいたハズなのだけれど、すっかり忘れていた。
改めて読んだのだが…、
「単なる猫やん」。
我が家の猫(ハチワレ・黒)となんら変わらない。...続きを読むPosted by ブクログ -
作家の方がエディンバラ大学に通われていたようで、ストーリーに街の描写がうまく取り入れられて古い街並みや歴史など魅力的で引き込まれました。
表紙裏、裏表紙にもエディンバラの街と登場人物の住居マップなどもあり物語を見ながら地図と見比べて楽しめました。
エディンバラ自体、歴史・文芸・幽霊の町だそうで、読ん...続きを読むPosted by ブクログ -
中原中也 × まくらくらまさんコラボ作品
『ヤギの歌』よりを読みました。
まくらくらまさんのイラストが、西洋アンティーク調でとっても素敵でした。
中原中也作品の、苦しみ悲しみ、絶望感、美しさ儚さ、気だるさなど…全てしっくり合うように表現されていると感じました。
お洒落な表紙で飾っておきたいくらいで...続きを読むPosted by ブクログ -
なんだかひどく参っている現在、詩も絵もじんわり染み渡る一冊だった。
弱く迷う心に寄り添う中原中也の詩と、アナログ画材を使用した厚みと暖かさのあるまくらくらま氏のイラストが、漢方薬のようにじんわり効いてくる感じ。
絵だけでもぼーっと見ていれるし、詩の味わいも深い。
挿し絵と違う情景を思い描くのも詩集本...続きを読むPosted by ブクログ -
良かった点…エディンバラの風景がイキイキ描かれていたところ。現状に不満はないものの、今日と変わりのない明日を迎えると信じていたカトリがリズの言葉から「知らないことを知らないままだと喉が渇くような」感覚を知り、違う人生を見つけるという児童向け作品にとって素晴らしい指針を出したこと。カトリの友達ジェイク...続きを読むPosted by ブクログ
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【あらすじ】
舞台は19世紀後半のイギリスの都市、エディンバラ。街の中に蔓延する眠り病の原因が、自分が住んでいる旧市街の中にあるのではとリズに指摘されたカトリは、ふたりで眠り病の原因をつきとめに行く。街の歴史を紐解き、眠り病が発生するタイミングを分析していくふたり。そのうち、街が隠している「大きな秘...続きを読むPosted by ブクログ -
舞台はイギリスで時代が少し遡るが、14~15歳の少女たちが父親の病気を治すため知恵を絞り合っていく。読者の対象年齢を確認していなかったが、知人に勧められた読んでみた。幼き日に読んだ、「ロビンソン・クルーソー」を思い起こした。
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この感性、いったいどうやったら育まれるのか。私には、絵がないと、読み辛いので、有難い。詩の凄さが滲み出ているが、大き過ぎて。解釈するより、感じるだけが、正解かも。Posted by ブクログ
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なかなか物語に入り込めず、読むのに時間がかかりました。
主人公はカトリという女の子。彼女の住むエディンバラで謎の眠り病が流行する。カトリはリズという女の子と、その病気の原因を突き止めようとする。2人の話し言葉が不自然すぎてイマイチ楽しめませんでしたが、終盤に近づいて真相が見えてくると、やっと面白くな...続きを読むPosted by ブクログ -
中也です
詩集です、遂に
まくらくらまさんのイラストが素晴らしいのよね〜
そしてこのすんばらしいイラストが出てくるってことは、一回まくらくらまさんの中で中也が消化されてるってことですからね
そこんとこも含めてまくらくらまさん良いですね
そして、ここでねあらためて訴えたいのはね
やっぱ詩は音読...続きを読むPosted by ブクログ -
19世紀後半のエディンバラ。旧市街に住むカトリはひょんなことから新市街に住むお嬢様のリズに巻き込まれドクターの診察手帳を盗むことになる。そこに書かれていたのは、旧市街に広がる謎の「眠り病」の患者たちの実態だった。旧市街の限られた範囲で、一定の条件で増え続ける患者たち。それぞれの父親を眠り病から助け出...続きを読むPosted by ブクログ
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詩集とイラストのコラボは、とても相性が良いです。
詩を楽しむ、背景を想像する能力が乏しいので、まくらくらまさんの美しいイラストは、中原中也の世界観に近いのではと思えますが、その中原中也がつかみ難い。
あるアマチュアの会派の年一回の展覧会へ 従兄弟が所属しているので、数十年続けて見せてもらっている。長...続きを読むPosted by ブクログ -
詩を読むのにはセンスが必要で私にはそれが乏しいことがよく解った。
サーカスという詩でブランコが揺れる音を表した「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」の響きが気に入った。
汚れつちまつた悲しみに……だけ見覚えがあった。Posted by ブクログ -
講談社児童文学新人賞佳作受賞作だが、子供だけでなく大人も充分楽しめる。『博物館の少女』を思わせるミステリーファンタジーだった。
19世紀後半のスコットランドの都市、エディンバラ。カトリは、街の中に蔓延する眠り病の原因が自分が住んでいる旧市街の中にあるのではと、新市街地に住むリズに指摘される。ふたりで...続きを読むPosted by ブクログ -
人知れず蔓延する眠り病の正体を探す二人の少女の話。謎自体は割りと淡々としていますが、それらに対することで自分の世界を広げていくさまが見ていて心地よい本でした。見守るスタンスの大人たちが素敵。Posted by ブクログ