あらすじ
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人気シリーズ「乙女の本棚」第35弾は、文豪・ポー×イラストレーター・まくらくらまのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
私は狂っているわけではないし、よもや夢を見ているわけでもない。どのみち、明日になれば私は死ぬ。
動物好きで、賢い黒猫を飼う男。ある晩の行いから、少しずつ彼の人生が崩れていく。
ポーの名作が、アンティークのような不思議な魅力を放つイラストで話題の大人気イラストレーターで、本シリーズでは中原中也『詩集『山羊の歌』より』を担当するまくらくらまによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
主人公、最低。アルコール中毒らしく、暴言をはいたり、猫も邪険にするし。虚脱状態の時はだるそうだし。ついには暴力が出てしまっている。
そうそう。主人公が語るように「もともとは動物を愛する優しい人物」、気が弱い人が陥りやすいのよね。
挿絵はたくさんの猫とイライラしている男性の絵と、事件が明るみになった時の色使いの違いにハッとさせられた。
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズ。ジャケ買い。
このラインナップは絶妙じゃないかなと思う。
久しぶりにポーの黒猫を読んだが、絵本になるとテキメンにグロさが。。。笑
作品自体もだけど、絵も非常に合っていて、大変良作でした。子供には読ませたくないけど笑
江戸川乱歩と夢野久作も、絶妙な作品をチョイスしているのでぜひ入手したい。
Posted by ブクログ
あの有名なラストは知っていたものの、前半部分はほとんど覚えていなかった。そういう流れだったのか。
件の黒猫さんは、妻の猫だと思ってたなぁ。だから、ああなのか、と。そうではなかったのね。
主人公の精神状態、怖いよ。
まくらくらまさんの挿絵も雰囲気があって素晴らしかった。この「乙女の本棚」シリーズ、ラインナップがすごく豪華。
他も手に取ってみたい。
Posted by ブクログ
挿絵と文章がすごく合っている。
この物語の大まかな内容は知ってたけど今回初めて読んだ。
ぞくぞく、怖さの伝わる訳だった。
あと、エドガー・アラン・ポーがアメリカの作家と知らなかった。イギリスかと思ってた
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズ。
ペットを偏愛する心優しい私は妻と結婚した後も、動物たちを飼った。
その中には美しい黒猫がいた。
酒に溺れた私は妻やペットを虐待するようになる。
因果応報な話。
Posted by ブクログ
こわい…えぐい…グロい…
でもイラスト美しい。
そして実はこの作品読むの2回目。
前に「100分で名著」でとりあげられていたときも、
観て、ひぃ…って思ったのだが。
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズから、エドガー・アラン・ポーさんとまくらくらまさんのコラボ作品『黒猫』です。噂どおりストーリーも怖いけれど、まくらくらまさんのイラストでより一層重厚な恐怖感(なんか、変な言い回しだけれど汗)を味わうことができますよ!
主人公の男性が酒におぼれ、飼っていた黒猫のプルートを残虐極まりない方法で手にかけます。それを悔いて、酒場でみかけた別の黒猫を飼うことになるんですが…。変わらず酒に飲まれ、黒猫を疎ましく思い、そんな男性をみて妻は黒猫をかばおうとします。そんな妻を殺害してしまい…途方にくれた男性が思いついたのは…。
まくらくらまさんのイラストは、本当に美しいんです!!同じ乙女の本棚シリーズの『詩集『山羊の歌』より』で、飾っておきたいと思ったくらいなんです。だけどこの『黒猫』は、飾るのには怖すぎて抵抗を感じます(汗)。乙女の本棚シリーズを読んできて一番怖かったのがこの作品です。私は、乙女じゃないから読めたけれど現役乙女世代がこの作品手にしたら…平常心では居られないかもです。
Posted by ブクログ
学生時代に読んだことありましたが、イラストがあることでより読みやすくなり、物語にもすんなり入り込めました。
読後も強く印象に残ります。
名作!
Posted by ブクログ
物語も絵本の絵柄も最高に好みでした。人の善悪の両面性が学べます。普段優しそうな人ほど、闇堕ちすると恐ろしいことになる。また、絵柄が本当に美しい...。思わず見惚れてしまいます。最高の一冊!
Posted by ブクログ
うひゃあ。この世界観にまくらくらま先生の絵はよく似合う!ねこはかわいい。装飾やどす黒いイメージはゴシックホラー。こわい。重苦しい。でもいい。
この作品は過去に読んでいたハズなのだけれど、すっかり忘れていた。
改めて読んだのだが…、
「単なる猫やん」。
我が家の猫(ハチワレ・黒)となんら変わらない。
いや、元野良の我が家衆と比べると、ここまで甘えてくれるのはむしろうらやましい。
うっかりドアを開け忘れたり、自分で変なところにはいりこんでしまって出れなくなった時に「あけろー、だせー」と鳴くのも猫あるあるだ。
変な形の毛色がある猫もみたことがある。ハートはかわいくてバズるが、ほかはどうだろう。
内容は狂気に満ちて、重苦しく、どす黒い。
しかし、猫のシモベから見ると、なんてことない御猫様の行動だ。
月並みな感想だけれど、人間が一番怖い。
猫が不吉だとか、不幸を招いた、ではない。
気まぐれでただ甘えている猫の行動よりも、
アル中、DV気質、動物虐待をする男の思考行動のほうが怖い。当たり前のことなのだが。
そういう間に我が家のハチワレは足元に寝転んでいるのだが、いつみても上からの姿は黒いツチノコである。
アル中になれば、これが恐ろしい妖怪か大蛇の類いに見えるのだろう。
それが狂気の入口か。くわばらくわばら。
Posted by ブクログ
エドガー・アラン・ポー、いつか読んでみようと思っていたので、乙女の本棚に黒猫があって嬉しい。けども、猫が痛めつけられるお話はしんどいね…。
Posted by ブクログ
有名タイトルだけど内容知らないのでちゃんと読んでみようと思った作品
ゴシックホラーというジャンルに分類されているんですが、タイトルがシンプルなだけにちょっと内容が信じられない印象を受けるかもしれない
ネコチャン好きな人は覚悟を持って読んでね
Posted by ブクログ
乙女の本棚の一冊。
今回はポーの「黒猫」。
ポーはこのシリーズにうってつけかも。絵になる場面がいろいろあるからね。
次は「陥穽と振子」とか「早すぎる埋葬」とか、いいんじゃないかな。
若干翻訳が気になったので、他の訳者のものも読んでみようかな。
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズ。
読みやすい!黒猫の物語と、絵のタッチがピッタリ合っています。
初めて黒猫を読みましたが、主人公ヒドいですね。猫ちゃんは悪くない。裏表紙の絵が、主人公と猫の関係をよく表現していて好きです。
Posted by ブクログ
子供の頃読んだ名作にイラストで彩られた乙女の本棚シリーズ。
酒に溺れて暴力的になる男に訪れる悲劇とは…
ポーの恐怖小説「黒猫」をまくらくらまさんの美しく妖しいイラストで楽しめる!
猫好きな人には全くオスス出来ません。
Posted by ブクログ
この乙女の本棚シリーズはイラストがほんとに綺麗。久しぶりに「黒猫」読み返したら、楳図かずおの「黒い猫面」(だったかな?)を思い出してしまった。
Posted by ブクログ
1843年 怪奇短編小説
動物好きの男が 酒に溺れて虐待へと向かう
遂には 最愛の黒猫をも手にかける
黒猫を木に吊し殺した夜から起こる黒猫の復讐
中世ヨーロッパでは、教会の壁に死体を埋めていたという
黒猫が不吉な物とされたのも同時期
文庫で黒猫を持っているということは
昔読んだんでしょうが覚えてないなあ
男が壁に塗り込んでいた物
それをあらわにしたのは、彼の恐怖心だったのかもしれない
主人公の穏やかそうだけど病的な佇まいを
まくらくまさんはうまーく表現している
最後のP58は油絵でしょうか
ポーの雰囲気が良く伝わってきました
Posted by ブクログ
エドガー・アラン・ポーの代表作。
15年前ぐらいに読んだ記憶はあるんだけど、それでも怖かった……。
我が家で黒猫(しかも襟毛が白!)を飼っていることもあり、序盤はあまりにも酷い動物虐待をする館の主人に対して腸が煮えくり返りそうだった。
古来、その見た目から魔女ともいわれてきた黒猫ちゃんの振る舞いは、私にとってはただただずっと可愛い。
まくらくらまさんのイラストが、物語の雰囲気と抜群にあっていて最高です。読んでいるうちにすっかりこの世界観に引き込まれる。すりすりする猫ちゃん可愛い……。
このストーリーは大きく美しい黒猫・プルートの呪いによる復讐劇といってもよいのだろう、ラストにかけては怒濤の恐ろしさが畳みかけてくる。
塗りこめてしまった壁から聞こえてくるのは、苦痛の中にいる呪われし者たちの喉から発せられる声と、彼らを地獄に墜とし歓喜する悪魔たちから発せられる声とが混ざり合ったような金切り声。
最後の見開きはとんでもない禍々しさです。