【感想・ネタバレ】黒猫(乙女の本棚)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

乙女の本棚シリーズより
エドガー・アラン・ポー × まくらくらま、さん
コラボ作品の「黒猫」を読みました。

ブク友の皆様より、怖いと噂の「暗黒作品」…
私には無理なのでは…⁉ということで怖じ気づいておりました。
でも新刊コーナで何度か目にしていて
怖い物見たさで思わず手に取ってしまいました。

……私は狂っているわけではないし、よもや夢を見ているわけでもない。どのみち明日になれば私は死ぬ。だから今日のうちに心の重荷を下ろそうと思うのだ。……」
と一人語りで始まっていく物語でした。

狂気を淡々と語っているような描写。
辻褄の合わないような気持ち悪さ、気色悪さ…。

読んでいくにつれて、
引き込まれてしまって
胸がどんどん悪くなり
まくらくらまさんのイラストでの
不気味さも相まっての
恐ろしさに拍車がかかってしまって…!
特に物語終わってラストの頁に
また挿絵が1枚あるのですが…。
ここに、この挿絵の頁があるのと無いのでは
全然違うのではないかと感じました…

裏表紙の絵が赤いハートの絵なのですが、
出版社からの本の説明によると
バレンタインのヴィンテージポストカードを
イメージした構図とのこと。
黒猫と男の表情の差がシュールで気に入っているとの説明文がついてました…。
バレンタインの時期が近いですけれど、
こんなポストカードは…ちょっと不気味です…

0
2024年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うひゃあ。この世界観にまくらくらま先生の絵はよく似合う!ねこはかわいい。装飾やどす黒いイメージはゴシックホラー。こわい。重苦しい。でもいい。

この作品は過去に読んでいたハズなのだけれど、すっかり忘れていた。
改めて読んだのだが…、
「単なる猫やん」。
我が家の猫(ハチワレ・黒)となんら変わらない。
いや、元野良の我が家衆と比べると、ここまで甘えてくれるのはむしろうらやましい。
うっかりドアを開け忘れたり、自分で変なところにはいりこんでしまって出れなくなった時に「あけろー、だせー」と鳴くのも猫あるあるだ。
変な形の毛色がある猫もみたことがある。ハートはかわいくてバズるが、ほかはどうだろう。
内容は狂気に満ちて、重苦しく、どす黒い。
しかし、猫のシモベから見ると、なんてことない御猫様の行動だ。
月並みな感想だけれど、人間が一番怖い。
猫が不吉だとか、不幸を招いた、ではない。
気まぐれでただ甘えている猫の行動よりも、
アル中、DV気質、動物虐待をする男の思考行動のほうが怖い。当たり前のことなのだが。

そういう間に我が家のハチワレは足元に寝転んでいるのだが、いつみても上からの姿は黒いツチノコである。
アル中になれば、これが恐ろしい妖怪か大蛇の類いに見えるのだろう。
それが狂気の入口か。くわばらくわばら。

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2023年10月14日

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