能條純一のレビュー一覧
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大戦へ
内乱を避けるために戦争へ向かうという愚行、
わかっている者達にはわかっていたのに大戦へ向かうのが
止められなかったのが悔やまれる。
能條先生の絵の味ではあるが、こ事ここにいたってはこの
感情のこもってなさそうな人物たちが区別が付かなくなってきた。 -
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どこまで信用できるか
このシリーズを楽しみにしています。
少し気になったことがあります。
パリ地下鉄・・・ロンドン地下鉄とされている文献を目にしたことがあります。
大正天皇について・・・諸説あり、いずれも病弱であったことは共通することと思われます。
今作に描かれている手を遠眼鏡に病床から庭を眺めるシーンが果たして大正天皇の実像に近いものだったのか・・・ -
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勉強にはなる
第二巻では東宮御学問所時代が舞台となっており、前半は各地への行啓やさまざまな課題を巡るエピソード、後半は皇太子の婚礼に向けた準備の様子が描かれています。登場人物とのやりとりやエピソードの仔細などの情景描写は作者の想いえがく「創作」の部分と読むべきでしょう。
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プロレタリア哀史
二・二六事件の制圧~軍人主導の歴史へと進んでいく時代が描かれる。
①:「正義のための暴力は是」を真正面から擁護せずとも、同情・共感を覚える人が少なからずいることが浮き彫りになっているご時世。この話を読んでどう感じ、考えるか。
②:石原莞爾のイメージ相変わらず。彼の著書や遺書を読むと、軍事の天才・慧眼アッパレなのに。獅子王アレクサンドロスや織田信長は稀代稀なるヒーローで石原莞爾は…な不思議。
③:数年前に出たアメリカの文書『ヴェノナ』に続く『ミトロヒン文書』によって、ソ連共産党の世界を巻き込んだ工作活動が暴かれている。これは”陰謀論”でなく歴史の事実。そのあたりを描きこんでいくかどうか。