アーシュラ K ル グィンのレビュー一覧

  • 内海の漁師

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    SF。短編集。
    最後の3編は同じ世界観の連作短編風。
    『闇の左手』でも感じたが、独自の世界観が特徴的。
    共通する"チャーテン理論"は難しくてよく分からないが、人間ドラマがよく描かれていて、ストーリーが面白い。
    表題作が一番好き。

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    2023年04月21日
  • 所有せざる人々

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    「真の旅は帰還である」

    読むのに3ヶ月くらいかかった。私にとってアナレスは月なので、章が変わる度になんとなくつっかえてしまう。

    でもこの読書が自分にとって大事なものだと思いながら読んでいた。たぶん、グィンの作品は「自分のために書かれた本」だと読者に信じさせるのだ。
    逃れ得ない孤独とかそけき連帯。

    時間が線であり環であることが構成からも示されているが、この環がどう閉じるのか、最後は気になって止まらなくなった。一文一文を理解したとは言えないけれど。

    「同時性」の説明が本でなされるところは良かったな。分かりやすかった。

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    2018年09月17日
  • 世界の誕生日

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    作家の創りあげた世界がここにある。宇宙のどこかにある星の上に。色々な星に住むヒトたちの話、そして長い旅をしてその星にたどり着き住み始めた一部のヒトたちの話。一緒に想像しながら読む。ここではない星に住むヒトたちの話を

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    2016年01月15日
  • 言の葉の樹

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    外交使節でもある文化人類学者が、とある異国で失われつつある前近代の文化風習を再発見するための旅をする物語。

    と、まとめてしまうと物語の骨格はSFでもなんでもないのですが、その「SFらしくなさ」が正にル・グィンらしさでもあります。

    彼女が紡ぎだす「ハイニッシュ・ユニバース」の一端を成す作品。高度の発展を遂げた「ハイン人」が銀河規模で潘種し、地球人類もその一環として生まれた世界。その後、潘種された種族は衰退して星間の交流がなくなり、各惑星上で独自の進化・発展を遂げていく。やがて星間交流が復活し、星間連合「エクーメン」となって、未だ宇宙への再進出を果たしていないかつての同胞を教化・指導する立場と

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    2014年01月08日
  • 始まりの場所

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    SFとなっているけど、ファンタジー・青春物語・ラブストーリー・冒険小説・・・でも通りそうな作品。

    主人公2人に共感できたら楽しめる作品だと思った。

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    2013年01月12日
  • 辺境の惑星

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    ネタバレ

    ル=グウィンの初期の長編とのこと。古本屋で見つけて、読んでみた。
    おもしろかった。
    その後のル=グウィンの作品でもしばしば使われる手法、すなわち肌の色の違いをうまく使って世界観を作っている。
    ル=グウィンを読むたびに、なぜ自分がこんなにも白人が物語の中心にいることを当然のことだと思ってしまうのだろう、と不思議な気持ちになる。
    この小説では、白、黒、黄色と3つの人種が登場する。
    互いに、自らを「人間」だとし、他は類人猿とまでは言わないものの、遺伝的に別種の生き物だとしている。
    対立と滅亡と、そして、相互理解の物語。

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    2011年10月04日
  • ロカノンの世界

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     はるかな未来の宇宙、フォーマルハウト第二惑星。高度な知能を有する生命体が、複数の種族存在する星。
     その惑星に、全世界連盟から派遣された調査隊。通常の手段では、連盟の人々に通信が届くまでに八年もかかるような辺境の星で、平和的な調査のためにやってきたはずの彼らは、突然の攻撃にあい、隊長のロカノンを残して全滅してしまった。
     連盟に仇なす勢力が、この未開の地の一種族を利用して隠れ蓑にし、兵力を固めようとしている。そのことを知ったロカノンは、通信手段を求めて、いまだ知られざる辺境の地を、命を賭して旅をする……。

     これまで読んできた同じ方のほかの本に比べたら、最初が少しとっつきにくい感じはあった

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    2011年03月02日
  • 言の葉の樹

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    ル・グィンの小説は、その試みが興味深いがあまりにも真面目過ぎてまるで社会学の教科書を読んでいるようだ。
    本書で書かれている社会は、まるで、文化大革命の時の中国と鎖国時代の日本を足したようだ。

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    2021年02月20日
  • 世界の合言葉は森

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    未読未購入に付き内容についてはパス。と言うか買い逃してそれっきりになっていた所でSaGa Frontier2をやって、出て来た植物系モンスターの技名がコレだったんで思わず吹いた。

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    2009年10月04日