五十嵐太郎のレビュー一覧

  • 美しい都市・醜い都市 現代景観論

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     建築学科の1年生に美しい景観の写真をとってこさせると、はりぼての結婚式場とか、カミソリ3階建戸建てをとってくる話が始まる。

     それ自体、びっくりするが、僕自身はきちんとした建築の教育もうけていないのに、建築学科1年生がとってきた写真は全部×だなと思う。それも自分でなぜかなと思う。

     その一方で、渋谷の雑踏とか、今はちょっと駅前がきれいになったが秋葉原の問屋街とか、香港とか上海の旧市街は好きだし、なんか圧倒されるアジアの息吹を感じる。それを景観上だめという伊藤滋先生の指摘もついていけない。

     五十嵐先生は、平壌までいって徹底的に統制のとれた都市計画、建築を説明して、これがいい景観かといわ

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    2012年07月05日
  • 美しい都市・醜い都市 現代景観論

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    (111017)
    美しいか否かという基準はどんな理由をつけようか人間の主観でしかない。それ故に生じているであろう著者の発言の矛盾は客観的に受け止めてあげるしかない。
    それよりも、本書の有用性は、多くの事例や意見(偏りはあるが)を引用することにより、美しさとは何かという問いに対する答えを出すための手助けをしてくれるところにある。

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    2011年10月17日
  • 美しい都市・醜い都市 現代景観論

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    首都高の道路は本当に醜いのか?、上海に未来都市をイメージするように、日本橋にかかる首都高こそ東京のモダニズムを体現していたと100年後の人々は振り返るかもしれないという視点は新鮮だった。

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    2011年07月20日
  • 美しい都市・醜い都市 現代景観論

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    日本橋の首都高移設や景観法制定など、「美しい国」をつくる動きが始まったが、「美」とは何か?
    新世代の論客が、平壌取材からアニメの中の未来都市まで、縦横無尽に検証する。
    写真多数。

    [ 目次 ]
    第1部 二十一世紀の景観論(醜い景観狩り 景観を笑う 日本橋上の首都高速移設を疑う 渋谷のドブ川とソウルの清渓川 テーマパーク化する都市 東京の色彩と広告)
    第2部 計画とユートピア(アジア・メガロポリスの建設と破壊―香港・上海・深〓(せん) 押井守の未来都市 幕張はいかにつくられたか 管理空間が生みだす“都市伝説”―ディズニーランド・筑波・都庁舎 ユートピアとしての平壌 過防備都市・再

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    2011年03月26日
  • 美しい都市・醜い都市 現代景観論

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    ざっくりしか読んでないけど、
    建築の人ってこういう感じだよねぇって
    改めて実感。
    いろんな都市の事例が出てきているのが
    興味深かった。
    特に、幕張と平壌。

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    2009年11月10日
  • 美しい都市・醜い都市 現代景観論

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    ネタバレ

    以前、五十嵐太郎氏の過防備都市を読んで、「集まって住むことの窮屈さと安心感のバランスが重要」というメッセージを受け取りました。

    今回受け取ったメッセージは、この巻末の一文がすべてを語っているように感じました。

    口当たりのいい復古的な景観の言説に流されず、現実の多様さをそれぞれが深く考えるきっかけになれば、幸いである。

    私は「自らのライフスタイルを度外視して、冷凍保存のような景観を生み出すガイドラインなどつくるべきではない」と思っています。しかし一方で、本書に出てくる普通のまちの「笑えるようなだらしない景観」は、なにか拠り所を求めている気がしてなりません。例えば、先日紹介したまちなみ住宅の

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    2018年08月15日
  • 美しい都市・醜い都市 現代景観論

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    日本橋の景観再生には賛成の立場をとっていた私に、別の視点を与えてくれた。
    カオスな日本、キッチュな日本を客観的に見ることができ、今後の景観論争を考えるうえで参考になった。

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    2009年10月04日
  • 誰のための排除アート? 不寛容と自己責任論

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    排除アート、英語のように防御的なアーバンデザインとすべきだっただろうが、最近はデザイン性の高いものが多く、その通り排除アートに進化しつつある。
    ホームレスなどを除外するための設備やあるいは逆に座れる設備自体を置かないことで、逆に一般の弱者にも不便になりつつあるのではないか。
    環境犯罪やゲーテッドコミュニティへの言及もあるが、基本排除される側の視点。
    最後の小寺創太のパフォーマンス作品が刺さる。
    60頁ほど。存在に目を向ける入門として。だが、排除側の都市環境整備や対策といった良書があるのか?

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    2025年08月22日
  • 木造仮設住宅群

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    写真多めで、仮設住宅で暮らす人々の様子が日記のように映り込んでいる。震災を経験したひとりとしては、仮設住宅は悲喜交々あって必ずしも良いことばかりでもないのだけれど、生き残ったからこそ、今後への希望を持って暮らせる場所であって欲しい。そして、つかずはなれず良い距離感を保っていける場所であって欲しい。

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    2024年11月12日
  • 誰のための排除アート? 不寛容と自己責任論

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    コンパクトにまとまっているが、写真もたくさんあり分かりやすい。
    他人に不寛容な社会の行き着く先にはたどり着きたくない。

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    2023年01月30日
  • 様式とかたちから建築を考える

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    旧英国総領事館、行ってみたくなった。通りかかったことはあるが「記号として様式を片づけるのではなく解像度を高めて、様式を構成する装飾的な細部を徹底的に見る」ことはなかった。でも一般人は細部まではとてもとても…ゴシック様式とかラベルで安心

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    2022年08月19日
  • 日本建築入門 ──近代と伝統

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    「日本的なるもの」に対する昭和の建築家たちの様々な意見を集約した感じの本。

    最後の方にありましたが、「歴史を学ぶのは各時代に何故その様式が生まれたかを知るためである」というのがすごく良かった☆章ごとにある建築物に対する評価がコロコロ変わるのでちょっと専門外の人にとっては分かりにくいところもあったかも??ただ、デザイン的には余り良い評価では無い赤坂離宮に対し、「赤坂離宮は、日本人が外国人に依頼せずとも日本の建築家や美術家が結集したオール・ジャパンで西洋に匹敵する格式が高い建築をつくりだすプロジェクトだった」という記述があり、やっぱり芸術はその作品だけでなく当時の時代背景や歴史がセットで楽しむも

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    2021年03月13日
  • 日本建築入門 ──近代と伝統

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    様々な切り口によって日本建築とは何かをあぶり出そうとしていて、近代以降の建築通史としてはよくまとまっていると思うが、入門と言われるとちょっととっつきにくい。前半特に「オリンピック」「万博」「メタボリズム」「岡本太郎」の章が興味深かった。

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    2018年10月13日
  • 日本の建築家はなぜ世界で愛されるのか

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    どうやら海外の建築家は住宅設計を仕事とせずに、豪邸か、集合住宅以上の規模しか手掛けなかったらしい。
    一方で日本の建築家は、国策を背景に住宅をパッケージでバンバン建てていた時に、パッケージで解決できない難しい仕事をこなしてスキルを上げてきた。
    世代毎に建築の仕事が叙述されています。
    私達がいつも目にする景色は何かしらの物質で形成されていて、その中の要素である建築を、交換可能な消費財と見るか、文化的資産と見るか、日本が問われてるかもしれません。

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    2017年07月07日
  • 日本建築入門 ──近代と伝統

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    「結婚式教会」とか「新宗教と」とかおもしろかったんだけど、ちょっと話題が散らばりすぎて印象薄いかな。入門書ってそういうもんかなぁ。

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    2016年07月08日
  • 14歳からのケンチク学

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    学校の科目を切り口に
    建築関係者が建築について語る

    科目との関係が苦しかったりもするけど
    その分切り口が新鮮でもある

    建築を教えるというのは
    なんと難しいことか

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    2015年06月14日
  • 建築学生のハローワーク 改訂増補版

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    建築学科を卒業した事を活かせる職業が、左官職人から政治家まで幅広く紹介されている。
    建築学科の学生には視野を広げる意味で大変参考になると思う。
    建築士になる人はほんの一部でしかないのだから。

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    2014年03月09日
  • 美しい都市・醜い都市 現代景観論

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    人は生まれた場所や思い出に風景の美しさを見出すのでしょうか。

    だから私は広告やネオンで囲まれたまちや、ハウスメーカーが量産した欧米風が並ぶ住宅街にも美と愛おしさを感じることができるのかもしれない。

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    2012年11月04日
  • 建築学生のハローワーク 改訂増補版

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    某サイトでは斜陽産業だと言われている建築業界ですが、結局は日本人の未来はグローバルに生きるしか道はない、のかもしれないと思い直されました。

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    2012年06月09日
  • 読んで旅する 世界の名建築

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    [ 内容 ]
    豊富な写真と明解な解説であなたの建築観を根底から揺さぶる。

    [ 目次 ]
    1 アジアの名建築を旅する(関西国際空港(大阪(日本)) 香港上海銀行と中国銀行(香港(中国)) ヒルサイド・エスカレーター(香港(中国)) ほか)
    2 ヨーロッパの名建築を旅する(パルテノン神殿(アテネ(ギリシア)) スターリン・スタイルの摩天楼(モスクワ(ロシア)) チェコ・キュビスム(プラハ(チェコ)) ほか)
    3 アメリカ合衆国の名建築を旅する(クリスタル・カテドラル(ロサンゼルス) イームズ邸(ロサンゼルス) ルクソール(ラスベガス) ほか)
    4 ふたたび、日本へ(東武ワールドスクウェア(栃木)

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    2011年04月12日