大武ユキのレビュー一覧
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ネタバレ日本をフットボールネーション(サッカー先進国)化させることを願うシリーズの13巻では、プレイの差を生み出す環境要因についてメスを入れている。
物語そのものは佳境と言うか、天皇杯決勝の前半から後半立ち上がりの辺りまでが描かれているが、ここではシンプルなドラマが展開する形だ。
本気を出しきれていない一ノ瀬を挑発する沖と、ハーフタイムに叱咤するカナエ。二人によってようやく舞台が整ったところだろう。
一方で、メインとなるサッカーに関する知見としては、食事や睡眠への言及、フィジカルを最大限に生かすための基礎的な部分に多少触れている程度になっている。
この辺、どちらがメインかというのが難しい部 -
したり顔でネタバレする人達
面白い漫画を発見したと思ってここに来たら、したり顔でネタバレする人達。
ちゃんとネタバレ用のチェックがあるんだから使ってほしい。
偉そうに書いてますが足元がお留守ですよ。
肝心の漫画は面白いので星4。 -
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「自分たちのサッカー」と「相手ありきのサッカー」。もちろん、自分たちのサッカーで勝ち進むのが理想。王者ってそういうもんだしね。誰が見ても強いサッカー。
でも、それだけじゃ勝ち続けられないのも現実。「相手ありきのサッカー」もしないといけない。この二つって相反するものととらえてしまうけど、実は併存可能なんだよなぁ、と。高知に対するフロント批評は、かなり耳の痛いことなんではないでしょうか。
DFの腰の高さについて。ちゃんとした指導者とかの前に、「腰を落とす」ことが頑張ってる、というように見えるからね。どうしても素人目からするとそう見える。なので、頑張ろうとしてそうなっちゃう、それが癖になっちゃう、 -
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作者さん初の二桁巻となったらしい10巻は、先の巻に引き続いてGKを特集。メインはGKのディストリビューション(配球)だろうか、判断力が要求される現代的なGKについて解説が加えられている。
ビルドアップまで任される現代のGKが的確な状況判断を行い適切に配球を行っていく必要があるという点は、おそらくサッカーを常日頃から観ている人にとっては大いにうなずけるところだろう。例えば今季のFCバルセロナにおけるテア・シュテーゲンなどは、この点での成長が著しい。
一方で、この巻はやや物語に重きが置かれた巻になっている。あれやこれやでPK戦までもつれ込んだアスレティック北海道戦は、鳥海のPKで一波乱を見せ -
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イワンの悪癖が出て、波乱の展開となった準々決勝愛知戦が収録されている8巻である。イワンの一発レッドにより、準決勝では控えとなっていたGK宇田川がキーパーソンとなる、ということで、今回はGK編の啓蒙が展開されている。
DF編から引き続くような形でのGK編であるが、ここでの説明を聞いているとなるほどとうなずくところがある。欧州トップリーグのGKは総じてここで語られている通りではないだろうか。少なくとも、リーガのプリメーラを見ている限りでは間違いない。
GKというのは、どうも素人にはなかなか良さが見切れない難しさのあるポジションであるし(特にポジショニングの良し悪しは非常に難しい。記者の三枝が -
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準々決勝、ようやくここに来てJ1上位陣との対決となった愛知戦の始まりである。露骨なローテを組んでくる相手に前半で2点を奪い、相手の主力を引きずり出す展開で次へと話を譲っている。
今回の啓蒙内容は戦術メモリーについて触れている前半と、終盤に次への引きにもなっている日本型の守備の問題について。腰を落とす守備については以前も指摘していたが、今回改めてしっかりと説明するようである。
物語と啓蒙内容がバランスよく配置されている一方、ここではもう少し試合について話を進めてほしかった感もある。おそらくは都のサッカー初体験を描くことになるだろうこの試合は、その点でも注目したいところなのだから、なおさらで -
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湘南戦をメインに据えた5巻である。まだまだJ2のチームを相手に戦うぐらいでは、ドラマ性のある展開は生まれないようで、なかなか淡白に試合は展開している。
今回の啓蒙している内容は頭の軸が垂直に保たれていることの重要性について。深視力を高めることで視野を常にクリアに保つ、頭がぶれないことで決定力を高めることができるという論旨である。さらに周辺視野が広がる点にも触れているが、その点は次回に譲るようだ。
物語としては、啓蒙より天皇杯に軸足を移していく雰囲気が感じられるが、その一方でまだまだ啓蒙すべき内容は尽きていないようで、これからも楽しみな限りである。
今回は星四つ半相当と評価している。さ -
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埼玉RSユースとの対戦が始まった三巻である。千尋のファウルに加え、浦安大の試合での三人の退場者という一報に監督が「浦安大には悪いことをしたな」とひとりごちるところで物語はクローズしている。
この辺の経緯は想像しやすいところだろう。ある種の日本の育成環境における悪習というか、日本をフットボールネーションにするための問題のひとつにクローズアップしていくことが想像される。
物語的にはスカウティング要員の嵯峨の加入と、右SBのレギュラーだった遊佐の登場が焦点だろうか。天皇杯を勝ち上がっていく上で欠かせないキャラたちだろう。だが、ここでは遊佐は顔見世程度に終わっている。
物語も少しずつサッカー -
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「見るんじゃんなくて観る」承太郎がいってましたね。靴のムカデ屋で。これが中心視野と周辺視野の違い。
面白いな、と思ったのは沖というボランチがいるおかげで、他の選手が自分で考えることをしなくなる、という話。ジャイキリでも同じ話ありましたね。
世代交代が上手くいかないチームというのは、これも理由の一つなんだろうなと、感じました。
技術の継承が出来てないということです。
鹿島はそこが上手いんでしょうね。
小笠原と柴崎の関係見ると、まさにと思います。柴崎なんて若いのに、老成という言葉が似合いますもの。甘いところはあるけどもね。小笠原の薫陶恐るべし。
チームで小笠原。代表で遠藤。この二人の下で勉強