大武ユキのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
草サッカーを舞台にして、天皇杯でのし上がることで日本のサッカーを変えてやろうと目論む東京クルセイドの戦いを描くサッカー啓発漫画である。
今となってはかなり知られるようになったインナーマッスルについての指摘が多くなされている今巻は、サッカー漫画として大変面白い。スポーツ漫画としてはまだまだ熱い部分を描けていないが、それはおいおいということだろう。キャラの背景は丁寧に描いているので、これからにも期待できる内容だった。
ジョーカーを名乗っていた沖千尋、この希代の才能を持った主人公に存在するサッカー選手としての欠点とは何なのかを筆頭に、物語はいくつかの謎を置きながらクローズしている。この辺も淡々 -
購入済み
凄く面白いです。
ロジカル系サッカー漫画です。
『ハムストリング』『軸』『インナーマッスル』『体/筋肉の使い方』などに言及した作品。
内容的には少年誌のような派手なエンタメや精神論はありませんが、身体理論を分かりやすく説明しながらストーリーに絡めて展開していきます。
その配分が絶妙でリアリティに一役かっています。
何より『試したくなる』『一部すぐに実践可能』なものなので、サッカー/スポーツ経験者には別な意味でも面白いです。
ストーリーも故障/埋もれた才能/監督に弾かれた/前科あり/元プロなどから、ハムストリング/インナーマッスルを使える選手のみを集めて監督のロジカルサッカーを実践させて勝ち上がる事で -
Posted by ブクログ
一ノ瀬迅、ミャーコらの過去に触れながら、いよいよ最終盤となってきた天皇杯決勝を描く18巻である。
延長後半、ビハインド(2-3)で焦る東クルを描いた今巻は全編を通して試合の内容を描いたもの。
蘊蓄多めのこの作品には珍しくストイックなほどサッカー漫画的であり、ゲーム展開も劇的に動いている。
一方で惜しいのが、場面場面の切り抜きが多く、サッカー全体の動きが見えづらい点だろうか。
打ち手でゲームが変化するような展開でもないため、ある意味でリアルな
「なんとなく時間が流れていく中で、驚くような瞬間が生まれてくる」
みたいな、リアルサッカーの呆気なさのようなものが見えなくもない。
-
Posted by ブクログ
深層外旋六筋についての17巻。
その説明を受ける為にバレエ教室に向かった野田と玉城。緒方さんからさまざまにレクチャーされます。緒方さんバレエ教室やってたのか。その中で気になったのが、
バレエの動き=合理的。
合理的=美しい。
美しい=スポーツも上手い。
という件。
これ読んだときに「軍鶏」思い出しました。確か、バレエダンサーが格闘家になるというストーリーがあったはず。
あちらでも、こんな内容のことを念頭にして作っていたのかなという気持ちです。
『日本サッカーを強くするためには名監督でもモダンな戦術でもファンタジスタたちでもない。てゆーかまだ早い!』
『まずは世界基準のフィジカルとセンス