松本零士のレビュー一覧
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ネタバレ絶版だが、中古はまだ手に入るっぽいぐらいの知る人ぞ知る超名作。
おいどん(大山昇太)は中学を卒業し進学の為上京してきたが夜間学校の学費が払えず中退。
復学を目指すも家賃すらまともに払えない。四畳半の押入れでサルマタケを育てつつ「明日のために今日も寝る」日々を送る。
身なりも汚いので世間からひどい扱いもうける。そこに何故かおいどんに惹かれ?様々な事情で現れては去っていく美女達(メーテル並)。
復学は雲の上。順調に大学へ進学していく友人達。おいどんはバイトで小銭を稼ぎながらただただ過ぎていく日々。
この作品が本当に辛いのは時折現れる人生に躓いてしまった人達が出てくること。おいどんとその人達の違いは「若さ」。おいどんの(進むべきでない)行く末を示唆している。若いということが全てに勝る希望ってことが痛いほどわかる。
松本零士が「若いうちの一人暮らしはしといた方がいい。それで僕は漫画家になれましたから。」って言ってたけどこのマンガは半自伝。 -
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松本 零士のかくキャラクターのなかで、誰が1番好きかというと、大山 トチローが大好きなんです。
ということで、大山 トチローの永遠の恋人・エメラルダスの物語「クイーンエメラルダス」は、わたしにとっては、松本 零士の最高傑作の1つだと思います。
もっとも、この1巻目には、トチローのトの字も出てこないんですけどね。
さらに、多分、エメラルダスがさがしているものって、トチローの消息だと思うのですが、どうして、
「わたしがさがしもとめているものがなにかを知ったら…海野広は、わたしを殺そうとするだろう」
なのか、まったく意味がわかりませんが(笑)
うーん、エメラルダのお話は、この「クイーンエメラルダス」というお話だけで閉じているのではなくて、「宇宙海賊キャプテンハーロック」や、「ニーベルングの指輪」、「銀河鉄道999」などの中で何度も語られる、お互いに細かいところは矛盾していたりする物語全部を含んでおもしろいのです。
スターシステムを使ってかいているマンガ家ってけっこういるのですが、こうやって、どの作品も、結びついていないようで結びついている作風っていうのは、松本 零士ならではだと思います。 -
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松本 零士の初期の作品。
これ、2巻本として小学館文庫から出ていて、小学校時代に古本市でこの本の2巻だけを購入していました。
その頃、松本 零士は、わたしにとっては、「銀河鉄道999」と「宇宙戦艦ヤマト」の松本 零士でした。あと、もうちょっとマニアックなことをいうと、「宇宙海賊キャプテンハーロック」と「1000年女王」と「クイーンエメラルダス」の松本 零士でした。
つまり、アニメとマンガが、まだ自分のなかで未分化だった時代ですね。
松本 零士は、その時代、1番色っぽい絵をかくマンガ家さんでした。
ワープのときに、森 雪が、なぜかヌードになってしまったり、メーテルが意味もなくお風呂に入ったりと……。そのあたりは、強烈な印象を残しています(笑)
まあ、そのころから、松本 零士は、けっこうアダルトよりの作品を発表していたはずです。
で、わたしが初めて読んだアダルトな松本 零士が、この「四次元世界」の2巻目だったわけです。
だから、わたしは基本的にこの本をドキドキしながら、エロ本として読んでいた記憶があります(爆)
でも、今読むと、それほどではないな……時代というものなんでしょう。きっと、昔の方が、わたしも想像力も、妄想力もあったんだと思います。
その後、友だちが、同じ松本 零士の「大不倫伝」なんてのを購入したりして、これは手に入らなくてうらやましかったのを覚えています。
マニアな人間には、マニアな友ですな。
さて、今回読み返してみた(前半部は、今回が初めてです)、四次元世界ですが、そのエッチな部分以外も、けっこう覚えていて、影響をうけているのを思い知らされました。
そういえば、今も昔も、わたしの理想の男の中の男は、大山 トチローでした。
というか、松本 零士、改めて、この時代から、全然かわっていないのだなあ。今にして思うと、わたしが松本 零士のどこに惹かれたのか、惹かれているのかが、とってもよくわかってしまいました。
前半にたくさんある昆虫ものは、ひたすら好きなものをかいている感じがします。
今と比べると、コンプレックスがむき出しの作品です。でも、小学生から中学生にかけての思春期のわたしにとっては、容姿の問題とか、そういったコンプレックスは、ものすごく深刻な重要な問題でした。
そして、今に見ていろという思い。
まあ、よく考えてみたら、松本 零士のかくキャラクターたちは、なんのかんのといって(最終的にはふられるにせよ)、けっこう女の子に優しくしてもらったり、つきあったりしているので、実は、その頃の私にとっては仲間ではなくだまされていたのですが(笑)
でも、そのコンプレックスを内にためて、がんばっていくというのは、やっぱりものすごく共感が出来る物語だったのです。
あと、「古本屋古本堂」の主人公とかは、今でも完璧に自分のことではないかと思ってしまいます。この物語に影響されて、今の自分がではあがっているのかもしれない。
「枯木霊歌」のドクロが歌う歌は、曲をつけて自分で歌っていました。読んで思い出したら、今でも歌えた!!
こう思うと、エッチ以外の部分でも(今回、読み返して意外とエッチのシーンが少なかったのは先に書いたとおりですが)、このお話たちが、ものすごく好きだったのがよくわかります。
次は、幻の「大不倫伝」が読みたいなぁ。 -
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戦場まんがシリーズ?1976年作。6編収録。3編はドイツ編とも呼べるもので、歴戦の勇者の物語が多い。最後の1編は69年作と古く、ややSFが入っていて純粋にこのシリーズとしてはちょっと受け入れがたいものである。最も心打たれたのは「音速雷撃隊」。あの人間ロケット桜花の搭乗員が主人公である。戦争を生き延びて将来かなえたい夢を持つ若者が、その未来を完全に絶たれる姿は本当に辛い。また、敵戦艦に桜花を確実にぶつけるために護衛する戦闘機乗組員。日本の狂気じみた作戦に怒りをこみ上げるアメリカ兵。先日テレビで見た、戦争を生き延びた元日本兵の方々の証言と重なってとてもただの漫画とは思えない内容である。最後に、桜花の特攻を受けたアメリカ軍艦の艦長の台詞が非常に印象的である。
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戦場まんがシリーズ?1973年作。
後に「HARD METAL」「ケースハード」「コクピット・レジェンド」と変遷をたどっていくことになる戦場まんがシリーズ(ザ・コクピットシリーズ)の最初の作品である。短編集であり、第二次世界大戦中ということはわかるが、戦局がどうなっているのか、どこで戦っているのかはたいてい描いていない。そんなことよりも物語が綴るのは前線で戦う男一人ひとりの姿である。主人公はたいてい死ぬ。主人公に有利なことは一切起こらない。英雄扱いされもしない。その悲しき物語に美しさすら感じるが、戦場で生々しく簡単に人が死んでいく様を見て美しいと感じてしまっていいのか戸惑ってしまう。
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購入済み
男
「男にはな」で始まる有名なセリフ、映画版の主題歌の歌詞丸ごと、など特別なイベントがいくつも。
しかしその中で、スノーロックにメーテルがなにを見せたのか・・・、が一番気になる。