あらすじ
惑星ジェラで生涯の友となるクイーンエメラルダス号とめぐりあったエメラルダス。互いに身をよせあい、かばいあいながら、宇宙の旅へ出た……。何のために、何を探して、宇宙をさまよい続けるのか、その理由は誰も知らない。そんなエメラルダスが、アルギューレの赤い砂の上で、宇宙船を失った一人の少年・海野広(うみのひろし)に出会った。エメラルダスはこの不屈の闘志を持つ少年に、何か運命的な強いきずなを感じる……。
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Posted by ブクログ
松本 零士のかくキャラクターのなかで、誰が1番好きかというと、大山 トチローが大好きなんです。
ということで、大山 トチローの永遠の恋人・エメラルダスの物語「クイーンエメラルダス」は、わたしにとっては、松本 零士の最高傑作の1つだと思います。
もっとも、この1巻目には、トチローのトの字も出てこないんですけどね。
さらに、多分、エメラルダスがさがしているものって、トチローの消息だと思うのですが、どうして、
「わたしがさがしもとめているものがなにかを知ったら…海野広は、わたしを殺そうとするだろう」
なのか、まったく意味がわかりませんが(笑)
うーん、エメラルダのお話は、この「クイーンエメラルダス」というお話だけで閉じているのではなくて、「宇宙海賊キャプテンハーロック」や、「ニーベルングの指輪」、「銀河鉄道999」などの中で何度も語られる、お互いに細かいところは矛盾していたりする物語全部を含んでおもしろいのです。
スターシステムを使ってかいているマンガ家ってけっこういるのですが、こうやって、どの作品も、結びついていないようで結びついている作風っていうのは、松本 零士ならではだと思います。