山下和美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
①〜③巻まで読みました。
大したことないのですが(笑)、なんとなーく読めました。
所謂エッセイ漫画です。「天才柳沢教授の生活」を、描いた山下和美さんの作です。どうやらアラフォー?もっと上?らしい、独身で猫とアシスタントたちと編集さんに支えられて暮らす山下さんが、都内に土地を買って数寄屋造りの家を建てる、という体験記です。
身も蓋もなく言うと、「私たちは繁殖している」が、出産体験漫画。その、不動産売買、戸建建てる、引越し、というバージョン。趣味が合う、体験が合う人は楽しめます。
あと、この手のものは結局、自慢話か露悪話か、作者の社会批判/思想信条演説になることが多いですよね。その辺り、山下さ -
Posted by ブクログ
結局、1巻2巻とも購入。本屋の青年コミックのコーナーで柳沢教授の近くにあったらしい。恥を忍んでレディコミックのコーナーを探していたのに。
やっぱり、最初から読むべきだよね。小樽で過ごした子供時代や横浜の少女時代も面白かった。住まいに関する度々の失敗も胃が痛くなるように共感した。柳沢教授や不思議な少年から、著者は理知的で欠点の無い人だと思っていたが、だいぶ印象が変わったかな。
書院造りと数寄屋造りの違いついては、藤森照信さんの茶室学を想い出した。要するに、人里離れた方丈の庵を居住する住まいに取り込んだということだな。戦国武将の心情の再現マンガは判り易い。
建築家、蔵田氏の他、多数の関与者があ -
Posted by ブクログ
時代と場所を問わず人の営みに干渉する少年を狂言回しとした連作集。長い期間をかけて不定期連載しているせいで、この少年の立ち位置が徐々に変化していく様が非常におもしろい。初期には人間の本性を暴く、あるいは試す、ある種興味本位の傍観者にすぎなかった。後期になるにつれて、人間の運命をあるべき姿に修正する積極性を持つようになる。傍観者から調停者としての役割へと変化していく。
この作品がマーク・トウェインの未完の同名作から着想を得ていることは間違いないと思う。トウェインの少年はサタンの甥なのだが、山下作品における少年も初期においては非常に悪魔的ともいえトウェインの影響を感じさせる。一方、後期に至っての調停