石川裕人のレビュー一覧

  • マイティ・アベンジャーズ:ベノム・ボム

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    バグリーの画は正直今やクラシックに過ぎるがまさかの3連続見開きには驚いたし、その絵柄がまた過去編にちょうど合う。ベノム騒動もスクラル問題もなんでも自分1人で片付けようとするのがいかにもトニーで、今巻「アイアンマン&アベンジャーズ」といった趣きがある。

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    2019年02月23日
  • ニューアベンジャーズ:トラスト

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    レイニル・ユー、こんなに酷使されて大丈夫?なオールキャラのフッド編はフッドの設定はともかくキャラ背景が今いちつかめんのだけど、その程度にポッと出だったということか。じっくり描くスクラルの恐怖と、逆にあっさり解決した「後」が見所のタイインらしいタイイン ベノム・ボムと盛り沢山に楽しく、マイティチームとの和解(?)の道のりも読ませる。

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    2019年02月15日
  • マイティ・アベンジャーズ:ウルトロン・イニシアティブ

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    ファミリー感の強いニューアベンジャーズと逆に問題山積みのスタートで、脳筋そのもののようで戦闘センスが光るアレスがいい味。F.チョーのアートは隙が無い上手さで肉感的。会話に重きを置くベンディス的だが、ウルトロン登場からしばらく接触してはまた相談という流れは妙に微笑ましい。

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    2019年02月11日
  • アイアンマン:エクストリミス

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    トニーのピュアな理想家としての内面を端的に示したW.エリスのストーリーがしっとりくる。A.グラノフのアートは美しい反面コミックならではの表情のダイナミズムを捨てているのが惜しい。

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    2018年11月26日
  • WATCHMEN ウォッチメン

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    ネタバレ

     映画が公開された時に買ったままで放置していたのがずっと心のしこりになっていたのをやっと読んだ。読みにくくてとても面倒だった。漫画の部分も読むのが大変だったのだが、その間に挿入されるテキストの資料みたいなのも面倒で、さらに最後のおまけの創作ノート的な資料も面倒だった。本当にごちゃごちゃしていて忍耐が必要ですごく時間がかかった。

     しかし、内容は面白かった。何より登場人物が魅力的で、どの人物もそれぞれの悲哀が感じられた。特にシルクペクターのお母さんとコメディアンの関係が人間の寛容と矛盾が濃厚でよかった。コメディアンが映画でもすごく好きで、強さと自由と孤独と背徳が強烈で、要するに無頼そのもので映

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    2017年10月30日
  • アイ・アム・アイアンマン

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    映画『アイアンマン』をコミカライズした「アイ・アム・アイアンマン」や、フューリー視点でみた事件を語る「Security Measures」など、映画本編を様々な角度で読むことができる。展開的には一緒なので新鮮味はないが、フューリーやコールソンがどのように考えてトニーと関わっていくのかが分かる点で興味深かった。
    最も面白いのが巻末の「Iron Man #200」。原作でのアイアンモンガーとの死闘がかなりのページ数で描かれている。映画版でも十分だったが非常にあくどいオバディア・ステインとの戦闘はここまでの話を知らなくても満足度が高い。

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    2017年09月18日
  • ソー:マイティ・アベンジャー

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    元々神話な上、設定が複雑になりすぎたソー周りの話を、ことごとくシンプルにしてリメイクしたミニシリーズ。その構成は見事に当たっているようで、非常に読みやすい。
    変身能力のないソーとして地球の異文化に接触していく中で、出会ったジェーンとの関係が描かれていく。映画版の設定に近いものがあるので、映画でソーを知った人ならすんなり受け入れられるのではないだろうか。
    ソーのプライドが高いながらも優しさのある態度がどこか茶目っ気があるように描かれており、他の作品におけるソーとは雰囲気は違うが、これもありだと思わせる魅力があった。
    惜しむらくはシリーズとしては非常に中途半端なところで終わってしまう所。面白い試み

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    2017年08月28日
  • DARK KNIGHT バットマン:ダークナイト

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    ダークナイトの映画版が大好きなのでいつか読みたいと思っていました。

    老いたバットマンことブルース・ウェインの物語。
    ダークナイト・ライジングではクリスチャン・ベイルがあまりに若々しくて伝わり辛かったけど、老いたヒーローを描いた映画だったのだと改めて気づかされました。

    日本のマンガと違って独特のテンポがあるのがアメコミというのは理解していましたが、今まで読んだことある物と比較しても行間に色々な情報があったり、物語を理解するためにはそれなりのリテラシーが必要な作品でした。
    特にこの作品が発表された頃の時代背景を調べて読み直すとその膨大な情報量に圧倒される気がします。

    ただ、個人的にミミズが這

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    2017年08月27日
  • ニューアベンジャーズ:シビル・ウォー

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    キャプテン・アメリカ、ルーク・ケイジ、スパイダーウーマン、セントリー、とニューアベンジャーズの面々がそれぞれどのような心情で内戦中のそれぞれの立場についたのか、という点を主軸に描いたタイイン。それぞれに一話ずつドラマ性を持たせているので非常に読みやすく、また意外なキャラとの絡みがあったりする点が面白いところである。とくにセントリーはインヒューマンズと関わったりして独特な立場にいるので興味深い。

    ニューアベンジャーズの面々だけではなく、アイアンマンとの関係性を持ってマリア・ヒルの立場も描いているのが面白いところだ。

    しかし巻末に掲載されているアニュアル、ルークとジェシカの結婚式の方が読みごた

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    2016年01月01日
  • シビル・ウォー

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    めっちゃえぐい「ヒーロー対ヒーローもの」。途中で誤解が解けて共闘するとか、スーパーヴィランをおびき寄せるための芝居だったとかそういうのなし。

    「正義のヒーロー」という概念と現実世界の相剋があり、そこを突く容赦のなさ。そしてどちらの言い分にも理がある(普通は恐らく反乱軍が正義で体制側が悪、みたいな描かれ方をするだろう)。戦いは終わるものの、何が解決したものでもないというあたり、恐らくこの後の作品にも大きな爪あとを残したことでしょう。

    それにしても、ビジュアル的にも目を見張る。さほどアメコミ詳しくない自分でも、スパイディが正体を明かすシーンは、実に歴史的なものに見えた。

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    2015年10月02日
  • アストニッシングX-MEN:デンジャラス

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    「ギフテッド」に続くX-MENシリーズ。前作に様々出てきた要素は直接的には使われず、むしろ新しい要素が飛び出してくるという展開には驚き。1つの要素だけがきっかけとなってシンプルな敵との対決となるので解りやすくていい。

    しかし、そのシンプルな敵の誕生の経緯や敵対の理由はまたもや苦悩の連続で、読み終わって自体がとりあえずの解決を見てもあまり気が晴れない複雑な展開がやはりうまい。また結末の所でのナレーションやコマの使い方が次に大きく期待させられるものなのもすごい。

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    2015年08月01日
  • アストニッシングX‐MEN:ギフテッド

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    X-MENファイナル・ディシジョンのアイデア元らしい話が載っている、「アストニッシングX-MEN」の最初の一冊。

    以前の展開は目にしていないが、その結末から再集結・再起す展開で比較的入門しやすいX-MENだが、それでも以前の展開が尾を引く上に再起という言葉が似合わない薄暗さ。その雰囲気がX-MENらしいのかもしれないが、もう少し希望を見てからでもいい気はする。

    とはいえ、イメージ戦略でヒーローをやること、「キュア」によるミュータントの立ち位置の変化、ブレイクワールドなる世界との関わり、「ソード」という機関…と出てくる要素が多いものの序章として不自然なくつながっているのは見事。この様々な要素

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    2015年08月01日
  • アベンジャーズ:ハルク・ウェーブ!

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     帯に「映画『アベンジャーズ』公開記念!」とあるアベンジャーズ関係のオムニバス作品。1963年のアベンジャーズの誕生、64年のキャプテン・アメリカの参入と最初期の重要エピソードが載っているかと思えば、81年のMs.マーベルの結末、そして表題作である01年のハルク・ウェーブ!と掲載作品の年代に約40年の開きがあるのが驚き。歴史の長さを意識できる点と、時代ごとの各キャラの様子の違いが比較できる点で非常に面白い。

    ただ、『アベンジャーズ』公開記念!というほどはじめてアメコミに触れる人には親切でない印象がある。注釈リーフレットを読めばわかるにはわかるものの、掲載順をふくめどこかわかりにくい編集に感じ

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    2015年07月27日
  • WATCHMEN ウォッチメン

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    はじめてのアメコミ。オチはどこかで見たようなもので新鮮さはなかった。エピソードはとても面白い(パリアッチのジョークはこれだけでも本書を買う気になる)。
    分厚くて読むのが大変だった。読み返したい。

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    2015年03月05日
  • X-MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M

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    スカーレット・ウィッチの暴走により作られた改変世界が舞台。改変世界はそれぞれの理想を叶えた幸せな世界、それゆえに起こる元の世界に戻りたくないという葛藤。普段とは違うヒーローたちの一面を見ることができ、面白い。絵も取っ付きやすい。

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    2015年01月10日
  • WATCHMEN ウォッチメン

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    映画を見て興味を持ちコミックも購入。市民を含めてそれぞれのキャラがそれぞれの考えで行動しているのでとても好感が持てるキャラクターばかり。ただしナイトオウル2世と二代目シルクスペクターは好きになれない

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    2014年06月10日
  • アベンジャーズ:ハルク・ウェーブ!

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    時代があっちこっちに飛ぶ感じのアベンジャーズの作品集。

    ハルク・ウェーブでハルクが大挙して押し寄せてくるのは、確かに圧巻。
    そして、ハルクは、かわいそうですねぇ。

    しかし、お前ら、やっぱりもうちょっと話し合えよ。という感じはあります。
    まぁ、そこがおもしろいんですけどね。

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    2014年04月04日
  • スパイダーマン:ウィズ・グレート・パワー

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    この物語って、ここで終わっているのは、ものすごい悪意ある終わり方ですよねぇ。
    特に、最後のシーンのニュース。この後、おじさんの死を通して、どうしても「正義」と向かい合うことになります。

    でも、ある日急に、スーパーパワーが手に入ったら、おかしくなるわなぁと思います。 ピーター・パーカーは、本当に普通の人なんですよ。まあ、ちょっと調子に乗りすぎるところはありますが。

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    2014年02月10日
  • キャプテン・アメリカ:ニュー・ディール

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    9.11を超えた「キャプテン・アメリカ」。

    これが、多分あとの「シビル・ウォー」にもつながっていくのかも。

    傷つきはしても、圧倒的な肉体は、やっぱり大人が子どもを殴っているようなものではないのか?
    日本でも、非戦闘員が、爆弾に焼かれた。

    怨嗟が満ちて、自分がやられる側になって、はじめて気づくこともある。
    それでも、そこで正義を叫ぶ。

    それでも、正しいことがあるのだと。
    そんな、キャプテン・アメリカです。

    今年1年、世界が平和でありますように。

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    2014年01月07日
  • DARK KNIGHT バットマン:ダークナイト

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    映画版とはもちろん全然違うんですけど、この作品はぜひどこかで誰かと語り合いたい一冊!あと言語版がやっぱり欲しいのでゲットします。

    映画からのコミカライズはあちらではありえないのかな。

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    2013年11月10日