石川裕人のレビュー一覧
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バットマン引退から10年。
しかし、ゴッサムシティから犯罪が無くなったわけではなく。
カーレースや酒で焦燥感を誤魔化す老いたブルース・ウェイン。
しかし、胸の中にはまだ戦士の魂は燃え続けており。
そして、闇の騎士は帰還した。
犯罪者に、犯罪と戦うことを禁じた政府に、そしてアメリカの「象徴」に
その荒ぶる魂をぶつけるために。
老バットマンの戦いを描く名作「ダークナイト・リターンズ」、
そしてそのアナーキーな続編「ダークナイト・ストライクス・アゲイン」を
1冊に纏めた合本。
バットマンの終末を描くことで現在のバットマン像を作り上げた
「ダークナイト・リターンズ」だけでも読んで欲しい1冊。 -
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むずかしい!60年代のヒーローブームが終焉を迎え、アメリカからヒーローの存在が失われつつある頃、ベトナム戦争にも参加した政府公認のヒーロー「コメディアン」が殺された。しめやかに行われる葬式、露見する新事実、次々と消えるヒーローたち、その真相にひとり立ち向かう精神異常者のヒーロー「ロールシャッハ」。事件はアメリカ全土、そして冷戦世界全体を巻き込むスケールに、静かに拡大していた。舞台はヒーローコミックが存在するアメリカ。コミックの中のヒーローに憧れて、実際にマスクをかぶってヒーローを行う、ただ運動神経がいいだけの男たちが物語の主役。作品内のヒーローの引退後の暴露本「Under the Hood」、
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映画「X-MEN ファイナル デシジョン」の原案的というか、原作です。映画の感想は、こちら。
ミュータント遺伝子を「治療」する新薬「キュア」が開発されて……。という展開、そこでのX-MEN同士の対立という流れは映画と一緒ですが、物語自体は、今までのコミックスの流れを受けたもので、全く映画とは違っています。
シーン亡き後の世界。エングゼビアは、もう引退(?)してて、サイクとエマがくっついていて、この2人が、学園の運営をしているという感じ。
ハンクや、ローガンたち、第1世代(?)のミュータントは、その学園の教師をしています。
基本的に、今回のX-MENチームは、このサイク、エマ、ハンク、ロー -
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1作目映画のマンガ化作品。
いつもながら、マンガ→映画→マンガという、アメコミの流れは、なんというかおもしろい。まぁ、歴史を背負いすぎてしまうので、こうやって、何回かリセットしてやるのが、長く続く人気の秘訣なのかもしれません。
マンガそのものは、動きがない分、映画には負けます。
でも、今回、おもしろかったのは、シールドの動きが、こっちの方がくわしくかかれていることですね。映画の裏話的になっている。
シールドのというかニック・フューリーの思惑が、ちょっと出来すぎという感じもしないでもないけれど、楽しくかかれています。
「いや、予想通りの男だよ」
とかね。
ちょっと、ニック・フューリー、男 -
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スパイダーマンのオリジンの中の、「はじめはTVショー・プロレスに力を使った」という原点において2ページに満たない部分をふくらませて、学校で立場が低かった子が大きな力を得たときにどうするのか、ということを描き出した作品。試みは非常に興味ぶかく、自分勝手に振る舞う中に見え隠れする将来のヒーロー像、みたいなところの表現はうまく行っているように思う。しかし、プロレス団体と悪い大人、なんて部分はリアルといえばリアルなのかもしれないが、どうもそこの要素を葛藤する少年であるピーターを利用する形の中でうまく落とし込めていないように思った。少年らしい葛藤なのか、悪い大人たちに利用される問題なのか、焦点がぼやけて
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前巻『レボリューション』において判明した事実から、仲間をも疑うこととなったニューアベンジャーズの面々と、大勢のヴィランとそれを束ねる新進気鋭のヴィラン…といった面白い展開。通常なら大きな事実が判明した直後にその話を進めると考えられるが、そこにあえてヒーローものとしての王道を混ぜたことでヒーローとは何者か問い直す行為は非常に意味のあるものだろう。
しかしその二つの要素を進めるうえでどこかバランスが悪いのか、全体的な雰囲気が重苦しい。また両方を表現するために必要だったのか、「事後に語る」方式で物語を進めていくことも爽快感が薄いことに影響を与えているのだろう。せっかくわかりやすい展開にしたのだから -
Posted by ブクログ
様々なヒーローが二つの派閥に分かれて争う「内戦」を描いた大型クロスオーバー作品である。112人のキャラクター紹介を巻頭にはじまることからもわかるが、様々なキャラクターが登場する大規模さがウリである。中には小さなコマに少し描かれただけのキャラもいるが、それはそれで背景を考えるのも面白い。とにかく規模が大きい、ということが魅力なのだ。
最重要となる中核はニューアベンジャーズ誌でもお互いを分かり合っている中心的な存在であるキャプテン・アメリカとアイアンマンである。この二人が両陣営のリーダーとして戦いを繰り広げていく。
昔から、ヒーロー同士の対立はよくあることだ。騙されたり、洗脳されたり、そのパタ