あらすじ
今、明かされるスパイダーマンの知られざる過去…
思いがけず大いなる力を手に入れた高校生、ピーター・パーカーが取った行動とは?
初めて明かされるスパイダーマンの誕生秘話!
特典として初登場エピソードも収録!
誕生から50年、世界のポップアイコンとなったスパイダーマンの知られざる誕生秘話が今、明かされる。
冴えない高校生、ピーター・パーカーは、偶然、クモの超能力を手に入れる。思いがけず超人となった彼は、"驚異のスパイダーマン"を名乗り、それまでの鬱憤を晴らすかのように、時代の寵児としての名声を満喫するのだった。その代償も知らずに……。さえない高校生が超能力を手に入れ、有頂天になるものの、自らの傲慢から最悪の悲劇を招いてしまう。
そのあまりにも有名なオリジンに、本書は新たな光を当てた。オリジナルのストーリーでは、わずか2ページで語られたに過ぎない"話題の人"スパイダーマンの姿を、5話のミニシリーズとして綿密に描いてみせたのだ。
本書は映画『アメイジング・スパイダーマン』に登場した新コスチュームに影響を与えた1冊としても知られている。日本語版特典として、スパイダーマンが初登場を果たした『アメイジング・ファンタジー』#15(8/1962)に収録された全4話を、初めて完全邦訳。半世紀前のマーベルコミックスがここに蘇る!
『アメイジング・ファンタジー』#15掲載の4話全て(原作スタン・リー、スティーブ・デイッコ)を収録
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この物語って、ここで終わっているのは、ものすごい悪意ある終わり方ですよねぇ。
特に、最後のシーンのニュース。この後、おじさんの死を通して、どうしても「正義」と向かい合うことになります。
でも、ある日急に、スーパーパワーが手に入ったら、おかしくなるわなぁと思います。 ピーター・パーカーは、本当に普通の人なんですよ。まあ、ちょっと調子に乗りすぎるところはありますが。
Posted by ブクログ
スパイダーマンのオリジンの中の、「はじめはTVショー・プロレスに力を使った」という原点において2ページに満たない部分をふくらませて、学校で立場が低かった子が大きな力を得たときにどうするのか、ということを描き出した作品。試みは非常に興味ぶかく、自分勝手に振る舞う中に見え隠れする将来のヒーロー像、みたいなところの表現はうまく行っているように思う。しかし、プロレス団体と悪い大人、なんて部分はリアルといえばリアルなのかもしれないが、どうもそこの要素を葛藤する少年であるピーターを利用する形の中でうまく落とし込めていないように思った。少年らしい葛藤なのか、悪い大人たちに利用される問題なのか、焦点がぼやけてしまったようで残念に思った。
なお、スパイダーマン初登場号である「アメイジング・ファンタジー」の#15が掲載されている。他の邦訳本にも掲載されているのだが、本作にはスパイダーマン以外の話も掲載されているので資料価値は高いかもしれない。昔のヒーローコミック以外を読みたければぜひこれを。