ひぐちアサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1~26巻まで読み終わったので、こちらに感想をまとめます。
大変面白かったです。この漫画のすごいところは、良い漫画を構成するあらゆる要素―――ストーリーの面白さ、世界感等の設定の独自性、キャラクター等のデザインや魅力、メッセージ性等の思想的厚み、台詞等のセンス、画力、演出力などなど―――は、どこも抜きん出たところはなく、言ってしまえば平凡であるのに、それらを補ってあまりあるほどに…、いえ、むしろ、それらを度外視し、特に物語のテンポなんかは完全に犠牲にしようとしているとしか思えないほどに、高校野球と、そこに携わる人々への、深い愛情によって全てが形作られている、という点だと思います。読者の心を掴もう、ぜひ読ませよう、きちっと完結させよう、というような恣意的なものが、この漫画にはどうにも見当たらない。そして、そういう「高校野球が好き」という想いだけで描かれているような漫画だというのに、ちゃんと面白い、というところがまた、なんといっても素晴らしい。普通に考えればただの作者の独りよがりに陥りそうなものなのに、細やかな心理描写によって描かれる彼らの真剣さに否応なく引き込まれてしまい、よくわからないのに一生懸命に物語を追ってしまいました。この愛、大したものです。ここまで隅々まできっちりと、ただその愛だけでできている漫画なんか、そう滅多にないと思います。
特に、モモカン等の大人たちが、主人公である高校生たちを、これから成長していく子供として大切に思っているところが、良いなあ、と思います。大人の視点があることで、今、この時の、彼らのかけがえのなさがふいに思い起こされて、胸を付かれます。「“部活”のあとも人生は続く――… 三橋君もみんなも もっと広い世界があることをこれから知ってくんだなぁ…」、…うーん、いいなあ。本当に、彼らはなんて若いんでしょう。今読んだからこそこう思うのでしょうけど…。だからなのかなんなのか、色々な面でまだまだ未熟な主人公たちが、野球を通していろいろなことに気付き、それぞれを理解し合い、少しずつ成長していく姿が、いかにも微笑ましく、いつまでも見守っていたいと思ってしまいます。でも、彼らと同じ高校生のときに読んでいたら、感じ方も変わったでしょうね。この漫画に巧みに描かれる、子供特有の変なところ、よくわからない照れや意地、こだわり、不恰好さ、自意識過剰さ、視野の狭さなんか、今はただ可愛らしいなあとしか思いませんけど、昔読んでいたら、イライラしたりしたんじゃないかなあ…。
いや、本当に、この漫画はすごいと思います。続きも楽しみにしています。 -
Posted by ブクログ
試合の中でどんどん成長していく西浦ナイン!
心も身体も成長期の真っ最中で、ぐんぐん吸収していくのが、すごく気持ちがいい
モモカンと同じように「いぃ~わぁぁ」ってゾクゾクしちゃう(笑)
投球フォームの改造をはじめた三橋
今まで九分割のコントロールがあったので
ほとんど阿部と打者との駆け引きばかりを読んでいたようなものだけれど(なので、かなりマニアックだった/笑)
三橋のコントロールが少し崩れたことで、阿部の要求の通りに球がいくか「分からなくなった」
不思議だけど、このことで三橋の投球シーンに緊張感が増した気がする
「入れ!」と願うことに気合いが必要になった
一球一球が見逃せない
三橋が気にしておどおどしても「嫌わねーよ」と念を押すようになった阿部
「何回だってマウンド行ってやる」には惚れそうになったよ(笑)
あと泉の「胃袋の内側がカユイ」って名言だと思う(笑)