たかどのほうこのレビュー一覧
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おそらく児童書に於いては、ものの見方とは決して一通りでは無いことの大切さを独自の視点で子どもたちに教えてくれることの多い、たかどのほうこ(高楼方子)さんではあるが、このシリーズに関しては、他のそれではあまり見られないようなやりたい放題感が満載なのが特徴的で、まるで方子さん自身が童心に帰ったような天然の閃きで(誉め言葉です)、お話を即興っぽく創り上げたと思わせる無邪気ぶりが、新鮮というか意外というか、可愛らしいというか、こんな一面もあったのねと知ることで、この方の作家性はますます分からなくなってきて面白い。
「ヘンテ・コスタ」さんが作った「へんてこもり」では、文字通り、へんてこなことが毎度 -
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子供を泥棒するから 小泥棒
まずマルボが森に行く遠い道か、ちか道を選んでもらう。 4人に選んでもらって みんなは当たり前のように 近道 って言って その場合は 丸マルボがスキップしながら森が短くなって「きっぷきっぷ 心も軽く 丸い体も弾むよ ポン」っていう曲をうたう。
間違えちゃうと、間違えた言葉で出てきて、最初にバクが出てきた時は ぶんたっていう子が 今日 鼻詰まりでちゃんと歌えなかった。
えっと みんな歌を間違えちゃって えっと びっくりした。
自分は歌えると思う。ちょっと今から歌ってみるね。きいてて。(→じょうずにうたえました♡)
2024/12/05 小1 -
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そうか、たかどのほうこ(高楼方子)さんの場合、『まあちゃんの絵本』シリーズもそうだけど、もしかしたらお話も絵も全て自分が担当するときは、そうしないと気が済まない拘りや、自らも楽しみたいといった、そんな気持ちがあるのかもしれないと感じられた、それくらい今回も型破りな展開と緩い適当感が見事に合わさった、方子さんの童心に帰ったようなやりたい放題感が満載な作品であった。
ヘンテ・コスタさんが作った「へんてこもり」で遊ぶ、そらいろようちえんの子どもたち(アキオ、ケケコ、ノンコ、ブンタ)と、へんてこな方々が繰り広げるシリーズ2作目(1997年)は、前作とは打って変わって彼らに思わぬ危機(!?)が訪れ -
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たかどのほうこ(高楼方子)さんの作品は、『ココの詩』や『黄色い夏の日』のように、結構な重みのあるシリアスなものがあるかと思ったら、本書のようなとびきり明るい型破りなものがあったりと、そのあまりのギャップの差に時折怯んでしまうのだが、その辺は対象年齢の違いや伝えたいことが異なることもあって、一概にどうこう言えないものの、ここまで来ると、まるで別人のような感覚を抱いてしまい、そこがとても面白い。
いわゆる『へんてこもりの はなし』シリーズの1作目(1995年)であり、「へんてこもり」とは、「そらいろようちえん」の裏に作られた森のことで、作った人が「ヘンテ・コスタ」さんなので『ヘンテ・コスタの -
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リリが思い出せないものがたりを、おばあちゃんの友達フサ子さんの物語を聞くことによって思い出すというお話。
リリの思い出せなかった思い出が、フサ子さんの物語の続きになることにワクワクした。フサ子さんの物語の最初と最後が、思いがけずフサ子さん自身とリリ自身の思い出でつながって、「ああよかった!」と思える物語の構成が素敵だった。
「ほんとうにあったお話、もしかしたら、ほんとうだったかもしれないお話、ほんとうだと思ったけれど、ほんとうじゃなかったのかもしれないお話……。そんなお話が、ぐるぐるとみんな、つながって、たぶん、おもしろい、ひとつのお話になることでしょう。」 -
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「高楼方子」さんは、児童書に於いて、大人も楽しめるような、物事を違った視点から見ることの素晴らしさを教えてくれる、固定観念にとらわれない思考法を持たれる素敵な方なのだが、「たかどのほうこ」と平仮名表記の場合は、小学生向けに、よりテーマを絞った内容となっているようで、本書に於いても、とても大切なことを教えてくれる。
物語は、小学四年生の女の子「つんちゃん」の母のいちばん下の妹、「ルーちゃん」が食べ物を求めて、つんちゃんの家にやって来る知らせを聞くところから始まり、どうやら、それは恒例のことらしい。
大人から見たら、仕事につかないで絵ばっかり描いているルーちゃんのことを、現実を見ていない