あらすじ
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日本国際児童図書評議会「おすすめ!日本と世界の子どもの本 2025」選定図書
夏休み、小学2年生のリリは、おばあちゃんのお友だちのフサ子さんが書いた『水玉ハンカチのものがたり』を聞かせてもらうことになりました。それは、むかし、フサ子さんがなくしてしまったハンカチが旅をする物語……。聞いていると、リリがどうしても思い出せなかった2才のときのふしぎなできごとがよみがえってきたのです! ★リリとフサコさんの思い出と物語が結び合って生まれた、わくわくするファンタジー。
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Posted by ブクログ
小さい頃に見たきれいなもの。あの時に感じた気持ち。あれは一体なんだったんだろう?を形にしたお話。
筆者の講演会を聞いてから読むと、子供の頃のほうこちゃんと今の方子先生が出会ったら…という風に読めてファンとしてはワクワク。
作中作もキュンキュンしちゃうすてきな可愛いお話ばかりだよ。特にもぐらのお話が好きでした。
ほうこ先生の作品では今作のように年齢を超えた友情が度々描かれるよね。これがかなり素敵な関係性で、自分も小さき人々を尊重して一人の人間として接したいなと強く思わされる。
今回は挿絵はご自身ではないんだけど、高橋和枝氏の柔らかい色使いやほんわかした作画が物語にマッチしていてすてき。
読書感想画中央コンクール課題作品。
Posted by ブクログ
「ふだんはわすれている、ある〈感じ〉がわいてくる。」という感覚、誰しも経験したことがあるのではないでしょうか。
忘れてはいけない大事なことのような、、
でもどうしても思い出せないこと。
水玉のハンカチは風にふわりと持ちあげられ飛んでいきます。
儚くて、でもそっと包み込まれるようなやさしい余韻をのこす。
そんな物語です。
Posted by ブクログ
リリが思い出せないものがたりを、おばあちゃんの友達フサ子さんの物語を聞くことによって思い出すというお話。
リリの思い出せなかった思い出が、フサ子さんの物語の続きになることにワクワクした。フサ子さんの物語の最初と最後が、思いがけずフサ子さん自身とリリ自身の思い出でつながって、「ああよかった!」と思える物語の構成が素敵だった。
「ほんとうにあったお話、もしかしたら、ほんとうだったかもしれないお話、ほんとうだと思ったけれど、ほんとうじゃなかったのかもしれないお話……。そんなお話が、ぐるぐるとみんな、つながって、たぶん、おもしろい、ひとつのお話になることでしょう。」
Posted by ブクログ
久しぶりに方子さんの子ども向けのよみもの。
絵本を卒業した子どもが読むような、
う~ん、でもこの内容は、
大人が読みきかせをするとか、一緒に読み合うのが良いんじゃないかな。
おばあちゃんの家の黒スグリの木陰に何か記憶があるのに
思い出せない小2のリリ。
おばあちゃんに、お友達の物語を読んでもらうと・・・
青と白の水玉のハンカチを廻る、いくつかの短い物語は
リリの記憶を蘇らせて・・・
方子さんらしい館やお庭の出てくる物語、
でも、やっぱりわたしは方子さんの小説、
本格的な物語を読みたいな。
Posted by ブクログ
大好きなおばあちゃんちで、小さなときにあった何かを忘れているリリちゃん。
ある日、物語を書いているおばあちゃんのお友だちがやってきた。
ハンカチにまつわる物語をめぐって、リリちゃんの記憶も蘇る。
*
たかどのほうこさんらしい、不思議いっぱいのお話。
作中作のハンカチの物語はとても優しくかわいい。
オチは予想もしていなかったかわいさと優しさで、一層愛おしく思えた。
自分の心に優しさが不足してるとき、読んでチャージするのに最適かも。