秋友克也のレビュー一覧

  • ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:レガシー

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    映画の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のメンバーによるガーディアンズが結成された原作的な一冊。ただもちろん話は全然違う。かなり真面目に宇宙の危機に対処しているので映画版のような雰囲気を求めていると全く合わないだろう。
    ただ話としてはとてもヒーローチームらしく、宇宙規模の危機に対応していく様が見られる…のだが、最初から色々とごたごたした状態ではじまり、そのままこの巻が終わってしまう。生殺しだ。ぜひ次の巻を読みたいので刊行してほしい。
    当時のマーベルの宇宙規模のイベントが良くわからないとついてこれない話なのだが、ちゃんと解説されているので安心。
    ややネタバレを含むが先に「コンプリート・ヒスト

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    2017年08月12日
  • インフィニティ II

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    様々な危機の絡み合うクロスオーバー巨編の第2巻。ビルダーズの侵略的進出に宇宙で対抗するアベンジャーズと、サノス軍の侵攻に地球で対抗するイルミナティとに分かれたことで、多くのストーリーラインが大分見えやすく整理されてわかりやすくなった。敵も明確化されているのでとても読みやすくなったのが大きい。
    宇宙では大規模でアベンジャーズですらちっぽけに映る状況でひときわ目立って活躍するキャプテン・アメリカらがとても魅力的に映る。地球ではわかりやすい敵が現れたにもかかわらず、各個人の思惑が絡み合う様が魅力を発する。だんだんこのクロスオーバーの旨味が見えてきた。
    しかし、それだけうまく絡み始めただけに、「創世爆

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    2017年08月03日
  • ニューアベンジャーズ:エブリシング・ダイ

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    多元宇宙の崩壊現象「インカ―ジョン」の脅威とそれに対処する各界を代表する者の秘密結社「イルミナティ」…というだけで盛り上がりそうな人にはお勧めしたい。少なくともわかりやすい魅力が多い作品だと思う。次元同士の衝突による対消滅、というどうにもならない現象に最善を尽くそうとするメンバーの思いがじっくりと描かれていので、彼らのヒーロー性を疑うことなく読めるのが良い所だ。ただ、どうしてもヴィランとの戦いにはあまりならないので綺麗なアートの割に絵面が地味になってしまうし、絶望的な展開過ぎて乗り切れないのもある。
    ただ、それだけ破天荒なことをやっていても、これまでの歴史をしっかり扱う、という武器がある。イル

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    2016年11月06日
  • エッジ・オブ・スパイダーバース

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    独立したエピソードが決まって最後に強引に〆るのが楽しい。アンチヒーローでアンハッピーエンドな1話完結のノリには『ホワット・イフ?』誌を思い出したけどそもそもスパイダーマン登場話からしてそうか。

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    2016年09月03日
  • エッジ・オブ・スパイダーバース

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    様々な世界のスパイダーマンのオリジン話。

    なんというかもはや「ピーターパーカー」「ベン」「MJ」なんという名前は世界を構築するための因子というか、役割は違えど必ずその名前を関した存在がいるとゆーのは凄いですな。互いを意識したとは思えないけど「MADARAの転生構造」を連想したりw

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    2016年07月24日
  • スパイダーバース

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    あらゆる世界のスパイダーマンが集まり、スパイダーマンのみを標的とするヴィラン一族と対決する物語。その本筋を集めた1冊で、脇の話は続刊2冊で語られるとか。

    アメコミ特有の込み入った筋で、まともに理解するには一読だけでは難しいですが、物凄く面白い。日本のスパイダーマン("3人"いるうちの2人が登場)も大活躍。地獄からの使者は秘密兵器的な扱いだし、ボンボンスパイダーマンもコメディ系として存在感を出している。

    「ドクターオクトパスに体を乗っ取られている」スーペリア・スパイダーマンの存在がダークヒーローとしても、物語のフックとしても良い存在感を出している。某キャラを説得しているシ

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    2016年06月19日
  • マイティ・アベンジャーズ:シークレット・インベージョン

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    ネタバレ

    シークレット・インベージョンの空白を埋める話だが、「マイティ・アベンジャーズ」が出てくる話というより、「マイティ・アベンジャーズ」誌の中でのスクラルの陰謀に関わる点を描いている作品である。

    具体的には、エレクトラとハンク・ピムの入れ替わりに関わる話が当てはまるが、ピム周りは最後の回も踏まえて非常に切ない仕上がりで良い。ピムに入れ替わったスクラルの話もなかなか興味深く、ピムというキャラクターをよく深めている。この先再起したピムがどう動くかによってさらに評価は変わるか。

    フューリーの部隊の結成秘話は純粋に読みごたえがある。ここまでの話でも少しずつ出ていたデイジーが重要なポジションで動き回るので

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    2016年02月01日
  • アベンジャーズ:ハルク・ウェーブ!

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     帯に「映画『アベンジャーズ』公開記念!」とあるアベンジャーズ関係のオムニバス作品。1963年のアベンジャーズの誕生、64年のキャプテン・アメリカの参入と最初期の重要エピソードが載っているかと思えば、81年のMs.マーベルの結末、そして表題作である01年のハルク・ウェーブ!と掲載作品の年代に約40年の開きがあるのが驚き。歴史の長さを意識できる点と、時代ごとの各キャラの様子の違いが比較できる点で非常に面白い。

    ただ、『アベンジャーズ』公開記念!というほどはじめてアメコミに触れる人には親切でない印象がある。注釈リーフレットを読めばわかるにはわかるものの、掲載順をふくめどこかわかりにくい編集に感じ

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    2015年07月27日
  • エイジ・オブ・ウルトロン Vol.2

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    ネタバレ

    ウルトロンあんま関係ねえ!

    というわけで下巻は時間改変ネタで、ウルヴァリンとスーが「ウルトロンの生み出されない未来」を作ろうとするが…というあたりがメインの展開。

    時間改変の結果、色々なヒーローの「可能性」が登場するわけですが、ヴィラン風になったアイアンマンがえらくカッコ良かったですね。やっぱ向こうの人は悪役とゆーと色白のハゲにしたがりますよね。

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    2015年07月03日
  • WATCHMEN ウォッチメン

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    はじめてのアメコミ。オチはどこかで見たようなもので新鮮さはなかった。エピソードはとても面白い(パリアッチのジョークはこれだけでも本書を買う気になる)。
    分厚くて読むのが大変だった。読み返したい。

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    2015年03月05日
  • ミラクルマン BOOK1:ドリーム・オブ・フライング

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    ムーア流の人の悪さと主人公いじめ、あともちろん再構築の腕の冴えはデビュー時から一級品。唐突に別エピソードが挿入される展開もむしろ野心的めいて楽しいけど、ミラクルマンのコミックが全100ページというのは寂しい。

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    2015年01月16日
  • ウルヴァリン

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    「ウルヴァリン SAMURAI」の原作というか、原案ですね。
    まあ、未知の国、神秘の国・日本が舞台ということで、ツッコミどころはいっぱいあるのですが、それもふくめて面白いではないかと思います。
    時代が変わったので、映画の方がツッコミどころは少なくなってたと思います。まぁ、怪しいところと、怪しい日本語はいっぱいあったけど。

    まぁ、うかれているウルヴィにたたきつけられる最後の一言が、ちょっと、唐突で、衝撃的で、お前、ちょっとは疑問に思えよとか思いますが。
    あと、そこに、チャーリーいるのにわからなかったのかいとか思いますが。

    真理子と雪緒の対比も、映画でもよかったけど、こっちも良かったですよ。

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    2014年10月31日
  • マーベルゾンビーズ:デッドデイズ

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    アルティメット版FF日本初刊行がこういう形でとは、複雑ではあるがクロスオーバーの妙味ありグレッグ・ランドの繊細なアートあり絶対の窮地からの小気味良い逆転劇あり(マーク・ミラーのいい仕事)で、満足の一冊。

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    2014年08月05日
  • WATCHMEN ウォッチメン

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    映画を見て興味を持ちコミックも購入。市民を含めてそれぞれのキャラがそれぞれの考えで行動しているのでとても好感が持てるキャラクターばかり。ただしナイトオウル2世と二代目シルクスペクターは好きになれない

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    2014年06月10日
  • アベンジャーズ:ハルク・ウェーブ!

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    時代があっちこっちに飛ぶ感じのアベンジャーズの作品集。

    ハルク・ウェーブでハルクが大挙して押し寄せてくるのは、確かに圧巻。
    そして、ハルクは、かわいそうですねぇ。

    しかし、お前ら、やっぱりもうちょっと話し合えよ。という感じはあります。
    まぁ、そこがおもしろいんですけどね。

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    2014年04月04日
  • デアデビルボーンアゲイン

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    自分が読んだアメコミは非常に数少ないけどデアデビルは一番ヒーローしてるなと思った。デアデビルの作品はもっと読みたい。

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    2014年02月19日
  • DARK KNIGHT バットマン:ダークナイト

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    映画版とはもちろん全然違うんですけど、この作品はぜひどこかで誰かと語り合いたい一冊!あと言語版がやっぱり欲しいのでゲットします。

    映画からのコミカライズはあちらではありえないのかな。

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    2013年11月10日
  • アイアンマン:エクストリミス

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    サイン入り本をお子らに見せて、アメコミに触れてもらおうキャンペーン開催中。

    漫画とアメコミの、表現方法の違いや文化や思想の違いがひたすらに面白くて、何故こうなった、なんかいいとこ取りできないかな、というのを妙に考えてしまいます。映画の枠を出れない不自由さも感じるけど、記号文化を知らなくても誰にでも読めるユニバーサルな表現方法としても観ることができ、アメコミ側の変化も観察したいなと思いました。

    アメコミ版の社長はエキセントリックさが少ない寡黙な人になってるのでちょっとむずむずするよね!!

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    2013年11月10日
  • マーベルズ

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    実は、「マーヴルズ」は、持ってます。
    まあでも、これは、「マーベルズ」なので(笑)

    マーベルか、マーヴェルか、マーヴルかというのは、難しい問題ですが……。

    昔は、「X-MEN」と「スパイダーマン」以外は割とどうでもよかったわたしが、その他のマーベルのヒーローを追いかけるようになったのは、この物語が大きいです。
    でも、これと同じくロスが書いた、DCヒーローの方のやつは、あんまりピンとこなくて、今でも、DCヒーローはダメだという。「ウィッチメン」は、DCヒーローかもしれませんが、はぐれたものだしねぇ。

    これは、本当に世界と時代と個人史が、ものすごく上手に絡み合っているんですよ。
    わたしが、M

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    2013年10月31日
  • WATCHMEN ウォッチメン

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    物凄い情報量で、読んでてすごく疲れる。章が終わるごとに世界観の補足みたいな新聞記事とかあってそれもすごい量。これを咀嚼して世界観を失わずに3時間未満にまとめた映画版の偉大さがよくわかる。

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    2013年09月29日