秋友克也のレビュー一覧
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映画の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のメンバーによるガーディアンズが結成された原作的な一冊。ただもちろん話は全然違う。かなり真面目に宇宙の危機に対処しているので映画版のような雰囲気を求めていると全く合わないだろう。
ただ話としてはとてもヒーローチームらしく、宇宙規模の危機に対応していく様が見られる…のだが、最初から色々とごたごたした状態ではじまり、そのままこの巻が終わってしまう。生殺しだ。ぜひ次の巻を読みたいので刊行してほしい。
当時のマーベルの宇宙規模のイベントが良くわからないとついてこれない話なのだが、ちゃんと解説されているので安心。
ややネタバレを含むが先に「コンプリート・ヒスト -
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様々な危機の絡み合うクロスオーバー巨編の第2巻。ビルダーズの侵略的進出に宇宙で対抗するアベンジャーズと、サノス軍の侵攻に地球で対抗するイルミナティとに分かれたことで、多くのストーリーラインが大分見えやすく整理されてわかりやすくなった。敵も明確化されているのでとても読みやすくなったのが大きい。
宇宙では大規模でアベンジャーズですらちっぽけに映る状況でひときわ目立って活躍するキャプテン・アメリカらがとても魅力的に映る。地球ではわかりやすい敵が現れたにもかかわらず、各個人の思惑が絡み合う様が魅力を発する。だんだんこのクロスオーバーの旨味が見えてきた。
しかし、それだけうまく絡み始めただけに、「創世爆 -
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多元宇宙の崩壊現象「インカ―ジョン」の脅威とそれに対処する各界を代表する者の秘密結社「イルミナティ」…というだけで盛り上がりそうな人にはお勧めしたい。少なくともわかりやすい魅力が多い作品だと思う。次元同士の衝突による対消滅、というどうにもならない現象に最善を尽くそうとするメンバーの思いがじっくりと描かれていので、彼らのヒーロー性を疑うことなく読めるのが良い所だ。ただ、どうしてもヴィランとの戦いにはあまりならないので綺麗なアートの割に絵面が地味になってしまうし、絶望的な展開過ぎて乗り切れないのもある。
ただ、それだけ破天荒なことをやっていても、これまでの歴史をしっかり扱う、という武器がある。イル -
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あらゆる世界のスパイダーマンが集まり、スパイダーマンのみを標的とするヴィラン一族と対決する物語。その本筋を集めた1冊で、脇の話は続刊2冊で語られるとか。
アメコミ特有の込み入った筋で、まともに理解するには一読だけでは難しいですが、物凄く面白い。日本のスパイダーマン("3人"いるうちの2人が登場)も大活躍。地獄からの使者は秘密兵器的な扱いだし、ボンボンスパイダーマンもコメディ系として存在感を出している。
「ドクターオクトパスに体を乗っ取られている」スーペリア・スパイダーマンの存在がダークヒーローとしても、物語のフックとしても良い存在感を出している。某キャラを説得しているシ -
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ネタバレシークレット・インベージョンの空白を埋める話だが、「マイティ・アベンジャーズ」が出てくる話というより、「マイティ・アベンジャーズ」誌の中でのスクラルの陰謀に関わる点を描いている作品である。
具体的には、エレクトラとハンク・ピムの入れ替わりに関わる話が当てはまるが、ピム周りは最後の回も踏まえて非常に切ない仕上がりで良い。ピムに入れ替わったスクラルの話もなかなか興味深く、ピムというキャラクターをよく深めている。この先再起したピムがどう動くかによってさらに評価は変わるか。
フューリーの部隊の結成秘話は純粋に読みごたえがある。ここまでの話でも少しずつ出ていたデイジーが重要なポジションで動き回るので -
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帯に「映画『アベンジャーズ』公開記念!」とあるアベンジャーズ関係のオムニバス作品。1963年のアベンジャーズの誕生、64年のキャプテン・アメリカの参入と最初期の重要エピソードが載っているかと思えば、81年のMs.マーベルの結末、そして表題作である01年のハルク・ウェーブ!と掲載作品の年代に約40年の開きがあるのが驚き。歴史の長さを意識できる点と、時代ごとの各キャラの様子の違いが比較できる点で非常に面白い。
ただ、『アベンジャーズ』公開記念!というほどはじめてアメコミに触れる人には親切でない印象がある。注釈リーフレットを読めばわかるにはわかるものの、掲載順をふくめどこかわかりにくい編集に感じ -
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「ウルヴァリン SAMURAI」の原作というか、原案ですね。
まあ、未知の国、神秘の国・日本が舞台ということで、ツッコミどころはいっぱいあるのですが、それもふくめて面白いではないかと思います。
時代が変わったので、映画の方がツッコミどころは少なくなってたと思います。まぁ、怪しいところと、怪しい日本語はいっぱいあったけど。
まぁ、うかれているウルヴィにたたきつけられる最後の一言が、ちょっと、唐突で、衝撃的で、お前、ちょっとは疑問に思えよとか思いますが。
あと、そこに、チャーリーいるのにわからなかったのかいとか思いますが。
真理子と雪緒の対比も、映画でもよかったけど、こっちも良かったですよ。
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実は、「マーヴルズ」は、持ってます。
まあでも、これは、「マーベルズ」なので(笑)
マーベルか、マーヴェルか、マーヴルかというのは、難しい問題ですが……。
昔は、「X-MEN」と「スパイダーマン」以外は割とどうでもよかったわたしが、その他のマーベルのヒーローを追いかけるようになったのは、この物語が大きいです。
でも、これと同じくロスが書いた、DCヒーローの方のやつは、あんまりピンとこなくて、今でも、DCヒーローはダメだという。「ウィッチメン」は、DCヒーローかもしれませんが、はぐれたものだしねぇ。
これは、本当に世界と時代と個人史が、ものすごく上手に絡み合っているんですよ。
わたしが、M