秋友克也のレビュー一覧
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・ドラマ版を見るに当たり再読
・前に読んだのは10年前以上
・当時読んだ時はあまりピンと来ていなかった
・今回読んだ時の方がスッと自分の中に入って来た
・前回読んだ時〜今回の間にMCUが好きになった事により、アメリカのヒ-ロー文化に対するリテラシーが上がったので、その為今回の方が理解が上がった(気がする)
・以前は日本の漫画文化の方が進んでいる、と思っていたけど、そんな事は無い、と今は感じている。むしろ何処かの部分ではアメコミの方が上?とウォッチメンの様な本を読むと感じる。(何処か?というのは簡単に説明出来ないが)
・ヒーローに対する考察はアメリカの方が上? -
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Posted by ブクログ
宇多丸ムービーウォッチメン『JOKER』で、これを読まずに語るな的に出てきたアラン・ムーア御大によるジョーカー誕生譚。その瞬間は版元品切れでしたが増刷されたみたいす。普通に本屋にあった。アメコミとしては人生二冊目となる。1p をキチキチと 9 コマに割った淡々とした展開からのジョーカーのアップ。キモイコワイ。ジョーカーってこういう不気味なる者なんだよね。華やかに極悪非道をしていた、表紙も恐ろしい。構図で繋がっていく流麗な展開、バットマンのおためごかしを笑いのめすブラックさ。なかなか良い。けど、陰惨さで言えば現代本邦マンガに及ぶものではない(2019-11-23)
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Ms.マーベルのキャラクターに親近感を覚えるのは、「若者向け」ということで歴史の長いルーツや、複雑なキャラクター相関とは独立しているあたりで、年齢的にはオッサンながらもさほどマーベルの歴史に詳しくない日本の読者である私でも「良く知っているキャラ」と胸を張って言える気楽さもあると思う。宇宙規模の正義感でなくても、等身大の正義感を貫くこのキャラが、想定される読者に「自分たちのヒーロー」として受け入れられて欲しいと思う。
もちろん作品の出来も素晴らしく、殆ど不機嫌というか微妙な表情を浮かべているカマラが、コミカルで愛嬌があり、好感持てるようになっている漫画表現の巧みさ。
ふつうだったら無理解な大 -
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2014年のクロスオーバー作品。宇宙的規模の話が多い近年のクロスオーバーだが、この作品は事件の規模は大きいものの描写は心情描写に力を入れている様子で、割と読みやすく感じる。
ウォッチャーの死、というマーベルユニバースを震撼させる出来事を冒頭に持ってきて、その真相を探る流れとは別に何らかの依頼を受ける様々なヒーローたち。ばらばらな話が一点にまとまるとき、テーマ性が明らかになってくる構成もなかなかに妙。
最後の戦闘描写の処理がもう少し納得のいくもので在ってほしかったが、この作品のもたらしたユニバースへの影響はなかなか興味深いもの。タイインの説明を読んでも「ウォッチャーの死」というアイデアは非常に優 -
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ドクター・オクトパスの精神が入ったピーターが正義を執行しようとする話ももう3巻目。
相変わらずの傲慢さで完璧に町の秩序を守ろうとする様が過激化していく様子がうまく描かれている。有能にも見える中、地下で暗躍するゴブリンによってそううまくいかないことが先に読者に分かっている。ドクオックのやり方に対する疑念をしっかり持った状態で読み進めることができるのだ。だがやはり戦果は優秀であるため、こういうことも必要かもしれない、と思わされる部分も。もう少し自然にそう読めるような展開があったらもっと面白いかもしれない。
前巻でピーターが登場しなくなっていることで精神世界での駆け引きの魅力がやや減ったが、かつて自 -
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ネタバレ映画が公開された時に買ったままで放置していたのがずっと心のしこりになっていたのをやっと読んだ。読みにくくてとても面倒だった。漫画の部分も読むのが大変だったのだが、その間に挿入されるテキストの資料みたいなのも面倒で、さらに最後のおまけの創作ノート的な資料も面倒だった。本当にごちゃごちゃしていて忍耐が必要ですごく時間がかかった。
しかし、内容は面白かった。何より登場人物が魅力的で、どの人物もそれぞれの悲哀が感じられた。特にシルクペクターのお母さんとコメディアンの関係が人間の寛容と矛盾が濃厚でよかった。コメディアンが映画でもすごく好きで、強さと自由と孤独と背徳が強烈で、要するに無頼そのもので映 -
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ダークナイトの映画版が大好きなのでいつか読みたいと思っていました。
老いたバットマンことブルース・ウェインの物語。
ダークナイト・ライジングではクリスチャン・ベイルがあまりに若々しくて伝わり辛かったけど、老いたヒーローを描いた映画だったのだと改めて気づかされました。
日本のマンガと違って独特のテンポがあるのがアメコミというのは理解していましたが、今まで読んだことある物と比較しても行間に色々な情報があったり、物語を理解するためにはそれなりのリテラシーが必要な作品でした。
特にこの作品が発表された頃の時代背景を調べて読み直すとその膨大な情報量に圧倒される気がします。
ただ、個人的にミミズが這 -
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映画「ウルヴァリン:SAMURAI」の元となったエピソード。前書きにある情報を見るに、当時のウルヴァリンが野性的で凶暴であるから人気であった状況から、あえて「サムライ的」なキャラクター像を打ち立てた作品とのこと。当時の反発はものすごいものだったらしいが、そのあとの姿を読んでいる自分からするとこの時ふるった大ナタが今でもしっかり効いているのが分かる。マーベルの初めてのミニシリーズだというのも合わせ、非常に貴重な一冊だろう。
秀逸なのは、当時の情報通信技術の中で、日本文化をよく理解していなければ書けないことが多いということ。日本をこういうレベルで描いてくれたからこそウルヴァリンは日本でも人気、とい