光岡三ツ子のレビュー一覧

  • アルティメッツ

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    「アベンジャーズ」の原作というか、原案の物語。
    ただし、本当のマーベルユニバースではなくて、パラレルワールドな話です。
    もしかして、昔新潮社から出てた「X-MEN」と「スパイダーマン」は、この世界の話だったのかな。

    絵は、ものすごく見やすい感じです。かっこいいアメコミという感じ。

    でも、キャラクターは、馴染みの人たちとはちょっとかわっているので、違和感がちょっとある。

    びっくりしたのは、ハルク…じゃなくて、バナーを蹴り飛ばす、キャプテン・アメリカ。怖いわ。まぁ、性格的に、あんまり女々しい人は嫌いなのかもしれないと思いつつ。
    でも、読んだアメリカ人も、ちょっと、

    「えーっ」

    と思ったみ

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    2017年12月27日
  • マイティ・ソー:シーズンワン

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    ソーのオリジンを語りなおした作品。
    ソーのオリジンを語る上では医師ドナルド・ブレイクとしての人格がどうしても欠かせない。正史世界における展開としてはブレイクの設定は少々こみいってしまって扱いにくいものとなっているのだが、それをうまく決着が付きにくいと思われる短編の中で見事にとりあえず収束させている手腕に驚く。もちろんもう少し心情の変遷など細かく描いて欲しい部分もあったが、ここまでやれていれば十分ではないだろうか。
    書かれたのが2013年なので、ウォーリアーズ・スリーや平ムダル、シフなど映画でも活躍したキャラクターも余すところなく登場させている。映画でソーに興味を持ったなら読んでみても良いかもし

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    2017年10月22日
  • マーベル ツムツム:テイクオーバー!

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    ツムツムkawaii!!

    まっとうなヒーロー、ヴィランがギャグ漫画的な雑さで活躍するツムツムや子供たちに翻弄される世界観ギャップ的な面白さに、少年たちのちょっとした冒険譚的な内容も良い。

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    2017年10月01日
  • アイ・アム・アイアンマン

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    映画『アイアンマン』をコミカライズした「アイ・アム・アイアンマン」や、フューリー視点でみた事件を語る「Security Measures」など、映画本編を様々な角度で読むことができる。展開的には一緒なので新鮮味はないが、フューリーやコールソンがどのように考えてトニーと関わっていくのかが分かる点で興味深かった。
    最も面白いのが巻末の「Iron Man #200」。原作でのアイアンモンガーとの死闘がかなりのページ数で描かれている。映画版でも十分だったが非常にあくどいオバディア・ステインとの戦闘はここまでの話を知らなくても満足度が高い。

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    2017年09月18日
  • アベンジャーズ:プレリュード フューリーズ・ビッグウィーク

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    『アベンジャーズ』以前のMCU映画作品で起きた事件で端々に登場するフューリーとS.H.I.E.L.D.の活躍をつなぎ合わせ、一つの作品にすることでMCU作品を補填する試み。その完成度は非常に高いと思われる。
    ブラックウィドウ、ホークアイといった当時出番が多いわけではなかったキャラクターが裏でやっていた、という形ですべてのエピソードをつなぎあげる様は見ていて小気味良い。シンプルなストーリーラインな上、展開はわかり切っているのでカタルシスは少ないだろうが、MCU映画好きなら読んで後悔はしない一冊だろう。

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    2017年09月18日
  • ウルヴァリン:シーズンワン

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    ウルヴァリンのカナダ時代の話がうまくまとまっている一冊。野生の中で育って人間性を失っていた様から、ハルクと戦った伝説的なエピソード、カナダ政府の作戦行動とよく用いられる要素をハドソン夫妻との交流させながら綺麗にまとめ上げている印象。新鮮さはないもののわかりやすいのでウルヴァリンを理解したければこの一冊を読んでも良い。
    シーズンワンシリーズの例にもれず、最後に関係のないウルヴァリンの話が試し読みで載っている。これがジーン・グレイ学園の校長としての話なのでまた全然時代感が違っていてちょっと困惑。宣伝するにしても他になかったのだろうか。ないんだろうな。

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    2017年08月12日
  • ウルヴァリン:バック・イン・ジャパン

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    日本と関わりの深いウルヴァリンの日本における交友関係…だけでなく因縁の相手もいろいろ出てくるし派手な一冊だ。
    ゲストヴィラン的なキャラクターの考え方が独特なので他の作品にはない魅力がある気がする。ウルヴァリンの情に熱いところも目立っていて熱い。
    残念なのはこの辺りのウルヴァリンに何があったのかわからないと、ところどころ読んでいてよくわからない演出が出てきてしまうこと。邦訳としての都合だが解説書の基本解説だけは先に読んでおいた方が楽しめるかもしれない。

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    2017年07月09日
  • スパイダーグウェン

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    話題性抜群の設定から一気に人気キャラに上り詰めたスパイダーグウェンを描いた一冊。スパイダーバース展開によって創出されたキャラなのでそれを踏まえたうえで展開していくのが新鮮。
    オリジンはダイジェストで語られているところなので、メインはそのオリジンと動向に際しての世間の反応に悩むティーンエイジ、といった部分。カタルシスの少ない展開しかない部分が難点ではあるが、内面描写はしっかりしており、グウェンというキャラに魅力を出したい様子は良くわかった。
    続きを読まないと物足りないのでぜひ邦訳してほしい。

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    2017年04月30日
  • ドクター・ストレンジ:プレリュード

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    MCU映画定番のプレリュードコミックス、ドクター・ストレンジ編。
    映画前編の話は映画を見た後の方が楽しめるか。映画の重要なキャラのスタンスを心情描写で見られるのだが、まぁそこは大した驚きもなく。とてもユニークなのは映像なら動きで見せられる手の動きをマニュアルのように見せつけてくるところ。これがなかなかどうして良い描写に見えるもので意外だ。
    この一冊の最大の魅力はドクター・ストレンジ界隈ならではのマーベルにおける超常的な雰囲気あふれる原作が多く読めることだ。この一冊で完結する話ではないものが多いが、それでも十分面白い。個人的には神レベルまで実力が高まってしまったシスネグの話は好みの展開だった。1

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    2017年02月11日
  • ドクター・ストレンジ:シーズンワン

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    オリジンを現代風に描きなおした「シーズンワン」シリーズのドクター・ストレンジ編。映画もオリジンが基本となる以上、間違いなく参考になるタイミングでの邦訳だ。すでに明らかになっている情報からしても映画版は大きく違うとは思うが、ストレンジのキャラの基本的な部分は変わらないはずなので一読しておいてもいいだろう。
    他のマーベル作品とは異なり魔術的な要素を全面に置いた作風をするのが特徴的である。マーベル世界における魔術の扱いはそれだけで一つの世界を形成しているようであり、その雰囲気が良く味わえる一冊に仕上がっている。
    現代風に変えたときに面白い要素なのがウォンとの関わり方が原点よりもあか抜けた感じなことだ

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    2017年01月05日
  • サノス・ライジング

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    サノスのオリジンの邦訳、なんて言うだけで貴重なのが分かる。先の映画でラスボスになるに違いない存在だろうが、今のタイミングで邦訳するのか、と思う。もっとそこを全面に出して宣伝しても良いように思うのだが。
    しかし、中身を読んでみれば万人受けはしないのでなるほどそういう宣伝をしない方が良いのかもしれない。サノスのオリジン、というだけできっと血なまぐさいのだろうと思っていたが、それ以上のものを見せられた気分だ。やはり絡んでくる「死そのもの」を表す女神デス。これまでの邦訳で見たものとまったく印象の違うサノスとデスの関係性。読者に委ねられる解釈。どこを切り取ってもとにかく魅力十分だ。

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    2016年12月29日
  • スパイダーマン:ワン・モーメント・イン・タイム

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    とても印象的な青い表紙で描かれた一冊。小プロが翻訳している『アメイジング・スパイダーマン』誌のうち、刊行順としては「アメリカン・サン」からしばらくたった後の話だが、時系列的にはその後の話であり、そのまま続きとして読むことができる一冊。

    衝撃作である「ワン・モア・デイ」によって改変された世界におけるつじつま合わせの中身を、ピーターやMJがどのような感情を抱いて受け入れていくのかという点を丁寧に描いた作品である。題材としては非常に面白く、とても複雑な感情をていねいに描いているので読みごたえがある。また、演出面においても改変前のページをそのまま使って台詞を変えていったりと世界が実際に改変されたこと

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    2016年11月06日
  • アルティメッツ

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    マーベルユニバース屈指の有名チーム「アベンジャーズ」を並行世界の文脈で異なる解釈で描きなおした話。オリジナルのアベンジャーズが1963年に発足しているので、その時とは表現も背景も異なるということを、「もし現代に現れたら?」ということで描きなおすのは非常に面白い試みである。

    キャラクターも現代にいそうなキャラクターになる。キャプテン・アメリカとアイアンマンはあまりキャラクターに違和感がないが、特徴が強調されているハンク・ピムや、大幅に異なるキャラクターと化しているハルクなど…。その変更が正直単純にヒーローの活躍が見たい人にとっては苦しい部分になるが、人間関係をしっかり描き切った部分は評価される

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    2016年08月21日
  • X-MEN:シーズンワン

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    かつての最初期のエピソードをリメイクする「シーズン・ワン」シリーズ。映画『ファースト・ジェネレーション』の公開後の作品であることで、その影響を受けてもいるらしく、映画であった演出なんてのも見られてとても良い感じだ。

    昔のコミックスは読んでいないものの。本来はリーダーであるサイクロップスが主人公的な位置にいるはずだ。しかし本作はジーンが主人公らしい位置にいる。年頃の女子が5人組の紅一点になったとしたらどうなるか、恋愛事情と年頃らしい悩みを重点に他のメンバーの心情も見せていく様子はとてもうまくはまっていたように思う。

    メインターゲットが映画で興味を持った人々、だそうなので、現代らしいアレンジは

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    2016年08月17日
  • スパイダーマン:エレクション・デイ

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    「投票日」の名をタイトルに冠し、「ブランニュー・デイ」以来のストーリー展開の世界観になっていたNY市長選挙が終わりを告げるとともに、様々な謎の結末が描かれる完結編。
    解明される謎自体はあまり衝撃度が高くなく、わかってしまえば納得しやすい順当さがある。NY市全体を巻き込んでいる割に事態が狭い範囲で進行してしまう上、結末がいやにあっさりしているのが残念。

    しかし、本作の優れているところはその狭い範囲で進行する状況を活かした心理描写だと思える。今回の事件にかかわるピーターの周囲の人々のもそうだが、特に今巻はピーター本人のスパイダーマンとしての活動に対する問い直しが様々な巻で面白みがって良い。

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    2016年01月25日
  • アントマン:プレリュード

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    DVD情報までの仮登録。
    地元シネコンにて鑑賞。吹替・3D版。
    作品情報を聞いた当初はあまり観る予定が無かったのですが、頑張るパパヒーローだったり、それでいてカッコつききらないコミカルな気配があったりで気になってきたところで、絶妙なつくりのCMですっかり観る事を確定しました。
    内容は僅かな事前情報やCMで感じた通り、コミカルさと温かさのある老若男女が楽しめそうなマーヴェルヒーローものでした。
    とある罪で刑務所に入った事で妻と離婚し、出所後も娘とも会えない生活を余儀なくされる主人公。
    けれどその犯罪は自社の不正で不当に財産を奪われた出資者達へと資産を返す為のハッキング行為だった。
    それを知ったと

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    2015年09月22日
  • X-MEN/スパイダーマン

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    M.アルベルティの淡く渋いカラーリングが出色。毎回敵とのドタバタで解決らしい解決もないけど、2枚看板スターの長い歴史(毎回コスチュームも設定も変わる!)を俯瞰できるのは楽しい。併載の過去作は、のどか。

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    2014年09月28日
  • アベンジャーズ:プレリュード フューリーズ・ビッグウィーク

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    映画『アベンジャーズ』の前日譚。SHIELD長官フューリーの怒濤の一週間。
    アベンジャーズはもちろん、各単独映画(「アイアンマン2」「マイティ・ソー」「インクレディブル・ハルク」「キャプテン・アメリカ/ファースト・アベンジャー」)と各BDに収録されているマーベルワンショットまで全て見てから読むのが一番楽しいと思う。
    個人的には北極圏でキャップが発見された時の嬉しそうなコールソン捜査官と「深呼吸しろ」って言う長官のやりとりが大好き。
    凄く読み易い!

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    2014年09月08日
  • アベンジャーズ:プレリュード フューリーズ・ビッグウィーク

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    映画版のマーベルの世界を元にしたアメコミです。
    アベンジャーズが始まる直前、シールドは大忙しでしたというお話です。
    主人公は、ニック・フューリーと、シールドの捜査官の面々。ブラック・ウィドウの活躍がいい感じです。

    ものすごく読みやすいです。絵柄も、マンガ的。

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    2014年01月20日
  • アイ・アム・アイアンマン

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    1作目映画のマンガ化作品。
    いつもながら、マンガ→映画→マンガという、アメコミの流れは、なんというかおもしろい。まぁ、歴史を背負いすぎてしまうので、こうやって、何回かリセットしてやるのが、長く続く人気の秘訣なのかもしれません。

    マンガそのものは、動きがない分、映画には負けます。
    でも、今回、おもしろかったのは、シールドの動きが、こっちの方がくわしくかかれていることですね。映画の裏話的になっている。

    シールドのというかニック・フューリーの思惑が、ちょっと出来すぎという感じもしないでもないけれど、楽しくかかれています。

    「いや、予想通りの男だよ」

    とかね。
    ちょっと、ニック・フューリー、男

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    2010年07月18日