【感想・ネタバレ】スパイダーグウェン:グレイター・パワーのレビュー

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Posted by ブクログ

グウェン・ステイシーがスパイダーウーマンとなったら…という、正史世界からすればIF展開に当たる作品の第2巻。正確に言えば、前巻はミニシリーズで、第1シリーズの1巻が本巻のようだが、前のミニシリーズからそのまま話を引き継いでくれている。
おっかなびっくりやっていた印象だった前巻に比べ、正史世界であるアース616から大きく設定を変えた部分が目立ち始め、余計な制約を考えなくなったように思える。このくらい違った方がこのアース65の世界を楽しめると思うので、この点については大歓迎だ。
また、そもそもデビュー作であるスパイダーバースの設定を引き継いで、正史世界と接点があるところも楽しみどころだろう。
そのように設定面ではインパクトの大きさは十分で、読んでいて楽しいのだが、そのキャラクターたちとの交流にとどまっている印象が強い。せっかくのバンド設定はこの巻を通してちょっとしか出てこず、それぞれのキャラクターと絡んで解決した事件の縦糸があるわりにその存在感が薄い。重要な要素だとは思うが、グウェンと父親の関係、ピーターの死の真相の部分を大きく進展をさせるわけではないのにページを割いているように思ってしまう。広がってきたキャラクターたちをうまく活かした大きな展開に期待したい。

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2018年02月06日

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