あらすじ
ピーターとMJの辿った運命とは……? その疑問がついに本書で明らかとなる!!
マーベル・コミックスの歴史の中でも野心的な作品の一つでもある『スパイダーマン:ワン・モア・デイ』は、発売当時、コミックファンに大きな衝撃を与えた。その後、新しい幕開けとなる『スパイダーマン:ブランニュー・デイ』が始まり、以降、数多くのスパイダーマンの物語が紡ぎだされた。だが、一つだけ未だに解決されていないことがある……それは「コミック史上で最大のイベントだったピーターとメアリー・ジェーンの結婚式前後には何が起こっていたのか?」という疑問だ。ピーター・パーカーとメアリー・ジェーンの愛は誰にも引き裂かれず、永遠に続くはずだった……。しかし『スパイダーマン:ワン・モア・デイ』で、悪魔メフィストがその愛を一瞬で終わらせた。メフィストは二人の弱みにつけ込み、メイおばさんの命の引き換えに”二人の結婚”をなかったことにした。二人の結婚はなぜ破綻しなければならなかったのか? 結婚が消滅する時に、二人が思い巡らせていたこととは? ピーターとメリー・ジェーンの視点から別れの真相がドラマティックにいま初めて語られる!
●収録作品●
『AMAZING SPIDER-MAN』#638-641
©2021 MARVEL
感情タグBEST3
匿名
改変した世界の辻褄合わせのためのストーリーなんだけど、簡易版のWhat if見てるみたいで面白かった。
改変してなかったことにすると言う展開自体には反対なんだけど、今回の話は切なくて良かったと思う。
Posted by ブクログ
とても印象的な青い表紙で描かれた一冊。小プロが翻訳している『アメイジング・スパイダーマン』誌のうち、刊行順としては「アメリカン・サン」からしばらくたった後の話だが、時系列的にはその後の話であり、そのまま続きとして読むことができる一冊。
衝撃作である「ワン・モア・デイ」によって改変された世界におけるつじつま合わせの中身を、ピーターやMJがどのような感情を抱いて受け入れていくのかという点を丁寧に描いた作品である。題材としては非常に面白く、とても複雑な感情をていねいに描いているので読みごたえがある。また、演出面においても改変前のページをそのまま使って台詞を変えていったりと世界が実際に改変されたことを視覚的にとらえさせる工夫が効く。
「ワン・モア・デイ」に納得できていない人にとっては読むのも辛いが、かといってこれを読まずして「ブランニュー・デイ」に納得するのもまた違う気もする。「ワン・モア・デイ」の契機になったことの清算もされているので、とにかくとりあえず読んでみるのをお勧めしたい。