オジロマコトのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ1-8話収録。
不眠症を抱える中見丸太が偶然天文部の部室で出会った
同じ悩みを持つ曲伊咲と出会い、時間を共有するようになる。
雰囲気がとても良くて、爽やかだが
不眠症に悩む本人たち、理解の無い周囲なども
描かれていく。
筆者のお母さんが旅で訪れて良かったと言っていたから
舞台になったという石川県の町の空気感が良い。
寝られない時間を2人で夜道を歩いて過ごして
「じゃあまた今日」と別れるのが可愛かった。
曲がいると学校に行きたいって思う、という丸太のモノローグもシンプルだが響いてくる。
解決に直接結びつかなくても、
楽しいこと、目的ができることで救われることもある。
お互いが、相手といると -
富士山さんがかわいい。
高身長女子と富士山さんと低身長男子の中学生カップルがほほえましい感じです(中学男子って結構いやらしいんだなーと苦笑ですが)。1巻までだとなぜ富士山さんが上場くんと付き合おううと思ったのかよくわからないかな。
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Posted by ブクログ
ネタバレ5点満点はめったにつけないけれど、文句なしの★5!男子の「きれいなお姉さん幻想」をここまで瑞々しく描いたマンガは初めて。作者が女性というのが逆にいいのかも。
よくありがちな恋のライバルが出現するわけでもなく、ただただ純粋に男子のお姉さんに対する感情が、かといって過度になることもなく描かれていく。引き算の美学?みたいな。
もうひとつ、同級生の女の子の心情と表情の変化がすばらしかった。告白のシーンは主人公たちのときよりもよかったかも。
最初のほうは人物の描線が多く硬いニュアンスだったのが、描き進むにつれてどんどん線が整理されつつ柔らかみを帯び、女性キャラが魅力的になっていくのも印象的だった。 -
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Posted by ブクログ
なんといっても、男の子の「お姉さん幻想」をうまく描いてくれそうで期待できる。日々の生活の細々したものをきちんと描いてて、コマの隅まで楽しめるのもいい。
初期作品をちょっと見たときは人物のアクが強く線も整理されてない印象だったけど、ここではかなり描き慣れていて、線の感じもかなりいい(ときどきくどくなるけど)。
作者が女性ということで、男性とは違った視点みたいなのが出てくるといい。日常系、お姉さん幻想となるとやはり『ヨコハマ買い出し紀行』が思い出されるが、SF的なベースがないのであそこまでの傑作に昇華していくかどうか、なにはともあれ続きが楽しみなマンガを見つけられて嬉しい。 -
Posted by ブクログ
完結。
ゆるゆると穏やかに過ぎていく、澄んだ時間。
『富士山さんは思春期』も好きだったけど、
より心を揺さぶられたような気がします。
セリフも多くない。ダイナミックな展開はそうない。
はっきりと動きやことばで示される場面は最小限。
でも、それぞれのキャラクターの動きに、表情に、
あふれんばかりの情感が感じられます。
源たちの卒業、それぞれの道を歩む友人たち、
そして、帰ってきたときに変わらず迎えてくれる場所。
そんな胸に迫るシーンのいっぱい詰まった最終巻でした。
知恩さんはもちろんですが、昼間!
いいキャラクターだったなぁ。
ありがとうございました。次回作も期待しています。
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