あらすじ
中2の夏休み目前に、つき合うことになった富士山さんと上場。初めての彼氏、初めての彼女。逆身長差カップルの探り探りの恋愛は毎日がドキドキで、幾つもの忘れられない経験をした。そして季節はめぐり、二人がつき合ったアノ日がまたやって来る――。新学年、新クラス、中学最大のイベント修学旅行……最後まで思春期は止まらない、見逃せない完結巻!!
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富士山(ふじやま)さんは、化粧台の鏡に自分の顔が映らないので、首を傾げながら歯を磨きます。
富士山さんは、バレー部のエナメルバッグが凄く似合います。
富士山さんは、ガッツポーズをすると誰かにぶつかります。
そんなマンガです。
もう少しちゃんと説明します。
ヒロインは身長181cm中学2年女子、バレー部です。この設定だけで『富士山さんは思春期』は勝ちだ。そう思いました。
このマンガは、フェティシズムにおいて、誰も突いていないところを突いています。そう、大きな女性が好きな男は、存在するはずなのです。「すぽると!」に、ヒロインとしてよく出てきますよね、大きい女性。
そしてそして、私の好きなシーンは、教師に「あら、大きいわぁ!」と言われた時の富士山さんのリアクション!最高!
セミの鳴き声が聞こえてきそうな細やかな風景描写もお気に入りです。
大きな女の子は、好きですか?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ほのぼのしながら、まさかの最終巻。
一応、修学旅行にて公開告白→二人が付き合い始めた花火大会の日がくるということでエンディングなのかな。
このまま、ずっと続けて欲しかった。
匿名
これで完結と知ってびっくり!これでもう終わってしまうのかと思うと、さびしくて最終巻なかなか読み進められなかった。漫画読んでてこんな気持になったのは初めて。どういう事情だったのか知らないけど15,6巻くらいまでは続けてほしかったな・・・。
二人の間の空気感が変化してゆく様子がとてもうまく描き出せていた。アニメにはない漫画的な「間」の効果というか。だからなんてことのないエピソードでもジーンときてしまったのだと思う。あと富士山さんが携帯持てないという設定にした点はアラフィフ、アラフォー男子的には大成功。自分の中学時代と重ねて読めるからね。とにかく終わってしまったのが残念。
Posted by ブクログ
お話としてはちゃんと終わっているんだけれど、いやァー、物足りないねぇ! まだまだ長々と、マンネリしてもいいから、この二人のいちゃいちゃを延々と読み続けたかった……。最後の方になればなるほど、エッチな感じが無くなっていくのがとても好みだったので、おそらくは次回作に燃えているであろう作者さんには、ぜひ今度もそういう感じのものを読ませて欲しいナ、と思ったりします。しかし、寂しい……不意打ちすぎる最終巻だった……。
Posted by ブクログ
ありがとう……
中3の夏前で終了、というあっけない引きに寂しさや物足りなさを覚えそうになるが、よくよく読後感を味わって、この作品全体を眺めてみると、この終わり方をよくぞやってくれたと、この締め方しかなかったのではとも思えてくるから不思議だ。
安易にふたりの高校生姿やその先の「将来」なんてものは決して描かずに、ひたすらに中学時代の「今」の風景を映し続けた、本当にすばらしい青春漫画だった。
Posted by ブクログ
名残惜しいものの、これにて完結
敬意と感謝を籠めて、この『富士山さんは思春期』、私ん中の殿堂入りに入れさせていただきたい
絵柄は青年漫画のそれなのだが、ストーリーの展開で読み手に与えるハラハラ、ドキドキ、キュンキュンは、『ハルキヨ』や『高嶺の花』にも負けていなかった
言い方は悪いと言うか、誤解を大袈裟に招きそうなのを承知で語るので、スルーして貰えると助かるのだが、富士山さんの自覚して出している訳じゃない、色気がとても良かった。あくまで、私個人の感覚だが、女子中学生は異性なり同性なり、身近な相手を恋愛対象として捉え出した頃から、顔や体、言動所作に色気が滲み出すと思う
オジロ先生は、そんな性の微かな変化を見事に描いてくれていた
また、読み手に各々の中学生時代を読みながら思い出させる、「普通」を大事にしたストーリーも読み応えが大いにあった
二十歳も超え、三十路も近づいてきた今、思い返せば、中学生時代の「普通」が、どんだけだよ、と思うくらい、キラキラしていて、現在の自分らじゃ出せないもんだな、と笑うしかない
歳を食ってから、イイ思い出になってくれる、好きな人と隣の席になる、くっちゃべりながら帰るだけ、そんな甘酸っぱい日常の一コマを重ねて、一つの話にするのが、ホントに巧い漫画家なんだろう、オジロマコト先生は
どの回も、上場と富士山さんの幸せそうなイチャイチャオーラに大ダメージを被ったが、特に致命傷となる一打を頂いたのは、何と言っても、第65話「藤山さんの声を聞き」である。好きな人の声は聞き間違えない、微塵も疑わずに身を委ねられるってトコもいいが、それを上回るのは、大勢の目の前だってコトを忘れての、大告白。よく、バラエティでサプライズプロポーズが取り上げられているが、大人になってからの一世一代、それも素晴らしい勇気の出し方だと思うにしろ、やはり、これにゃ敵わない
両想い、そして、皆から祝福される仲となった上場と富士山さん、これからも色々、大変な事もあるだろうけど、この二人なら手を繋ぎ、時に富士山さんが上場を担いで、もしくは、抱き上げて、トラブルを突破していっちゃうんだろうな、と思える安心感が思える最終話「富士山さんは今も思春期」も、作品の締めくくりとして、実に好かった
ホント、この作品は好奇の視線に怯えて、隠れるようにして付き合っていた身長差カップルに、堂々としてもいいんだ、って気持ちの切り替えを促したと思う
終わってしまうのが残念でしょうがないけど、これはこの終わり方でいい、と思ったのも事実
オジロ先生、ありがとうございました
次回作を気長にお待ちしております。今度は、男女の身長差が逆転して、なおかつ、年齢差(個人的には男が高校生、女が二十代後半がイイかな)もあると嬉しかったりwww
この台詞を引用に選んだのは、ただでさえ可愛い富士山さんの魅力がMAX以上に高まったのと、自分も言われたかったな、と淋しさ混じりに思ったので
Posted by ブクログ
なんとも甘酸っぱい中学生カップルの物語、ついに完結!
最後まで甘酸っぱくて微笑ましくて、
いいところで終わったなぁという感じ。
これからいろいろあるんだろうけど、幸せにいってほしいな〜。
Posted by ブクログ
「いつも大切にしてくれてありがとう」
というセリフが大好きです。
このふわっとした、でもキュンとする
この作品でしか味わえない甘酸っぱさが好き!
Posted by ブクログ
富士山さんと上場(カンバ)くんカップルを中心にした中学生たちの日々。
可愛くてもどかしくて、そして時々泣きそうなくらい美しいシーンが胸をしめつける作品だった。
メモ用紙での手紙のやりとり。
秘密の待ち合わせ。
ふざけ合って笑う帰り道。
体がふとしたときに触れあう時のドキドキ。
大人になって結婚する夢。
身長差を埋める柵にのぼってのハグ。
富士山さんが素朴でものすごく良い子で可愛いし、上場くんがまたとても良いのだ。
上場くんは自分より彼女が身長が高いことを気にはするけど、卑屈にはならないし、富士山さんを彼女としていとおしく思っている(思春期の男の子なのでスケベ心はご愛嬌)。
上場くん、女の子見る目あるし、カッコいいよ!
中学生たちの「ずっと一緒」は脆く儚い。
1年後には別れてるかもしれない、生活やコミュニティが変われば気持ちが離れてしまうかもしれない。人の気持ちは変わりやすくて、不変なものなどない。
それでも彼らが「ずっと一緒」なのだと思った瞬間は、真剣にそれを疑わずに信じた瞬間は、まぎれもなくあって、それは本物で消えたりなんてしないのだ。
そのあまりに純粋な願いをみるだけで最近は泣きそうになってだめだ。