小山宙哉のレビュー一覧
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ネタバレロケット発射から月面着陸という大きなイベントから結果発表へ、という巻。発射して途中から加速する際を発射時以上に盛り上げたり、月面着陸時の世間の盛り上がりだったり、作中の凄い出来事を「本当に凄い」と思わせる演出が非常に巧い印象。世間の反応をここから視野に入れ、吾妻の心情に繋げるのも面白い構成。弟が尊敬しているからこその兄の接近を巧く持って行く。無重力の軽やかさに気持ちの晴れやかさを合わせたり、大きなイベントへの人間関係の絡め方も非常に巧い。
なお前巻では気になった六太の日々人への心情変化は以前の天候の話と巧く絡めることで良い話に仕上がっている。出来ればこの発射後の話まで前巻に入れて一続きで読みた -
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引き続き3次試験。トラブルが頻発する中の人間関係の描写が面白い。特に、真壁の所属するB班との対比により六太たちのグループが巧く行く様子が心地いい。試験が簡単には行かない様子を二つのグループから巧く見せている印象。主人公の方が問題を解決するのに成功するのは意外だが魅力をうまく出している感じ。
シャロンおばさんの素性を明らかにするタイミングが面白い。これをきっかけに楽しいグループだったという流れに一気に持って行けている。お化け屋敷扱いされていたこともここでまさか効くとは。その流れにまだ最後の2人の選出方法が決まっていないことが巧く効く。
なお、宇宙についての知識の話が多い巻のも魅力の一つである。 -
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ネタバレ3次審査開始。これまでの審査とは違いかなり独特なので試験そのものの描写が増えるため、この点だけでも面白い面が出る。詳しくするためにケンジをはじめとして勘の良いキャラを通して分析させるのも良い。六太には似合わないのでケンジのキャラがココで生きてくるのが巧い。
六太のグループの描写が中心だが、メンバーの描写も少しずつ積んでいるのが巧い。自己紹介は全員あった方が良かったかもしれないが、それぞれの心情描写を順番にしていくことで読者としても思い入れが持てるような形になっているのが3次審査の最後にふさわしい人を選ぶ、という結末への期待感に繋がっていると思える。
六太のアメリカでの体験が試験に活かすわけでも