小山宙哉のレビュー一覧

  • 宇宙兄弟(11)

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    ピコ・ノートンは背負った闇が大きすぎる。大事な人を過去に2度も亡くしているからだ。ブライアンJの乗ったパラシュートがここに関わってくるのかと。悲しすぎる話。
    本巻では宇宙飛行士の裏にいる技術者側からの視点で描かれるが仕事に対する矜持、誇りを感じさせられる。

    ピコがブライアンJの死を悼み酒場で一人泣く姿が本当に辛すぎる。

    「本気の失敗には価値がある」
    この言葉に今の自分に本気で仕事に取り組んでいるだろうか、自問自答した。
    ピコ・ビンス・リックの3人のポットヒルの友情が好きだった。
    ピコとビンスが拳を合わせるのが多いのは、過去の悲しい出来事からきているシーンなのね。
    宇宙兄弟は本当に人に熱くて

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    2013年01月06日
  • 宇宙兄弟(16)

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    月面のための海中でのNEEMO訓練。訓練の内容が擬似的な基地建設であるためそれぞれの思いが乗っかるのも面白いが、ケンジと直接競い合う展開に持っていったのがまたその要素と巧く絡み合っている。事前に娘との描写を入れていたり、真壁家の事情を描くことでその辛い状況が沁みる。本人がそれを知らされる前に読者が知っており、その中で二人の深い関係を示す描写が多いのもまた感情移入に繋がる。
    単なる癒し要素に見えるハミルトンが展開に活きてきたり、発言が問題解消後の演出に使われたりというキャラの動かし方が良い。

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    2012年10月05日
  • 宇宙兄弟(14)

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    ネタバレ

    バックアップメンバーになるかどうかから意外な方向へ展開していく。
    アスキャンになってから支えになっていた約束や願いが足を引っ張って逆に宇宙への道が遠のくという展開がまた一筋縄ではいかない様子で面白い。
    結果として以前の訓練ではなく仕事として再び経歴が生きる展開にしたのが魅力的。宇宙飛行士に対する民衆の反応やJAXAの努力など、様々な要素を同時に描くのも良い。
    表紙にもある印象的な兄弟のシーンから日々人の抱える問題への描写につなげるのが凄い。ややムッタ側が順調気味なので作品全体の面白さがこれだけで膨れ上がると感じられる。

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    2012年10月05日
  • 宇宙兄弟(12)

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    技術者側の視点に繋げるのとともに、一癖あるピコとの交流でその逆もやる、というコンペへの参加の意図が非常に良い。ピコの以前のミスへの思いも、日々人の帰還という一大イベントに巧く繋げる話としてこれ以上無いくらい綺麗なハマり方だと思える。
    日々人の月での話に出発から何から大きく関わった吾妻との直接対面が熱い。
    シャロンとの久々の対面がまた凄い展開に持って行く。アマンティの予言を引っ張ったこととせりかの父の存在とでとても重さがよく伝わる。

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    2012年10月02日
  • 宇宙兄弟(9)

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    ネタバレ

    日々人が凄まじい危機に陥る。具体的に危機敵状況を描いたことで、ジェニファーが以前触れていた、「最悪の場合を想定して行動」するという地上のスタッフの動向を描けている。そこで日々人を救うために吾妻と、まだ日本にいる六太を活躍させる展開が今後の展開を予想しても非常に巧い構成だと感じさせる。六太だけが活躍するわけでもないため、主人公を過度に持ち上げさせない活躍のバランスをとっている。
    故人であるブライアンの扱いが特に凄い。回想でしか出てこないのにこれだけ感動的に仕上げるのは見事過ぎる。そして兄を出すことで南波兄弟の決意にも繋げる徹底っぷり。
    ヒューストンに行く前に日々人のこの危機を経たことで六太の周囲

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    2012年10月02日
  • 宇宙兄弟(8)

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    ネタバレ

    六太側の合格発表と日々人側での月でのトラブルへ。
    相変わらず合格を一挙に明らかにせず一部はエピソードと共に明らかにしたり、残った人々も会見の場面で劇的に魅せる凝り方がたまらない。せりかの父とのやり取りは特に積み重ねがあるので感動的。六太にはついに星加さんと対面するのが良い。
    なんとなく通過者の予測はつくものの、3次の審査の時点ですんなり通過したりしなかったりという前提があるので確実に予想までは出来ずワクワクしたまま読める。合格後の飲み会での元Aグループの祝福は非常に感動的。
    そんな喜ばしい中日々人の方では大きなトラブルに陥る。常々語られてきた死のリスクに対する向き合い方を回想させつつ、最後まで

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    2012年10月02日
  • 宇宙兄弟(11)

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    大事なのは動く事。
    動いて動いて輝く石は流れ星。
    『生きた石ころ』です。(新田零次)

    1位と最下位との差なんて大したことないんだよ。
    ゴールする事と、しない事の差に比べりゃ。(南波六太)

    モノ作りには失敗することにかける金と労力が必要なんだよ。
    良い素材を使っているモノが良いモノとは限らない。
    失敗を知って乗り越えたモノならそれは良いモノだ。(南波六太)

    本気の失敗には価値がある。(南波六太・ピコ・ビンス・リック)

    人生は短いんだ。
    テンションの上がらない事にパワー使ってる場合じゃねえ。(ピコ・ビンス)

    ☆☆☆☆☆☆☆

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    2012年10月02日
  • 宇宙兄弟(10)

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    自分の将来どうやって決めた?
    『できるようになりたい事』
    時間も忘れて続けられるものが1個でもあればいいよね。(北村絵名)

    『生きて帰る事』
    最初の約束 (ジェーソンバトラー室長)

    アクセルを3cmいつもより踏み込むだけで、1日に1時間の余暇が生じます。(ビンス教官)

    この訓練で誰より1位を目指していた新田が、順位よりも今、大事なものがあるなら、そっちを優先すべきなんだろうと思っただけだ。(南波六太)

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    2012年10月02日
  • 宇宙兄弟(7)

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    ネタバレ

    ロケット発射から月面着陸という大きなイベントから結果発表へ、という巻。発射して途中から加速する際を発射時以上に盛り上げたり、月面着陸時の世間の盛り上がりだったり、作中の凄い出来事を「本当に凄い」と思わせる演出が非常に巧い印象。世間の反応をここから視野に入れ、吾妻の心情に繋げるのも面白い構成。弟が尊敬しているからこその兄の接近を巧く持って行く。無重力の軽やかさに気持ちの晴れやかさを合わせたり、大きなイベントへの人間関係の絡め方も非常に巧い。
    なお前巻では気になった六太の日々人への心情変化は以前の天候の話と巧く絡めることで良い話に仕上がっている。出来ればこの発射後の話まで前巻に入れて一続きで読みた

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    2012年10月01日
  • 宇宙兄弟(10)

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    ネタバレ

    今まで語られなかったクールな新田くんの熱い一面が明らかになり、より人間味あるキャラクターになってきた。
    引きこもりの弟をなんとか救いたいと願う切実さに泣けた。
    本当はこういうキャラだっていうのが、アニメはちょこちょこフォローされていたと思う。
    宇宙兄弟はマンガもアニメも素晴らしい出来だ。

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    2012年10月01日
  • 宇宙兄弟(9)

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    ネタバレ

    宇宙開発がいかに大変で危険に満ちているかがよく分かった。
    酸素のない中でのヒビトくんの頑張り、ムッちゃんの案を信じた吾妻さん、その吾妻さんが指揮するブライアンの名がつけられた探査機がかけつけて…という流れが最高だった。
    宇宙への夢も恐ろしさも、人と人の繋がりも、全てが物語の中で輝いていたと思う。

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    2012年10月01日
  • 宇宙兄弟(8)

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    ネタバレ

    ムッちゃんの合格発表も嬉しかったけど、何より泣けたのはやっさんからのメールだった。
    そして今まで印象最悪だった溝口くんのことも見直してしまった…能力は高い人だから心機一転頑張ってほしいものだ。
    窮地に陥ったヒビトくんも気になる。

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    2012年10月01日
  • 宇宙兄弟(5)

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    3次審査終了とその後の話。
    意外な方法で2人を選出したが、やっさんに先に思いを語らせたことやムッタの今までの心情描写から納得できるようになっている印象。
    誰が選ばれたのかについて一気に公表せずにそれぞれの事後を描きながら徐々に明らかにしていくのが魅力的。JAXAによる選出という希望が残されているので、事後の話なのにワクワクしながら読める。また、それぞれのエピソードが「宇宙飛行士になる」以外の宇宙の魅力を描くことに繋がっているのも非常に巧い。
    再び日々人と会わせることで3次審査を経てムッタの態度にやや変化が起こったことを描くのも良い。

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    2012年09月30日
  • 宇宙兄弟(4)

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    引き続き3次試験。トラブルが頻発する中の人間関係の描写が面白い。特に、真壁の所属するB班との対比により六太たちのグループが巧く行く様子が心地いい。試験が簡単には行かない様子を二つのグループから巧く見せている印象。主人公の方が問題を解決するのに成功するのは意外だが魅力をうまく出している感じ。
    シャロンおばさんの素性を明らかにするタイミングが面白い。これをきっかけに楽しいグループだったという流れに一気に持って行けている。お化け屋敷扱いされていたこともここでまさか効くとは。その流れにまだ最後の2人の選出方法が決まっていないことが巧く効く。
    なお、宇宙についての知識の話が多い巻のも魅力の一つである。

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    2012年09月30日
  • 宇宙兄弟(3)

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    ネタバレ

    3次審査開始。これまでの審査とは違いかなり独特なので試験そのものの描写が増えるため、この点だけでも面白い面が出る。詳しくするためにケンジをはじめとして勘の良いキャラを通して分析させるのも良い。六太には似合わないのでケンジのキャラがココで生きてくるのが巧い。
    六太のグループの描写が中心だが、メンバーの描写も少しずつ積んでいるのが巧い。自己紹介は全員あった方が良かったかもしれないが、それぞれの心情描写を順番にしていくことで読者としても思い入れが持てるような形になっているのが3次審査の最後にふさわしい人を選ぶ、という結末への期待感に繋がっていると思える。
    六太のアメリカでの体験が試験に活かすわけでも

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    2012年09月30日
  • 宇宙兄弟(9)

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    BRIAN最高!!
    吾妻さん最高!!
    さすがお兄ちゃん!!

    これは人前では読めない。
    大号泣―――――

    ☆☆☆☆☆☆☆

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    2012年09月28日
  • 宇宙兄弟(8)

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    溝口大和君、君はリーダーとしてこれからどんな職場でもトップに立てる人材だと思う。
    だが1つ足りない事がある。
    『仲間に頼る』ということだ。 (星加正)

    日々人、お前はいつ自分が宇宙飛行士に選ばれたって実感した?
    俺は……
    飲み屋のトイレで友がくれた11件目のメールを読んだ時だ。 (南波六太)

    ☆JAXAの社員

    『人』という字は支える者がいて、その上に立つ者がいる。 (茄子田理事長)

    支えてくれる人の期待と夢を一身に背負って応えてやらなきゃいけない。 (紫三世)

    :::

    やっぱり感動する。
    涙がこぼれる。。。

    ☆☆☆☆☆☆

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    2012年09月28日
  • 宇宙兄弟(18)

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    ヒビト、宇宙飛行士の復帰試験に見事合格。
    ムッタ、月面にいくメンバーと共に訓練開始。
    問題児ばかりでバラバラだったチームに、エディがリーダーとして加わり少しずつチームがひとつになってゆく。
    エディとベティはブライアンと関係がある。

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    2012年09月28日
  • 宇宙兄弟(7)

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    ネタバレ

    ヒビトくんがついに月面着陸した時は「やったー!」と叫びたくなるくらいうれしくなった。
    ブライアンと吾妻さんの影の支えがあってこそなんだよなと思うと感動する。
    あと南波一家が月見うどん食べてるシーンのお父さんが面白すぎる。

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    2012年09月27日
  • 宇宙兄弟(9)

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    酸素が無くなるエピソードでちょっとプラネテスを思い出しました。
    確かアニメのオリジナルストーリーだったように記憶しているのですが、タナベが月でテロリストの女性を助けようとしてみたいな話だった気が‥‥
    でも、あのときタナベはどうして助かったんだったかなぁ~

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    2012年09月24日