小山宙哉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレとても苦しい思いで、思わずこちらも唇を噛み締めながら読み通した。
最終的には良かったが、せりかさんが不憫でならない。
池内製薬はあまりの悪役っぷり。
こんなことをしても腹いせなだけで、自分たちの薬を今から宇宙に
持って行ってもらえるわけでもないのに
本当に浅墓だと思うが、世の中にはこういう人も本当にいる。
諦めず最後まで戦い切ったせりかさんと絵名さんには心底感動した。
実際にこういうことは確かにありそうと思いつつ
文科省やJAXAの対応にもやもやした。自分の身が可愛くて
きっちり宇宙飛行士を守ってあげない。
星加さんはそうでもないとは思うが、所詮会社の一人であって
彼一人で守れる訳でもない。
「こんな事実はない」というだけでなく、こんなデマを流す人に怒りを覚える、とはっきり言ってあげて欲しかった。
どちらにしろ炎上しているのだから、その方が良いと個人的には思う。
むっちゃんが、直裁的にではなく「懐かしいと思うから見て」と
週刊六太の中でうどんを捏ねて見せて
みんなが頑張っていると知っている、というところには胸が熱くなった。
せりかさんだけでなく、あの場にいたみんなが励まされただろう。
そしてシンプルなメールの励ましの言葉。とても男らしいと思った。
やはり会社員としては表立って擁護出来ないなりに
せりかさんはストレートに通じる励ましがとても良かった。
ネットレビューでも少しもやもやしたという意見を見たが
自分もそのとおりで、ネット=悪→見なければ良い というのは
少し一辺倒に過ぎるかなと思う。
日本人の悪い習性としているが、よくも悪くも転ぶ”習性”だと思うし
2chがモデルと思われるネットの中でも
あそこまで馬鹿ばかりで叩いて炎上するのではなく
冷静な人も擁護する人も実際には絶対いるはず。
悪い面しか描かれていないし、それが日本人という感じで
その辺りはちょっと残念。
人の噂も七十五日と無視する”スルースキル”も大切ではあるが
実験を中止しようがしまいが炎上はするのだから
繰り返しになるが
上は兎も角JAXAは毅然とした態度を取って欲しかったなと思う。
自分が絵名ちゃんだったら指示を無視してブログは更新してしまうと思う。
絵名ちゃんの
「一緒に訓練して一緒にごはん食べて 一緒にロケット載って
ここまで来たんだから 一緒に実験して 一緒に帰ろ」
の言葉にはぐっときた。
男同士の友情は男キャラが多いせいもありよく描かれる気がするが
女性同士の友情の描写もとても良いなと思った。
苦しいけれど心に染みる話だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ迷った時はね 「どっちが正しいか」なんて考えちゃダメよ
「どっちが楽しいか」で決めなさい
このシャロンの言葉はずっと心に残っている。
試験中のむっちゃんは弟に何歩も先に行かれたと思っているが
日々人にしてみれば「俺らは2人ともまだ宇宙へ向かっている途中」。
確かにそうだとも思ったし、未来へ向かって進む限り
みなが道半ばなのだなと思った。
むっちゃんの言葉通り、A班の5人はみんな素晴らしくて
"この5人はまあ…アレだ みんなジャンケンみたいなもんだ
グーみたいな奴がいてチョキみたいな奴もいてパーツみたいな奴もいる誰が一番強いか 答えを知ってる奴いるか?"
誰が宇宙飛行士になってもおかしくない。
やっさんはぎゃーぎゃー言っているだけのように見えて
きちんと真剣に宇宙飛行士に向かっていて
独自に点数をつけて、ふさわしい人を決めている。
最下位が自分だとはっきり言えてしまうところが男だなと思ったし
A班が点数制でいこうと初期の頃に誰か言い出していたら
B班のようになったかもしれない。
でも、誰も言わなかったし、むっちゃんが楽しいままで終わりたいと思って
みんなもそれに同調してくれる。
そしてそんなむっちゃんを
「こんな人が選ばれるのかもしれないってそんな気がしてた」
って福田さんのような素晴らしい人がちゃんと見て評価してくれる。
胸が熱くなる話が続く。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの辺りの話はアニメで見ていた時
一話一話が短く、一週間が長く感じはらはらしどおしだった。
やっさんと溝口はこの時点ではどうにもムカついてしまうのだが
やっさんについては徐々にむっちゃんによって解きほぐされていく。
雰囲気が悪くなりそうな局面でも
「宇宙の話をしよう」と言えるむっちゃん。
それにみんながすんなりすぐに頷くわけではないが
確実にムードメーカーとしての役割を果たしている。
福田さんが時計を壊したところを見ていたのに
みんなの前で言わなかったむっちゃん。
福田さんにだけそっと言うが、福田さんは
「 理由に気づいたらそのときは握手でもしよう 」と応える。
この言葉は冷たく感じ、一時はどうなることかと思ったのだが
B班と違いむっちゃんはみんなを信じ続けたことで
グリーンカードであることに気が付くことが出来る。
「よかった!」
と福田さんに握手を求めに行くむっちゃんと、すぐに理解して
「ありがと!」
と手を差し出す福田さんの姿に胸が熱くなる。
あの時、「宇宙の話をしよう」と言ったむっちゃん。
みんなで宇宙の話をしながらうどんを捏ねる。
「ここにいたんだ 誘ったら喜んでついてきてくれそうな連中が」
というむっちゃんの言葉にじんとする。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分は他のみんなに比べて、
宇宙飛行士になるべき人ではないのではないか
そう悩む六太に、シャロンらしい励ましの言葉。
「悩むならなってから悩みなさい」。
わかりやすく、悩む六太の視界をぱっと明るくしてくれる。
『シャロンはいつも俺の頭をほぐしてくれる』。
シャロンが本当に素敵で、お母さんのようでもある。
三次試験は完全閉鎖環境で行われる。
ここのエピソードはアニメで見ていた時もとても好きだった。
真面目なエピソードや、監視カメラかかつらかみたいなギャグエピソードなど
構成も見事で重さや軽さを引っ張りすぎずバランスが良くて
よく出来た芝居を目の前で見ている気持ちになる。
むっちゃんは本当に人のことをよく見ていて、
自分では気づかないのだろうけれど、それもひとつの才能である。
試験で同じA班に割り当てられる福田さんが実に魅力的なキャラで
リーダーとしての資質、和を重んじる穏やかな雰囲気、
聡明さ、年を感じさせない言動、色々な面で六太や他のメンバーに
影響を与える人だ。
「 私の夢は年をとっていない」という台詞にぐっとくる。
また、三次元蟻のエピソードも良かった。
全体的にむっちゃんは、考えていなさそうで
やっさんに突っ込まれつつも、ぽんと答えを投げてきてくれる。
むっちゃんはむっちゃんで、みんなの頭をほぐしてくれる人なのだ。
このエピソードでも、まっすぐ線を引いただけでひたすら考え続け
「抗議しない」という結論を出した。
試験の回答としては間違いだろう。
だが、見識が狭く理解できない、しようともしてくれない人に
心を砕いて理解してもらおうとするよりも、
宇宙に連れて行ってしまう方が確かに早いかもしれない。
そして、誰もが宇宙に行ける日々がまだまだ先だとしても
日々人がいる。日々人がいる月をみんなが見上げる。
説得力があり、
またJAXAの人たちをはじめとする人々の溜飲を下げる言葉だと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ六太は準備中、とみんなには言ってきた日々人。
ずっといつかむっちゃんが来てくれると信じていたのが健気で、
むっちゃんは慕われる兄なのだなと思う。
そんな大事な兄が隣にいない日々は、如何に『足りない日々』だったろうか。そして隣に来てくれるかもしれないとなったとき、
如何に『面白くなってきた』と思ったことか。
遺書を見つけて読んではいけないと思うむっちゃんが
弟相手でもきちんと弁えていて男だなと思う。
その話を聞いて、あんたも書くんだから字を練習しておきなさい
と言うお母さんのキャラクターがたまらない。
落選組もみんなでお祝いする絆の強さもほっとする。
”宇宙へ行くべき人”とは、と逡巡するむっちゃんも真面目で好きだと思う。