ちばてつやのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私はやなせたかし氏の一ファンです。
母からのすすめで読んだが、本当に氏は偉大な人だと再認識。直接話したことがなくても、氏のことを話せば顔が柔らかくなる人は決して少なくないだろうと思う。
簡単なことではないだろうけど、本当にやなせさんのような姿勢の人になりたいと思う。
自分の人生のお手本として読んでも、焦りが少し和らぐような、やさしい本になっている。
途中下車せずに立ち続けたら、あるとき目の前の席が空いた。人生には椅子取りゲームのようなところもある/正義とは、自分の身を犠牲にしてでも人を助けようとすること/キャラクターはそのうち勝手に動き出し、作者はあとをついていくだけ/後輩にも気を遣う本当に優しい人だった/主題歌はやなせさんの憲法のようなもの/『しあわせよカタツムリにのって』などの詩が紹介されているのも良い/叙情画が心を慰める/漫画の投稿を続けていると、新しい仲間ができた/収入があっても、クリエイターにとって芯のない生活はむなしいもの/考えてもいなかった別の運命が、自分の知らないところで進行して、それが突然に思いがけない形で人生に化学変化を起こす/なにかを夢見ていても、少年にも現実が見えてくる/コンプレックスを拭う時間が発酵期間のようにはたらく/漫画家は、代表作がなければ人の記憶に残らない/めぐりあいがあって、努力したから結果が出た/仕事がないときこそ自分の「仕事」をすればいい/儲けたお金をすべて人を楽しませるためにつかうとは、なかなかできない/震災時のアンパンマンパワーのエピソードは、本当に感動的/アンパンマンの歌の中の「夢」は世界の不幸を少しでも減らしたい、というような、みんなが共有している夢 -
Posted by ブクログ
大ベテランの漫画家ちばてつやの回顧録となる「ひねもすのたり日記」。
0話ともいうような、執筆依頼を受けてからの経緯が、お色気に負けて描くことになりましたなコメディで、照れ隠しあるのかなぁ、なんて思っていたら戦争の記憶になってびっくり。
ちょっと感情の持って行きどころが大変でした。表紙で描かれているけども、スタートが現代からだったのでね。また、自分を老醜であるかのような描き方をしているのも、自虐を入れ込んだ趣になるのかな、と思ってしまった一つです。
戦時中の日常風景は、世相の不穏さはあるけども子供だった自分は気づいていなかったというギャップの描き方がなんともいえず怖く。幼心の楽しかった思い出あるのだけど、自分以外の世界が感じているものは戦争の空気であるので、思い出なのに硬質です。敗戦によって引き上げすることになり、悲惨さを子供でも感じてゆくのですが、子供ゆえに当時はわからなかったこともある、というのが救いであったと言っていいのかどうか。
帰国後の暮らしの困難だった部分は2巻以降で語られるのでしょうが、お手軽に同情してはいけない部分だよなぁ、と思います。
地元の人間にみじめな姿を見せたくない、と見栄をはる父親の姿。
尊厳を失ってしまった己の姿。それを認めざるを得ないのに、晒し者になることだけは避けたいという、最後の最後に縋り付くしかない小さな誇り。
この人間の表情って、鉄平や矢吹丈が時折見せるものであるのですが、この時の父親が原風景だったのかな、と思います。
あのお天道様の方向も正面も向けずに、それでも下を向きたくはないという視線と表情。打ち下される寸前の表情は、ここが発端だったのか。
日本の漫画史に輝く『ちばてつや』という名前。
読んだことあるのは「あしたのジョー」と「おれは鉄平」だけですが、時代を作り上げた人であるのは間違いないと思います。
オタクが好きな話題の一つの〜四天王というやつ。マガジン四天王には確実に入ってくるでしょうね。
「あした天気になあれ」は積んであるので早く読みたい。「のたり松太郎」は1巻だけ何故か家にあったのを読んだことある程度。
ちゃんと読んでおきたいレジェンド漫画家さんの一人です。