ふかわりょうのレビュー一覧
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「言葉は共感され使われ続けるものが残る」のだそうだ。
曖昧さがあって、聴いた人がどういう意味かを判断する必要がある言葉。
音感やリズム感が気に入って、口にしたくなる言葉。
が気に入られて残るようだ。
意味が変わってしまう言葉もある。
「忖度」は良い意味での「気遣い」という感じだったのが、一瞬で悪い意味になってしまった。
「忖度」という言葉自体があまり使われていなかったことも、一気に広まった理由のようだ。
一度ネガティブの意味が浸透すると、元には戻りにくいらしいので「忖度」の意味は変わったと思った方がいい。
大丈夫、ちょっと、結構です、~的には、ヤバイ、普通に、エモい、キモい、ディスる、ほ -
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ふかわさんが、日常的に使われている言葉の
違和感や疑問を、言語学者の川添さんに
投げかけた対談集。
日本語の誕生から始まり、敬語や慣用句、
助詞ひとつで、言葉のもつニューアンスが、
変わってしまう話など、日本語の面白さを
再認識させてくれる内容。
ふかわさんが、好きなことわざに
雨だれ岩をうがつが、好きなことわざ
TOP40に入るとさらりと話されていたが、
40個も好きなことわざがあるって、
普段から意識して、ことわざに接していないと、出てこない数字だと思うので、慣用句や
ことわざが、本当にお好きなんだと思った。
言葉はファッションだ。
感情がむき出しの言葉は、「全裸」と同じ、
だ -
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ふかわりょうさんと、言語学者の
川添愛さんの対談集。面白かった
確かに「深まる」のは秋だけ。
「夏が深まる」とは言わない。
「秋の気配」は言うけど、「夏の気配」は
言わない。「冬将軍」は冬にしかつかない。
グルメリポーターが
トマトのパスタを食べた時に使う
「あまりトマトトマトしていなくって、
あっさりしていておいしいです」という
表現の箇所に、「トマトトマト?」
なんとなく分かってしまうところが可笑しい。
「お寺お寺」?いやいや、それは聞いたこと
ないですよー(笑)
もともと悪い言葉ではなかった「忖度」が、
一夜にしてひっくり返った「忖度」の悲哀も
面白かった。
読んでいると、普段耳にし -
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比較することで、異文化への理解はより深まるし、自分の文化についても発見がある。文化のなかでも、この本は言葉に着目しているのだが、言葉はまさに今このときも新しく生まれたり、変化したりしている「文化」を感じることができて興味深い。
そして、著者(とくにふかわりょうさん)が、何よりも言葉の変化をフラットに受け止め、温かく見守っている感じが良い。言葉が大好きな人って、誤用に対して厳しくパトロールしたりする人もいるのだけど、そうではなくてほんとに大好きで、ずっとそのことを自分なりに考えて、専門家に出会ったときに「やっと話がわかる人に会えた!」という喜びが爆発する感じが微笑ましい。ちょっと『ブラタモリ』の -
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なぜ秋だけ深まるのか?
なぜ昼だけ下がるのか?(昼下がり)
冬将軍はいるけど、夏将軍はいない。
「〇〇感」「〇〇界隈」の持つ曖昧さ。
「トマトトマトしてない」という謎の繰り返し言葉。
「ナウい」は死後だけど、「ダサい」は生き残っている。
「忖度」は本来「相手の気持ちを推しはかる」というポジティブな意味。
など、普段何気なく耳にしたり使ったりしている日本語が、言葉に敏感なお二人の会話によって、「そう言われてみれば、なんでだろう?」「確かに不思議」と気になってくる。
変な言い回し…と思っていたけど、思わず言ってみたくなる言葉も、たくさんある。
この本の中で、正解は出ない疑問も多いけれど、言葉を研 -
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BSテレ東『あの本、読みました?』で話題となった本書は、言語学者・川添愛さんとタレント・ふかわりょうさんの対談集です。話し言葉や書き言葉に少しは気を遣っている(つもり)からか、なかなか興味深く読むことができました。
4章構成の対談にふかわさんの短編小説が加わっています。対談は、大体ふかわさんが言葉に関する疑問やモヤモヤを投げかけ、川添さんが丁寧に共感しながら解説を返してくれ、いい塩梅です。2人の会話は留まることを知らない程続きます。
川添さんの分かり易い説明も感心しますが、いやいやふかわさん、恐るべしでした。日本語の言葉や慣用句が大好き、芸人としてネタの一語一語にもこだわり、川添さんへ -
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ネタバレふかわりょうさん、お笑いのイメージよりもNHKFMの「きらクラ!」のイメージ。車窓風景のようにクラシック音楽を味わう人で好感が持てた。
「スマホを置いて旅したら」の本を開くと、肌触りのいい和紙が挟まっている。
これだったかのか。ふかわりょうさんの求めたものの一つが。
台風の影響のある中、使い捨てフィルムカメラを持って旅に出たふかわさん。スマホがないことの不安を抗いながら旅をしていく。
「このバスでいいのか。どこで降りるのか。」
私もこんな不安を抱きながらバスに乗ったことがある。グリーグの生家を訪ねた時だ。運転手さんが、「グリーグ」みたいな言葉を何度も連呼してくれたから降りることができた。
ふか -
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ふかわさん、本当に文章が上手い。解説が綿矢りささんというのも凄い。
世の中のあれやこれや、ふかわさんがちょっと感じる違和感をウィットに富んだ形で表現したエッセイ集。
結構、なるほど~と思う言葉が溢れていました。
・ちゃんとしようと思うほど、力が入ってしまう。力を入れるよりも、力を抜く方が難しいかもしれません。「浮力」みたいな感じでの振る舞いをしたいもの。
・(ふかわさんの女性の見方)解決することよりも、状況を共有することに価値を置いているのもあると思います。「見てよ、これ、もう最悪~」と誰かに伝えて共有することによって、痛みから解放される。解決することが目的ではない。
・文字通り、