ふかわりょうのレビュー一覧
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私は田中みな実さんが大好きなのですが、みな実さんのTBSラジオ『ガスワン presents 田中みな実 あったかタイム』のゲストにふかわりょうさんが登場された際、この『日本語界隈』をご紹介されていました。「どうして秋は深まるのに、夏は深まらないのか?」たしかに、なぜだろう?ラジオを聴くうちに、日本語のなぜ?に興味が湧き、手にとってみることにしました。
集中力がなく、本を読むのが得意ではない私ですが、するする読めました。ふかわさんと川添愛さんの対談形式で書かれているのが、ラジオを聴いているみたいで面白い!
特に心に残ったのは第四章、「なぜ、感情むき出しの言葉は不快なのか」。ふかわさんは、言葉を選ぶことは服を選ぶことと同じなのだとおっしゃいます。思考を口から出した段階で、その言葉はパブリックなものなのだ、と。「言葉で伝える」ことは「思考や感情に服を着せている」。なるほど〜。たしかに日常生活でも、心穏やかでなく感情が高ぶってしまうことは人間だからあるけれど、思ったことを口にする時に、どういう言葉で、どんな言い方で表現するのか?は人の品格を表すことだなと納得しました。日常生活で心がけたい!
ふかわさんのお笑いのネタにも言及されているシーンが多々あったので、ふかわさんのネタも見てみようと思いました! -
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8月頃?読んだのに、日々の怒涛のような諸々に流されてしまっていた…
友人から紹介され、初めてふかわりょうさんの本を読み、こんなに言葉に敏感なお人だったのか、と初めて知る。
私自身、言葉にはちょっと煩いところがあって、小さなことにも拘ってしまうところがあり。
そんな私とはちょっと感覚が違うな、という箇所はありながらも、ふだんモヤモヤしていた気持ちには共感するところ多数。忖度さんが本来の意味からかけ離れた解釈をされてしまって気の毒だとか。
常日頃、言葉は生き物といえども、失われていく古き良き言の葉、日本語を寂しく思う身に、嬉しい本でありました。
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「言葉は共感され使われ続けるものが残る」のだそうだ。
曖昧さがあって、聴いた人がどういう意味かを判断する必要がある言葉。
音感やリズム感が気に入って、口にしたくなる言葉。
が気に入られて残るようだ。
意味が変わってしまう言葉もある。
「忖度」は良い意味での「気遣い」という感じだったのが、一瞬で悪い意味になってしまった。
「忖度」という言葉自体があまり使われていなかったことも、一気に広まった理由のようだ。
一度ネガティブの意味が浸透すると、元には戻りにくいらしいので「忖度」の意味は変わったと思った方がいい。
大丈夫、ちょっと、結構です、~的には、ヤバイ、普通に、エモい、キモい、ディスる、ほぼほぼ、界隈、~感
などの言葉について、思うことを言い合っていた。
本書のタイトルにもなっている「~界隈」は根付くんでしょうか?
私自身は使わないし、何かしっくりこないので、一時の流行りで終わるような気がするなあ…
本書ではないが、最近、定義の定まっていない「~力」という表現は使うなという意見を何かで読んだ。
確かに、適応力とか行動力ならある程度認識が一致していそうだが、女子力とか人間力となるとどんな力か分からない。
本書で、なるほどと思ったことも幾つかあった。
肯定的な表現なのに、実は強く否定している言葉には反論しにくいということ。
「責任はとりません」は No とはっきり言っているので「なぜだ!」と言いやすいが、「責任は負いかねます」だと Can not みたいな感じなので反論しにくくなる。
あと最近は「なぜ~なのか」というタイトルの本が流行っているという発言があり「確かに」と思った。
「それは既に常識なのに、あなたは知らないの?」って感じになることを狙っているかららしい。
自分もこの作戦にはまって、何冊も「なぜ~なのか」本を読んでいる。
これからも気になって手を出してしまいそうだ。 -
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ふかわさんが、日常的に使われている言葉の
違和感や疑問を、言語学者の川添さんに
投げかけた対談集。
日本語の誕生から始まり、敬語や慣用句、
助詞ひとつで、言葉のもつニューアンスが、
変わってしまう話など、日本語の面白さを
再認識させてくれる内容。
ふかわさんが、好きなことわざに
雨だれ岩をうがつが、好きなことわざ
TOP40に入るとさらりと話されていたが、
40個も好きなことわざがあるって、
普段から意識して、ことわざに接していないと、出てこない数字だと思うので、慣用句や
ことわざが、本当にお好きなんだと思った。
言葉はファッションだ。
感情がむき出しの言葉は、「全裸」と同じ、
だから、しかるべき言葉で服を着せる。
感情的になった時は、この言葉を思い出したい。 -
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ふかわりょうさんと、言語学者の
川添愛さんの対談集。面白かった
確かに「深まる」のは秋だけ。
「夏が深まる」とは言わない。
「秋の気配」は言うけど、「夏の気配」は
言わない。「冬将軍」は冬にしかつかない。
グルメリポーターが
トマトのパスタを食べた時に使う
「あまりトマトトマトしていなくって、
あっさりしていておいしいです」という
表現の箇所に、「トマトトマト?」
なんとなく分かってしまうところが可笑しい。
「お寺お寺」?いやいや、それは聞いたこと
ないですよー(笑)
もともと悪い言葉ではなかった「忖度」が、
一夜にしてひっくり返った「忖度」の悲哀も
面白かった。
読んでいると、普段耳にしている言葉が
いろいろ気になってくる。
日本語は繊細で頑固。
ふかわさんの言語の熱量に脱帽。 -
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ネタバレふかわりょうさん、お笑いのイメージよりもNHKFMの「きらクラ!」のイメージ。車窓風景のようにクラシック音楽を味わう人で好感が持てた。
「スマホを置いて旅したら」の本を開くと、肌触りのいい和紙が挟まっている。
これだったかのか。ふかわりょうさんの求めたものの一つが。
台風の影響のある中、使い捨てフィルムカメラを持って旅に出たふかわさん。スマホがないことの不安を抗いながら旅をしていく。
「このバスでいいのか。どこで降りるのか。」
私もこんな不安を抱きながらバスに乗ったことがある。グリーグの生家を訪ねた時だ。運転手さんが、「グリーグ」みたいな言葉を何度も連呼してくれたから降りることができた。
ふかわさんの「うだつ」と「ケイちゃん」と「美濃和紙」の旅。
スマホを置いたら自分を充電することができたというふかわさん。
「世の中には見えているのに見えていない。聞こえているのに、聞こえていないものがありますね。」という言葉は示唆に富んでいる。 -
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ふかわさん、本当に文章が上手い。解説が綿矢りささんというのも凄い。
世の中のあれやこれや、ふかわさんがちょっと感じる違和感をウィットに富んだ形で表現したエッセイ集。
結構、なるほど~と思う言葉が溢れていました。
・ちゃんとしようと思うほど、力が入ってしまう。力を入れるよりも、力を抜く方が難しいかもしれません。「浮力」みたいな感じでの振る舞いをしたいもの。
・(ふかわさんの女性の見方)解決することよりも、状況を共有することに価値を置いているのもあると思います。「見てよ、これ、もう最悪~」と誰かに伝えて共有することによって、痛みから解放される。解決することが目的ではない。
・文字通り、顔を合わせるだけ。重要な話し合いはしません。具体的に生まれるものは無いので、「これ、意味あるの?」と疑問に思う人もいます。確かにその瞬間の生産性は無いかもしれません。しかし、そこでワンクッションを入れることで、次回の話し合いや重要な決め事がスムーズに進み、「もつれ」を回避。だから、「わざわざ」顔を合わせるのです。
・(「1年生になったら」)入学する子供達に寄り添うこれらの朗らかな詞がやがて重圧に変わります。まるで友達が多くないといけないような錯覚に陥ってしまうのです。私なら、「一人で生きて行けるかな~」に歌詞を変えます。
・人間は本来孤独であって、一人が当たり前。孤独死だって、あえて「孤独」をつける必要もない。
・本当は好き嫌いがあって当然。嫌いを好きに変えようとする必要は無く、嫌いは嫌いのままで良い。嫌いになっちゃいけない…という価値観が人々を苦しめるのです。
・忘却は人間の素晴らしい機能だと思います。この機能がなかったら、悲しみも消えず、痛みが癒えることもない。生きるのが辛くなるでしょう。(歌詞を忘れてしまう高齢の歌手のエピソード)「あら、また忘れちゃったわ」。臆することのないその態度に、お客さんは喜び、拍手すら起こる会場。それはまるで、記憶の痛みから解放されているかのようでした。 -
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こじらせ芸人ふかわりょうのやさしく頑固なエッセイ。
こじらせ、と言うけれど
世の中の大半が
疑問に思っても考えるのが面倒でスルーしたり
ただそういうものだと受け流すことに対して
しっかり自分の意見を持って疑問を呈す。そうすると時間もかかるし歩幅も小さい。
だから周りから見た時にめんどくさいこじらせたやつになる。
拗らせてるやつは、めんどくさいけど
ちゃんと自分の意思や思考があるやつなんだ。たぶん。
わたしも世の中と足並みが揃わない。
いくつか挙げてみた。
●させていただきすぎる現代人
●今更聞けない、がどうしようもなく嫌い
●マッチングアプリで会うのは恋じゃない
●付き合えないのではなく付き合わないだけ
●年下の女と良い思いをしようとするキモおじさん共
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バンダナしてた頃の印象が強くて苦手だったけど
彼が感じる世の中に対する違和感に妙に共感して
それを文字に起こせるのってやっぱり
ふかわりょうの才能だなって思った。
とても読みやすいエッセイで
クスッと笑える話から
だんだんただの愚痴の羅列に聞こえてくるんだけど
私が普段ぼんやり思ってることを
うまく言語化してくれててすごくスッキリする。
言ってることほぼ間違ってないと思えてくるマジック。
特に「河川の氾濫」の話はなるほどだった。
不満を不満で終わらせず
ちゃんと掘り下げて考えてるとこが凄い。
彼の人柄のようにゆるーく読めるのも良くて
人におすすめしたくなるエッセイ。
ふかわりょう、好きになった。