地下沢中也のレビュー一覧
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購入済み
未完の傑作
この漫画よりも絵が好きであったり、思い入れのある漫画はたくさんあるが、何度読んでも初めて読んだ時と同じような鳥肌が立つ漫画はこれしかない。
素晴らしいSF漫画。
ずっと三巻が出るのを待っているが、恐らく未完のままに終わる気がする。
それだけが残念。 -
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Posted by ブクログ
全てを予測できる超性能のマザーコンピュータを発明した人類が、未来を全て見通せてしまうが故に様々な問題からパラドクスに突き当たり破滅へと向かっていくSF漫画。
未来予知という題材から「人間の定義とは?」「自由意志とは?」といった哲学の様々な問題が浮かび上がり、それをコンピュータと人類が対話し、探求していくような形で物語が進行していく。
某所で紹介されていたのを見て読んでみたのだが、圧巻だった。すごすぎる。ある種の「SF超大作」と言われるような名作には自分の及びも付かないようななにか巨大な存在を感じることがあるが、この作品はまさにそういったセンスオブワンダーを感じる。
手塚治虫の火の鳥未来編 -
Posted by ブクログ
第1話から12年、第1巻から4年を経ての第2巻。
1巻はよくできたSFミステリという印象だったところが、2巻に来て一気に印象が変わった。1巻でも、未来を正確に予測してしまうことの倫理的な是非や生命の数値化可能性なんてけっこう重いテーマを扱っていた。とはいえ、それらはなんでも計算ができてしまうスーパーロボットと言うコンセプトをなじませるための導入に過ぎなくて、本当の主題はその先。
それはたぶん絶対的、超越的な悪とどう対峙していくかということ。正確無比なロジックを備えたロボットのピッピ、ひらめきを与えられたもう一人のロボット タミオ、そして突然変異の知性と野生の勘をあわせ持つ猿エリザべス、彼ら -
Posted by ブクログ
ネタバレストーリー :☆☆☆☆☆
世界観 :☆☆☆☆☆
ビジュアル :☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆
読みやすさ :☆☆☆
オススメ度 :機会があればぜひ読んでみるべし!
ピッピは、地震予測のために作られた
スーパーコンピューター。
3歳のころからピッピと一緒に育ってきたタミオは、
ピッピが計算で予測すると、正確にそのとおりになるので
ピッピが預言者だと思い込んでいる。
逆上がりができるようになりたいから、
僕がそうなれるように願ってよ、と頼むけれど、
ピッピは困ったように笑いながら言うのだ。
「願うという言葉の意味が、
あいまいすぎてボクには理解できないよ」
タミオは笑ってこたえる。 -