地下沢中也のレビュー一覧
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ネタバレ批評家の佐々木敦さんが某ラジオ番組でレコメンドしていたので、手にとってみたらびっくり!
絵柄に反してとても色々とかんがえさせるSFです!!
主人公のピッピは、地震予知のために作られたスーパーコンピュータ。はずすことは全くなく、多くの人を未然に地震から救っていました。
この百発百中の的中率を、ピッピの生みの親の息子(人間だよ☆)のタミオくんが「ピッピの言ったことは全部その通りになる」と言うのですが、これがまた興味深い!まさか伏線だったとは!
そして、ほどなくしてピッピに制限されていた、地震予知以外の情報もインプットすることになり、人類の未来まで全て計算できるようになってしまう!
もうほん -
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アテルイ&モレが相変わらずイケメン。あと座敷わらしちゃんが可愛い! とりのなん子さんの叙情性が好きです。とりぱん以外の短編もっと読んでみたいと思ってたのでありがたい。
岩手のいいところがたくさん入ってると思います。
もちろん岩手ならではの駄目な所ってのも住んでるとたくさん見えるんだけど(わたしがもともと岩手人じゃないからかもしれないが)、これ読んでる間はいいところだけに逃避できるというか…。
田舎のなんてことない風景から世界を創り出すマンガ家さんたちの腕はすごいと思いました。ポジティブに地元を見るきっかけになるかもしれない。あとは自分の気の持ちようか。 -
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漫画一冊で1281円。普通の漫画2、3冊分だ。これを買うに当たって僕はかなり悩んだ。更に言えば1、2巻を買ったので計2500円、正直高い。高すぎる。読んだ感想として「これでも安いぐらいだ!」とはもちろん言わないし、やっぱり高い。しかし四年振りの新刊と言うことで、四年に一冊ならオリンピックのようなイベントと考え我慢するか、と納得させてみる。前置きが長い。
感想としては、そうね、発想が森博嗣っぽいな、と。ピッピという存在やピッピの中でタミオを生かす、また「命を外に出す」という考えは真賀田四季や別人格のキシオ、「迷宮100年の睡魔」を彷彿させる。
そしてもちろん続きがとても気になる。…が、「自明の -
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ネタバレ預言者ピッピ (1), (2)
地震予知のために作り出されたAIピッピ。 生みの親の博士の子供タミオと共に成長していくが、ある事件をきっかけに動作を止めてしまう。 停止中に巨大地震が起きたことにより、ピッピを開発した地震研究所は、ピッピへの入力制限を外し、地震以外の未来も予測できるようにしてしまう。 その結果ピッピが予測したのは・・・
バタフライ効果で有名な、条件により予測が発散してしまうことをどうやって打ち破るのか?人と口腔の形が違うチンパンジーが放せるのか?などの科学的な不整合は置いておいて、予言が現実になる際の卵と鶏のパラドクスなど、興味深い物語です。
二巻まで読みましたが、物語がち -
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Posted by ブクログ
岩手ゆかりのマンガ家集結して、岩手を題材として書き下ろした10篇のマンガ集です。岩手県にゆかりのあるマンガ家が多いことに驚きました。
岩手を題材にしていると言っても、観光地ばかりが登場するのでなく、風土や日常、マンガ家達の故郷への想いが中心に描かれています。
岩手の観光地を知ろうと思って読んでしまうと、がっかりすると思いますが、岩手を理解するという視点で読むのが良いかと思います。
岩手県庁が企画したという観点からは、岩手の何を売ろうとしているのかが中途半端になってしまっているという印象でした。とは言え、このマンガをきっかけに岩手のこと(存在)を知って貰うきっかけとしてよい企画だと思いました。