柏木伸介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
柏木伸介『革命の血』小学館文庫。
この作家の作品を読むのは3冊目であるが、ハードボイルド作家というイメージは余り無かった。本作では全面的に『ハードボイルド』を打ち出しているようだったので、読んでみることにした。
最初は主人公が軽い感じがしたのだが、読み進むうちに堂場瞬一の小説にも似た公安物の正統派のハードボイルド小説と言っても良い作品だと思った。1989年とその30年後の2019年を行き来するという構成で、主人公の沢木了輔が1989年では『僕』、2019年では『私』というように一人称を変えているのは著者の心遣いだろうか。
舞台となる1989年には既に共産主義を標榜する学生運動や反政府の過 -
Posted by ブクログ
ゴリゴリの「スパイもの」であり、殺人は普通に起きるわ、
派手な銃撃戦もあるわ...の割には、
不思議と「洒脱な」印象を受ける。
松田優作より伊勢谷友介が似合う感じか(^ ^
前作に続き、話がでかすぎて(^ ^;
国際情勢に疎い私は、付いていくのが大変(^ ^;
米兵による中国人少女レイプ事件に端を発し、
報復殺人、空き缶爆弾、中国艦隊が...と続く米中対立。
現在を舞台に、二大大国を巻き込む「横方面」の広がり。
のみならず、「全共闘」「70年代安保」の残影を引きずり、
警察と公安、警視庁と神奈川県警の根深い対立という
「縦(時間軸)」のスケールもでかい(^ ^;
さらにそこにマトリが絡 -
Posted by ブクログ
作中で言及されませんがタイトルの「ヘンチマン」は子分、手下、側近、家来みたいな意味の言葉なので、県政のフィクサーともいわれるベテラン県議の手下(名目上は秘書)として動く主人公をさしているんでしょう。
本編ですが、中学生の娘を残して失踪してしまった母を主人公が捜索するの主軸です。ほとんど手がかりな無い中、かすかな点を拾い集めて真夏の松山市を主人公が駆け回ります。捜索の過程でタイトルにある本陣村の伝説が浮上します。基本的には足で稼ぐタイプの探偵譚。タイトルから想像すると閉鎖的な村が舞台みたいですが、舞台は完全に市街だし、いたって現実的。オカルトに行きそうで行かないので、ややタイトル詐欺的なところも -
Posted by ブクログ
古書店で、何の予備知識も無く購入。
「このミス大賞」の本だから、まぁ面白いだろう、程度(^ ^;
内容は...公安で凄腕のスパイ狩りとして知られる男が、
「一週間後に起こる」とだけ情報が入った
北朝鮮のテロを阻止できるかどうか...というのが大筋。
世界の諜報部員を相手に、腹を探り合いつつの情報戦。
警察内部の者すら信用せず、独断専行で動く主人公。
無理やりバディを組まされた美女との丁々発止のやり取り。
上にゴマをすることしか眼中に無い無能な直属上司。
まぁ、こういうハードボイルドの「お約束」を踏まえ、
王道ど真ん中を進みながら、内容はかなりヒネくれている。
主人公ではないが、本当に「誰