柏木伸介のレビュー一覧

  • 県警外事課 クルス機関

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    初読み作家。2017年”このミス大賞”優秀賞受賞作品。
    別名“クルス機関”を持つ、神奈川県警外事課の来栖惟臣。北朝鮮による大規模テロの情報を得て、捜査を開始する。関係者が次々と殺される中、違法な手段をも用い北の工作員を追い詰める。。。
    場所柄知っているところも多く、風景がすぐに頭に浮かび、楽しく読めた。警察(公安・スパイ)モノが好きな方にはお勧め。呉はちょっと隙が甘いのでは?

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    2017年08月21日
  • 県警外事課 クルス機関

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    外国の諜報員は、きっと普通の生活にカモフラージュされて活動してるんだって改めて考えると恐ろしい。なんだか物騒な世界情勢に傾きつつある現在、余計に日本人って平和なんだなぁって。だからって武力化を推奨する訳じゃないんだけど。

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    2017年04月09日
  • ヘンチマン 本陣村の呪い

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    現実の田舎議員は、もっと小物ばかりと思いたい。私にとっては、もう少し登場人物がどうしてそうなったのか、描いて欲しかった。

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    2025年06月22日
  • 革命の血

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    30年にわたる国家的謀略とゲバルトの物語。右左、海外の傀儡と、普段お目にかかれないストーリー満載で少々食傷しますな。人を裏切るということは結局自分の人生を裏切りっていうことなんだろう。

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    2024年06月27日
  • 革命の血

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    1989年、公安のスパイだった大学生・沢木は神奈川県警の公安刑事吾妻の命を受けて、自身が通う大学の、ある組織を監視していた。接近したのが組織の幹部の娘とされる文目(あやめ)。2人は県警と警視庁と合同で立てられたプロジェクトに深入りしていくが、その計画は頓挫した。
    30年後、そのかつての計画に、公安刑事となっていた沢木が分け入ると官邸、警察、過激派、それぞれの思惑が絡まった国家の陰謀が見えてきた。(帯より抜粋)

    エンタメとして楽しく読みました
    平成元年から末期・改元前夜までの30年を行き来しながら話が進みます

    ハードボイルドには苦手意識があったのですが、見方を変えてくれた一冊です

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    2024年06月06日
  • 起爆都市 県警外事課クルス機関

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    この手のジャンルはあまり読んでいない。
    なので大風呂敷になかなか馴染めない。スピード感があってオモシロいけど登場人物というか関係者の多さに事象が整理しきれない。きっといろんなことが読みきれていないんだろうな。確認しようとは思わないけど。

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    2024年05月30日
  • 革命の血

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    家族のお勧めと言う事で。乾いた文体が好きなのを知ってくれてるのは嬉しい。
    公安と警察、左翼、の関係を時を隔てて描いているが、私にはそこに興味なくて盛り上がらなかった。後日談がもっとあれば良かったのかも。

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    2024年04月26日
  • 革命の血

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    どうにも世間知らずなので、ここで題材とされている「公安VSセクト」に現実感がない。いまでも公安はこんなふうに暗躍してるのかな。
    ストーリーは、30年前と現在とが交錯しながら展開する。よくある構成だけど、公安ものらしく身分が変わったり偽名がてんこ盛りで、けっこう混乱する。それが楽しいのだけどね。

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    2024年03月22日
  • バッドルーザー 警部補 剣崎恭弥

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    前作にも言えることですが、剣崎は他の一匹狼刑事の小説と比べれば決して狂犬と言われるほど暴走するタイプではないので、それを期待するとイメージが違うかも。
    ただ、躊躇いなく発砲するところだけが唯一「らしさ」が伺えるところか。
    複数の事件が実は連動しているという趣向ですが、あまり上手くまとまっていない印象を受けました。
    アイデアは良いだけに、少し残念です。

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    2022年12月30日
  • 夏至のウルフ

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    つい最近松山に行く機会があって、とても良い所だったので、松山が舞台ということに惹かれて読んでみた。
    確かに地元ネタはあるのだけれど、愛媛の中でもローカル過ぎるので、期待していた観光的な目線で読める内容とは違ったかな。
    警察小説としては、途中でいきなり閃いて解決してしまうことろが、TVドラマのようで軽すぎる。短編集ではなく内容の濃い長編で読みたかったな。

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    2022年05月24日
  • ドッグデイズ 警部補 剣崎恭弥

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    組織のルールに縛られない型破りな刑事ものは珍しくないものの、中盤までは事件捜査の過程と剣崎の過去の経験や病気の事情がバランスよく描かれていて読み応えがあった。県警の規律派とのありがちな確執や仲間たちのサポート振りも良かった。
    だけど、どうして最後にここまで滅茶苦茶な真相にしたのだろう。もはや意外性の枠を越えてしまったのが残念でした。

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    2022年05月21日
  • スパイに死を 県警外事課クルス機関

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    内容が難しかった。
    警察モノは結構好きだけど、とにかく頭脳戦すぎて複雑。
    登場人物、関係機関、国が多すぎて整理しきれない、、
    多分色んな伏線は回収されてるんだろうけど、ネタが多すぎて記憶が追いつかない。笑
    あと拳銃の説明が細かすぎて読み飛ばした。

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    2022年01月16日
  • 県警外事課 クルス機関

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    ネタバレ

    文章が読みづらい。苦痛。公安の内部までよく調べているなと思うが、うんちくが多すぎる。
    主人公側よりも工作員側の展開の方が面白く読めた。後半は意外な結末もあり楽しめた。

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    2022年01月15日
  • 夏至のウルフ

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    柏木伸介『夏至のウルフ』小学館文庫。

    39歳のバツイチでピンク映画館に寝泊まりする壬生千代人は、ウルフと呼ばれる腕利き刑事だった。そんな壬生を主人公にした5編から成る連作短編集。アウトローな刑事を主人公にした硬質な警察小説を期待したのだが、類似パターンの短編ばかりが並ぶ。

    柏木伸介の作品を読むのは『ドッグデイズ 警部補 剣崎恭弥』に続き2作目になるが、やはり大して面白くはない。

    『夏至のウルフ』。壬生が狩りモードに入るや否や、あっという間に真犯人を特定してしまうという出来すぎ感が強い。愛媛県松山市の繁華街である北京町で短大生のデリヘル嬢が絞殺される。愛媛県警本部と松山東署は特別捜査本部を

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    2021年12月08日
  • ドッグデイズ 警部補 剣崎恭弥

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    連続殺人鬼、死刑執行さる―。犠牲者は全て女性、遺体を西洋人形に模して展示した犯人・雛形に、二十年の時を経て正義の鉄槌が下った。だが執行を機に、新証拠の存在が報じられ、さらに当時の捜査担当が証拠捏造を遺書で告白して自殺…。冤罪なのか?同級生が事件で犠牲となり、今は神奈川県警捜査一課警部補となった剣崎恭弥は、真実を求め捜査に乗り出す。過去に負ったトラウマから犯罪を憎み、単独捜査も辞さずに犯人を追い詰める一人の刑事の姿を描く、正統派警察小説。

    一人の刑事がここまで暴走すると、もはやリアリティの欠片もないが、物語としては読ませます。
    シリーズ化されそう。

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    2020年12月20日
  • ドッグデイズ 警部補 剣崎恭弥

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    柏木伸介『ドッグデイズ 警部補 剣崎恭弥』祥伝社文庫。

    初読み作家の警察小説。終盤の次から次へと明らかになる真実と驚愕の展開には疲れた。終盤は余りにも詰め込み過ぎで、辛うじて僅かばかり残っていたリアリティが全て消えてしまったように思う。そもそも冒頭からして有り得ない事実と偶然ばかりでつながったリアリティの無いストーリーだったのだが……

    20年前に連続殺人の罪で死刑判決を受けた雛形紀夫の死刑が執行される。雛形は若い女性たちを殺害し、遺体をビスクドールに模して展示するという猟奇的な犯行を重ねていた。雛形の死刑執行後、雛形と同じ手口の殺人事件が発生し、雛形を自供に追い込んだ刑事が雛形の冤罪を示す

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    2020年12月14日
  • スパイに死を 県警外事課クルス機関

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    シリーズ3作目。
    2作目から、だいぶ間が空いており、前作までの内容を全然覚えてない。
    来栖の協力者も引き続き、登場しているはずなのだが、誰一人分からず、しかもシリーズ集大成なのか、米中露、北朝鮮、韓国のエージェント達や、防衛相、内調など登場人物がとにかく多く、誰がどの所属なのかも分からない。
    始まりはロシア、中国の工作員の連続暗殺事件。裏で暗躍するのは防衛省の「別荘」。そこに中華街で中国人がロシア人の観光客を刺したことから、神奈川県警の来栖が動き出す。
    最初の2件の暗殺の目的は何だったのか?
    目的が明かされても、そこまで行きつくのに、これだけの登場人物が必要だったのか、よく分からない。
    拳銃の

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    2020年12月04日
  • 県警外事課 クルス機関

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    “歩く一人諜報組織”=“クルス機関”の異名をとる神奈川県警外事課の来栖惟臣は、日本に潜入している北朝鮮の工作員が大規模テロを企てているという情報を得る。一方そのころ、北の関係者と目される者たちが口封じに次々と暗殺されていた。暗殺者の名は、呉宗秀。日本社会に溶け込み、冷酷に殺戮を重ねる宗秀であったが、彼のもとに謎の女子高生が現れてから、歯車が狂い始める―。

    もう少し読みやすい文体にならないものか。続編も出ているようだが。

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    2019年04月28日
  • 起爆都市 県警外事課クルス機関

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    第15回このミス優秀賞を受賞した作品の続編。
    前作の後、交番勤務に左遷させられていた来栖だったが、横浜中華街で起きた爆破事件をきかっけに、米中間の動向を探るため、公安に戻る。
    動向を探るうちに、違法ドラッグを扱う半グレ集団「ヨコハマ・カクテル」に行き着く。「マトリの疫病」と呼ばれた女性麻薬取締役官・鬼塚も「ヨコハマ・カクテル」の動向を探っていた。
    前半は次から次へと事件が起きたり、登場人物も多く、捕えどころがない感じで進む。
    ラストの警察、ヨコハマ・カクテル、そして暴力団の巴戦のシーンはなかなか迫力があり、最後の最後まで誰が敵で、誰が味方かが分からない展開に、いつの間にか引き込まれてしまった。

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    2018年09月08日
  • 県警外事課 クルス機関

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    神奈川県警が舞台のスパイものなんて珍しい。
    優秀ながらルールを無視して暴走する公安刑事の活躍という構想は面白いものの、文章が読み難くて、テンポももうひとつ良くないところが惜しい。

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    2018年07月07日