柏木伸介のレビュー一覧
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ネタバレ困った時はこのミス大賞:クルス機関、評価は最低とソコソコw「誰が敵か分からない」を軸に据えすぎて、結果的にストーリーがぼやけた、公安もの・スパイものとして情報の非対称性や謀略の多層性を出すのに一生懸命で「意味ありげな女性キャラ全員が中途半端」という欠点を抱えているので読後の消化不良感が強い
女性登場人物の内「ボランティア女性」も女子高生も「工作員呉宗秀」の人間性の穴を広げる役割は果たしたが「謎めいた存在」止まりで、回収が甘い
(女子高生の一人二役は「意味あったのか?」レベル)後半のどんでん返しや情報の攪乱に絡めようとしたんでしょうが、結果的に「仕掛けのための仕掛け」感が強く、キャラクターとしての厚みも不足、もう少し必然性を持たせてほしかった
一番最低なのは成海果歩、「宗秀を助けるため」と言いつつ別の場所で殺そうとする矛盾、一時的に来栖を(防弾チョッキの上から)撃つよりも現場で宗秀を始末した方が合理的なのに、あえて意外な登場のみ優先したように感じる⇨作者が「誰が敵か分からない」カオスを優先した結果、キャラの動機や行動原理が後付けっぽくなってしまった -
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連続殺人鬼、死刑執行さる―。犠牲者は全て女性、遺体を西洋人形に模して展示した犯人・雛形に、二十年の時を経て正義の鉄槌が下った。だが執行を機に、新証拠の存在が報じられ、さらに当時の捜査担当が証拠捏造を遺書で告白して自殺…。冤罪なのか?同級生が事件で犠牲となり、今は神奈川県警捜査一課警部補となった剣崎恭弥は、真実を求め捜査に乗り出す。過去に負ったトラウマから犯罪を憎み、単独捜査も辞さずに犯人を追い詰める一人の刑事の姿を描く、正統派警察小説。
一人の刑事がここまで暴走すると、もはやリアリティの欠片もないが、物語としては読ませます。
シリーズ化されそう。 -
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シリーズ3作目。
2作目から、だいぶ間が空いており、前作までの内容を全然覚えてない。
来栖の協力者も引き続き、登場しているはずなのだが、誰一人分からず、しかもシリーズ集大成なのか、米中露、北朝鮮、韓国のエージェント達や、防衛相、内調など登場人物がとにかく多く、誰がどの所属なのかも分からない。
始まりはロシア、中国の工作員の連続暗殺事件。裏で暗躍するのは防衛省の「別荘」。そこに中華街で中国人がロシア人の観光客を刺したことから、神奈川県警の来栖が動き出す。
最初の2件の暗殺の目的は何だったのか?
目的が明かされても、そこまで行きつくのに、これだけの登場人物が必要だったのか、よく分からない。
拳銃の説明も丁寧で、きっと作者さん自身がスパイものが大好きなのだろうけど、今作はちょっと盛り込み過ぎだったかも。 -
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第15回このミス優秀賞を受賞した作品の続編。
前作の後、交番勤務に左遷させられていた来栖だったが、横浜中華街で起きた爆破事件をきかっけに、米中間の動向を探るため、公安に戻る。
動向を探るうちに、違法ドラッグを扱う半グレ集団「ヨコハマ・カクテル」に行き着く。「マトリの疫病」と呼ばれた女性麻薬取締役官・鬼塚も「ヨコハマ・カクテル」の動向を探っていた。
前半は次から次へと事件が起きたり、登場人物も多く、捕えどころがない感じで進む。
ラストの警察、ヨコハマ・カクテル、そして暴力団の巴戦のシーンはなかなか迫力があり、最後の最後まで誰が敵で、誰が味方かが分からない展開に、いつの間にか引き込まれてしまった。
実際に、日本でこれだけ派手な事件が起きる可能性は少ないと思うが、「公安エンターテイメント」として、ぜひ続編も書いて欲しい。 -
Posted by ブクログ
神奈川県警外事課の孤高の公安・来栖惟臣。
北朝鮮のテロ計画と、その裏で起きる不可解な事件を追う。
工作員・公安・政府の交錯する陰謀を切り抜け、
来栖は無事にテロを阻止することはできるのか。
と、前書きをしたらとても面白そうなのだが、
登場人物が多く、
中国・朝鮮の名前にも馴染みがないことから、
相関図の理解に時間がかかった。
徐々に物語に引き込まれていったものの、
裏切り、アクション、どんでん返し...
本来面白いはずの要素も、ラストに詰め込みすぎて
読者を疎外してしまっては本末転倒である。
私は乗り切れず不完全燃焼。もやもや
ーー
駄目な映画を盛り上げるために
簡単に命が捨てられていく
違う 僕らが見ていたいのは
希望に満ちた光だ
ーー
こんなミスチルの歌詞を思い出した。
実際の公安と工作員もこんなものなのだろうか。 -
Posted by ブクログ
第15回このミス優秀賞受賞作。
神奈川県警の外事課・来栖の活躍を描く公安物。
久々に本格的な公安警察小説になかなか楽しませてもらった。
単独行動が多いことから、「クルス機関」と呼ばれる来栖と、北朝鮮の諜報員・宗秀、交互の視点を切り替えながら、物語は進む。
テロの情報を独自に掴み動く来栖と、テロの実行の為、淡々と仕事をこなす宗秀。スリリングで、登場人物が敵か味方か分からず、凄く先が気になる展開なのだけど、テロの目的がいまいち分かりにくいのと、あっさり人を殺し過ぎかと…
もちろん、初読みの作家さんだけど、こういう作品が続くなら、今後も読んでいきたいと思わせるデビュー作!