柏木伸介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ゴリゴリの「スパイもの」であり、殺人は普通に起きるわ、
派手な銃撃戦もあるわ...の割には、
不思議と「洒脱な」印象を受ける。
松田優作より伊勢谷友介が似合う感じか(^ ^
前作に続き、話がでかすぎて(^ ^;
国際情勢に疎い私は、付いていくのが大変(^ ^;
米兵による中国人少女レイプ事件に端を発し、
報復殺人、空き缶爆弾、中国艦隊が...と続く米中対立。
現在を舞台に、二大大国を巻き込む「横方面」の広がり。
のみならず、「全共闘」「70年代安保」の残影を引きずり、
警察と公安、警視庁と神奈川県警の根深い対立という
「縦(時間軸)」のスケールもでかい(^ ^;
さらにそこにマトリが絡 -
Posted by ブクログ
古書店で、何の予備知識も無く購入。
「このミス大賞」の本だから、まぁ面白いだろう、程度(^ ^;
内容は...公安で凄腕のスパイ狩りとして知られる男が、
「一週間後に起こる」とだけ情報が入った
北朝鮮のテロを阻止できるかどうか...というのが大筋。
世界の諜報部員を相手に、腹を探り合いつつの情報戦。
警察内部の者すら信用せず、独断専行で動く主人公。
無理やりバディを組まされた美女との丁々発止のやり取り。
上にゴマをすることしか眼中に無い無能な直属上司。
まぁ、こういうハードボイルドの「お約束」を踏まえ、
王道ど真ん中を進みながら、内容はかなりヒネくれている。
主人公ではないが、本当に「誰 -
Posted by ブクログ
1989年、公安のスパイだった大学生・沢木は神奈川県警の公安刑事吾妻の命を受けて、自身が通う大学の、ある組織を監視していた。接近したのが組織の幹部の娘とされる文目(あやめ)。2人は県警と警視庁と合同で立てられたプロジェクトに深入りしていくが、その計画は頓挫した。
30年後、そのかつての計画に、公安刑事となっていた沢木が分け入ると官邸、警察、過激派、それぞれの思惑が絡まった国家の陰謀が見えてきた。(帯より抜粋)
エンタメとして楽しく読みました
平成元年から末期・改元前夜までの30年を行き来しながら話が進みます
ハードボイルドには苦手意識があったのですが、見方を変えてくれた一冊です