柏木伸介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ゴリゴリの「スパイもの」であり、殺人は普通に起きるわ、
派手な銃撃戦もあるわ...の割には、
不思議と「洒脱な」印象を受ける。
松田優作より伊勢谷友介が似合う感じか(^ ^
前作に続き、話がでかすぎて(^ ^;
国際情勢に疎い私は、付いていくのが大変(^ ^;
米兵による中国人少女レイプ事件に端を発し、
報復殺人、空き缶爆弾、中国艦隊が...と続く米中対立。
現在を舞台に、二大大国を巻き込む「横方面」の広がり。
のみならず、「全共闘」「70年代安保」の残影を引きずり、
警察と公安、警視庁と神奈川県警の根深い対立という
「縦(時間軸)」のスケールもでかい(^ ^;
さらにそこにマトリが絡んでくる上に、
中国残留孤児とか、危険ドラッグの蔓延とか、
ネタとしては「これでもか」のてんこ盛り(^ ^;
片手間に読んでると消化しきれない内容の濃さ(^ ^;
それでも破綻なく、読み物として成立している。
これぞ著者の「筆力」というものなのでしょう(^ ^
「読み応え」という意味では、文句なく一級品(^ ^
ただ、続けて読む気にはならないかも(^ ^;
「次は軽めのものを読むかな...」と(^ ^; -
Posted by ブクログ
ネタバレ生活保護で優遇なんかされてない。
受給率が高いのは、それだけ在日のレベルが低いからだ。
日本に差別がある証拠だよ。
このセリフ自体は、ストーリーに大きく関わるわけではありません。
けど、これを読んだ時、頬を引っぱたかれたような強い衝撃がありました。
勤めを果たしていない人、税金も支払っていない人……帰る国がある人に対して、使われるのはすごくやるせない気持ちだし、嫌だと思う。
もちろん本当に酷いことをする人もいるのでしょう。
でも、今私にうっすらとある「嫌だな」というこの気持ちは、どこから来ているんだろう。
実際に自分が加害されたわけではないのに。
これを読んだ後、本当にこれは私の感情?と疑問の気持ちが抑えられませんでした。
物語の結末が、あまりにも急だという感想を見ました。
私はこの終わり方がとても好きです。
そうだ、個人というものはあまりにも小さくて、世界が敵に回った時、あっという間に潰されてしまうんだなと言う恐怖と、そこにあった真心の尊さが消えてしまう悲しさを感じたから。
主人公は自分が選んできた道に最後阻まれて。彼は選ばざるを得なかった先であの結末にいたり。
因果応報とでも言うんでしょうか。
それでも、言いたい。
あなたの居場所はどこにも無いなんて、そんな辛い話、あっていいもんか! -
Posted by ブクログ
作中で言及されませんがタイトルの「ヘンチマン」は子分、手下、側近、家来みたいな意味の言葉なので、県政のフィクサーともいわれるベテラン県議の手下(名目上は秘書)として動く主人公をさしているんでしょう。
本編ですが、中学生の娘を残して失踪してしまった母を主人公が捜索するの主軸です。ほとんど手がかりな無い中、かすかな点を拾い集めて真夏の松山市を主人公が駆け回ります。捜索の過程でタイトルにある本陣村の伝説が浮上します。基本的には足で稼ぐタイプの探偵譚。タイトルから想像すると閉鎖的な村が舞台みたいですが、舞台は完全に市街だし、いたって現実的。オカルトに行きそうで行かないので、ややタイトル詐欺的なところもあるかな。 -
Posted by ブクログ
古書店で、何の予備知識も無く購入。
「このミス大賞」の本だから、まぁ面白いだろう、程度(^ ^;
内容は...公安で凄腕のスパイ狩りとして知られる男が、
「一週間後に起こる」とだけ情報が入った
北朝鮮のテロを阻止できるかどうか...というのが大筋。
世界の諜報部員を相手に、腹を探り合いつつの情報戦。
警察内部の者すら信用せず、独断専行で動く主人公。
無理やりバディを組まされた美女との丁々発止のやり取り。
上にゴマをすることしか眼中に無い無能な直属上司。
まぁ、こういうハードボイルドの「お約束」を踏まえ、
王道ど真ん中を進みながら、内容はかなりヒネくれている。
主人公ではないが、本当に「誰を信用していいのか」状態(^ ^;
読み終わってみても、全てのナゾが解決する訳ではない。
結局は「釈迦の掌か」的な、諦念、無力感も残る。
が、その分、リアルはこんなもんなんだろうな...とも(^ ^;
世の中は、狐と狸と狢とモモンガァの化かし合いである。
あと、言うだけ言うと、作者は「女性」に神秘を求めすぎか(^ ^;
所々「DTの妄想」っぽい部分も見受けられるような...(^ ^;