夏木志朋のレビュー一覧

  • Nの逸脱

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    日常の歪みを描いているけどあまり嫌な感じはしない。不思議な読書感。
    ただ最終話は主人公の造形が最後まで分からず、物語の世界についていけなかった

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    2025年10月31日
  • Nの逸脱

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    「場違いな客」

    正直、何が起きてるのかよくわからないまま終わった。
    大麻を育ててる? それとも違う?
    主人公の情けなさも印象的だったけど、それも「普通」なんだろうなと思う。
    みんな、どこかで自分を守るために逸れているのかもしれない。


    「スタンドプレイ」

    教師って、ほんとに大変。
    停学になるのも無理ないと思った。
    あの日にあんなことがあって、肘でどつかれたら…
    追いかけてしまう気持ちはわかる。
    一度きりの「ストーカー行為」って犯罪なのか?
    警察も言ってたけど、注意くらいで済むこともあるんじゃないか…と考えてしまう。


    「占い師B」

    イリスと、若いアキツ(アクツ?)のやりとりがなん

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    2025年10月28日
  • Nの逸脱

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    「逸脱」していく3人の物語。
    第173回直木賞候補作。

    「場違いな客」ペットショップのトカゲを助けたい男
    「スタンドプレイ」生徒から教師いじめに遭っている教師
    「占い師B」弟子志願者に手を焼く占い師
    の話。内容説明が難しい。
    装丁で気になってたところ、直木賞候補作になり読みました。
    この人達は普通でどこにでもいそうなのか…?(疑問は残りますが)、そういう人達が少しずつずれていくような話。後味の悪さがうっすら残る感覚。

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    2025年10月25日
  • Nの逸脱

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    ネタバレ

    昔読んだ、短編小説の基本は、冒頭で高い塔に幽閉されたお姫様が出てくるとラストではお姫様を救う大きい鳥が出てこないといけないとか冒頭で猟銃が出てきたら後半では必ず弾が発射されないといけないとかあったが、この3つの作品はどちらの要素もあるが、主に後者を備えた作品と思う。
    誰にでも起こり得る日常に潜む狂気と恐怖を描いていて、一瞬で被害者と加害者が入れ替わり、ギリギリの緊張感とイヤミス感でページを捲る手が止まらない。
    例えると冒頭で鞘に収まっていた刀が、後半に眼の前で寸止めされたような…
    特に最後の作品は、凡庸な努力家とおバカなのに天才の二人がときにドタバタ劇を演じて、助けているはずが…
    作品をつなぐ

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    2025年10月19日
  • Nの逸脱

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    ネタバレ

    ペットショップで働く男性がフトアゴヒゲトカゲのフトシを救おうとある行動を起こす『場違いな客』、
    将来は医者になりたかった数学教師の『スタンドプレイ』、
    占い師の坂東と弟子入りした秋津の『占い師B』
    どれもみんな逸脱していて面白かった。
    占い師Bだけ、面白かったんだけど終わり方がモヤモヤした。

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    2025年10月13日
  • Nの逸脱

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    3つの短編
    逸脱をテーマにしているそうだ
    最終的に犯罪行為につながるのは分かるが、読後にモヤモヤ感が残る作品であった

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    2025年10月12日
  • 二木先生

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    ネタバレ

    きっとある種の才能を持った人物が感じる「人とは違う」葛藤を、幼い子にしか興味が持てない二木先生にぶつけていく。気持ちはわかるけど、どうにも不愉快な展開が続き読み難かった。

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    2025年10月10日
  • Nの逸脱

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    直木賞候補作なので、期待が大きすぎたのかもしれない。3篇の物語に共通する、主人公の底知れぬ陰湿さ。頁を捲るたび感情が沈む。感情移入が難しい逸脱感である。

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    2025年10月05日
  • Nの逸脱

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    3人の主人公が日常から逸脱した行動をしてしまう3話の短編集。
    爬虫類ショップで働く金のない店員、生徒から嫌がらせを受ける女性高校教師、占い師のもとに弟子入りを志願する特殊能力を持つポンコツ女性と、訳ありの主人公がそれぞれトラブルに見舞われていく。
    どの話も終盤にかけての盛り上がりがとても面白い。
    おすすめです。

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    2025年09月30日
  • 二木先生

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    表紙のイメージとは裏腹に読むのに時間かかった(^_^;)

    多数派の意見じゃ無い人を「変人」として欠陥がある人に仕立て上げたい人っているよな。
    クリエイティブな仕事をしてる人は変わってるっていう風習も昔からあるけど、それも私はなんとなく嫌い!
    でも、誰もが変人な部分持ってると思うし、では普通とは?ってなるよね。
    変な部分持ってたとして、それをあえて言わんだけで。
    自分では人と違うって思い込んでる部分が意外と多数派の人間やったり。変の定義って複雑ですね。

    最後の終わり方オシャレで好き!!!

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    2025年09月30日
  • Nの逸脱

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    audible123冊目。

    どの短編も日常にありそうな、でもありえないような、『世にも奇妙な物語』的な雰囲気があります。
    だから続きが気になっちゃう。

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    2025年09月15日
  • Nの逸脱

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    ネタバレ

    3つとも予想がつかない展開で面白かった。1つ目はまさかの職業にびっくりだし、2つ目はオチにクスッとした。3つ目は途中まで面白かったのに、後半失速しちゃった感。いつ逸脱するかそれは誰にも分からない。明日かもしれないし、しないままかもしれない。

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    2025年09月08日
  • Nの逸脱

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    ネタバレ

    3つの物語に分かれていて、ひとつひとつの物語すべて特別おもしろいというわけではないけど何だか気になるというか読むのを止めれないみたいな感覚になってました。
    次の物語迄後こんなけのページ数しかないのに大丈夫か!?ちゃんと終われるのか!?みたいな。でもしっかり気持ち良くしまっていた不思議。

    最後の伏線回収気持ち良かったです。
    夏木志朋さんの雰囲気全開のお話でした。

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    2025年09月04日
  • ニキ

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    こんなにクソな主人公ははじめてだ(笑)
    主人公の高校生の田井中はどっかズレてる。本人も自覚してるけど、ズレてるし卑怯だ。そりゃ、イジメられる。一方の二木先生はロリコンだが、それをうまく隠している。そんな二人が邂逅したお話。

    とにかく主人公の性格が悪い。やんちゃとかでなく人間として悪い。なのでまったく共感とかできない。
    二木先生はいいキャラクターだと思うので、二木先生視点で生徒や同僚の悩みを解決するような連作にしてもよさそう。

    本作はポプラ社小説新人賞の「Bとの邂逅」を改題して、「ニキ」として出版したもの。その後、文庫化にあたり「二木先生」としてさらに改題。装画を大きく変更したことでヒットし

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    2025年08月28日
  • Nの逸脱

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    3つの短編集。

    最初の2つが好みでした。

    各物語で「逸脱」を味わえる。不気味な感じで楽しめました。

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    2025年08月24日
  • Nの逸脱

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    精神的に病んでいるような、夢を見ているような、何かが抜け落ちているような不思議な世界観の短編で、最後まで計算されていた内容でした。

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    2025年07月25日
  • ニキ

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    普通の人と違う部分がある、だなんて、その手の悩みを持ったことがない人間には、のっけから共感しにくい話だろう。

    もちろん、誰にでも、私にも普通の人とは違う部分があるけど、ここまでの生きづらさは感じたことがない。もし、自分がそうだったらこんな悩みをいただいたのか、と読んでいて苦しかった。物語にはぐいぐい引き込まれたけど、後味はすっきりしない。主人公と二木先生を攻撃する吉田が「世間」だとしたら、こんなにも胸くそ悪いことをしているのかとぞっとするが。考えさせられる作品ではあった。

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    2025年07月06日
  • ゲーム実況者AKILA

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    短篇2篇
    表題作も「オチ」(ウォッチングの略)も対人関係難ありの主人公の生きづらさとか足掻きのようなものをうまく表現している。

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    2025年06月03日
  • ゲーム実況者AKILA

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    個人的には二木先生のほうが好き

    短編が二篇
    「ファンアート」
    駆け出しのゲーム実況と
    ファンアートの投稿主

    共に高校生で、最初にオフ会で会うところまでは
    あるよねーと共感できる
    でも、大学生になり、中堅になった実況者と
    4コマ漫画家になった投稿主が
    リモートライブ配信をすることになるが、
    最後の行動は…

    「ヲチ」
    掲示板で弄っていた人と
    実際に絡み合った話

    主人公が上手くいかないのが
    あまり理解できない。
    ハイスペックそうなのに。

    本書は、読む前の期待が大き過ぎた…

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    2025年04月07日
  • ニキ

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    ネタバレ

    前評判がいいだけに、想像以上の展開を期待してしまった。ただ、すごく共感できることが多かった。

    一般的な感覚とは違う感性をもっているからこそ、生きづらさを感じる。もちろん感性だけじゃなくて、価値観や考えとかいろんなものがあるけど、世間とずれていると居心地が悪い。特に日本はそれが顕著な気がする。

    親に病院に行かされ、障害ではないと診断された、いわゆるグレーゾーンな子ども。母親の心情吐露のシーンが苦しくもあり、親としての責任も感じた。

    誰かに合わせるか。個として生きるか。それだけではなく、もっと柔軟な生き方もできる。二木先生自身が、それに思い悩み、苦しんだからこそ、田井中の心情が分かるんだろう

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    2024年10月26日