夏木志朋のレビュー一覧

  • ニキ

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    人とは違うという想い、多かれ少なかれ多分に誰にでもあるのではないかと思う。その想いの重さとか、自分でそれに気付いているのかとか。それを自分で抱え込む人、完全スルーの人、人と共有できる人、色々なんだろうけど、ただそのはけ口がどこに向くのか向かうのか。家庭環境というのも少なからず影響していると思うし、難しい話なんだと思う。少しずれると犯罪と言う方向に走らないとも限らないし。本の趣旨とは違うかもだけど、マイノリティで悩んでいる人へ向けてのメッセージ性のある物語なのかなぁと思ったり。

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    2024年08月06日
  • ニキ

    Posted by ブクログ

    『二木先生』と改題し、文庫化された今作。細心の注意を行き届かせながら、かなりディープなところまで二人の主要登場人物の設定が施されている。だからこそ、時に反感を抱き、時に共感しながら、二人の言動に最後まで揺さぶられてしまうのでしょう。二人とも、どうか健やかに。

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    2024年07月21日
  • ニキ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    んな高校生いねーだろ、と思いながら読んだけど、読書体験としては良かった。
    意外とこういうのが忘れられない一冊になる。
    周りの人と違うこととどうやって凌いでいくのか?
    平々凡々な自分には想像もつかない。
    外見や所謂個性を強く意識すると、自分とは何かを考えてしまって益々隘路にはまり込むのか。
    特に性癖や性向へのレッテルに怯える日々はストレスになるのだろうな。

    作品紹介・あらすじ
    高校生・田井中広一は黙っていても、口を開いても、つねに人から馬鹿にされ、世界から浮き上がってしまう。そんな広一が「この人なら」と唯一、人間的な関心を寄せたのが美術教師の二木良平だった。穏やかな人気教師で通っていたが、それ

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    2023年08月03日