夏木志朋のレビュー一覧

  • ニキ

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    ちょっと変わったテーマというか、関係性だけど、そこがまた新鮮でした。勢いよく読めて面白かったです。主人公にも共感できるし、二木先生が謎めいてるけど筋が通ってる感じがして、2人のやりとりも良かったし、個性的でセンスある作品だなと思いました。

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    2024年01月05日
  • ニキ

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    ネタバレ

    これはどうなっていくんだろうとページをめくる手が止まらず。
    最後の教室のシーンは、没頭しすぎて、なんなら目が血走っていたかもしれない。

    人それぞれ違うはずなのに、多数が正義になることの危うさを感じる。
    でも、二木先生の抱えているものが大きすぎて、それを知ったらやっぱり私は受け入れられるのだろうかと考えさせられてしまった。

    広一の小説はどうなったんだろう。
    吉田との関係はどうなったのかな。
    気になることはあるけれど、なんとなく上手く収まったような。
    今も余韻をひきずっている。

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    2023年11月15日
  • ニキ

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    表現は、少し汚いかもしれないですが
    「ブッ飛んでいる」
    読みはじめてすぐにこんな言葉がパッと浮かんだ。出てくる主人公、今まで出会ったことがなく新鮮でした。好き嫌いはあると思いますが、私は好きだったので☆4にしました

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    2023年10月10日
  • ニキ

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    最初主人公はしょうもないなと思っていたけど読むにつれて好きになっていくな。本が好き故の語彙力の多さと面白い話の意図を捉えられないことくらいでいろんなこと分析してだいぶ頭が回る方だと思った。

    一気読みしてしまうくらい楽しめたのは人の秘密をどんどん知っていく面白さで悪趣味だなと思ったけどどんどん多様性についての話になっていく。

    最悪な関係から良い関係になっていく様が良かった。先生も主人公のやりとりはどれも楽しく読める。

    好きなワード「君の血管には尿でも流れてるの?」なかなかこんなユニークな返しできない!

    設定からして面白い。作者の一冊目なんてすごい。次の作品も読んでみたい。

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    2023年06月15日
  • ニキ

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    変って思っている子が、自分の周りにもいた。
    普通じゃない。子どもらしくない。
    普通や、らしさっていうのはどういうことなんだろう?
    必要なことなのか?
    改めて考えてみても、物事と同じく表も裏もある。

    多数派に属さなくても、自分の心の大事な一部分を愛し、自分自身でいられることの強さを保てる人でありたいたと感じた。

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    2023年04月23日
  • ニキ

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    ネタバレ

    田井中がやばいくらい空気読めなくて
    共感性羞恥ギャンギャンだった。
    なんでそーなるんだよー
    なんでそー思うんだよ〜
    ちーがーうーだーろー!!
    お母さんも苦労してる。
    病院にまで行っていっその事病名が欲しいと。
    その位ボーダーなんじゃないか。
    二木も結構自制出来てるようで
    やっぱりギリギリだと思う。
    漫画描いてる描写は無かったけど
    その描いてる時の顔はやばくなってると思う。
    そうして捌け口にしてるんだろうけど。
    逆に学校という絶対的な監視下の元に
    自分を置いておいた方がいいんじゃ無いかと
    思うラストだった。
    田井中のイジメも止んではいないけど
    なんか田井中なら飄々と乗り切れそう。
    何もかも解決し

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    2023年03月28日
  • ニキ

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    ネタバレ

    変人の広一が美術教師二木先生の秘密、ロリータでオタクでエロ漫画作家である事を知って脅迫するところから物語は始まる。二人の関係の強弱が変化する様子が面白い。クラスのイジメも普通にあって何ら解決されないところも、救いがある様で全くないところも小説らしくなくて良かった。

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    2023年03月06日
  • ニキ

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     面白かった。思っていたのとは違う内容と結末だったが、純粋に面白かった。ただ、ニキはそんなにヤバくない。

     帯から想像するのは、広一とニキとのやり取りがもっとドロドロとしたものだったが、思っていたよりずっと青春小説の色が濃い仕上がりだ。

     広一は周りに馴染めないちょっと変わった高校生。そんな広一が唯一分かり合えると思って近づいたのが教師のニキ。ニキの秘密を知る広一はニキを脅しつつも、ニキの提案で小説を描き始める。

     お互いに秘密を知る2人は、窮地に追い込まれるが、その時2人のとった行動は・・・。

     自分が思い描いていた内容とかけ離れたものだったが、むしろこの結末は素晴らしい。そしてこれ

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    2023年01月01日
  • ニキ

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    ネタバレ

    こっとんさんの本棚で見つけました
    2019年ポプラ社小説新人賞受賞作
    20歳の受賞!
    デビュー作とは思えませんね。
    巧み過ぎて。
    読者をぐいぐい引き込んでいく力量には感嘆です。
    ただ婆さんにはハードルが高かったです。
    (だったら年相応のものを読めばいいのですが うふふ)
    若者の中から生み出された葛藤に竦んでしまいました。
    まだまだすごいものを書いていかれることでしょう。
    楽しみです。

    ≪ 絶壁の 生徒と教師の 闇の色 ≫

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    2022年11月22日
  • ニキ

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    文庫版の二木先生と中身は一緒ということで。
    あちらのほうがカバーがセンセーショナルなので興味を引きますね。

    思ってた話とちょっと違って、あーなー最近こういうテーマ増えてきたけど、こういう角度でくるのか。
    個人の嗜好や思想は自由、だが他人を巻き込むな迷惑かけるな、隠し通して墓まで持っていけ、ではあるんだがな~~。
    そこを正義感や多数派や普通であることが踏みにじって暴いて晒していくのはね…。
    悪意と善意がほんと表裏一体であり、怖い話ですよ。
    結末がまた様式美とかなんとなくいい着地点とかでないのがなんとも。

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    2022年11月20日
  • ニキ

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    先が気になって、どんどん読み進め、一気に読み終わってしまった。
    というくらい、おもしろい話だった。

    が、ミステリーだと思って読んでいたが、ヒューマンだった。という、勝手な私の思い込みによる拍子抜け感があり、最後は物足りなさがあった。

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    2022年09月15日
  • ニキ

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    買って、1年積読していた本でした。
    誰かが高評価していたことと、帯に惹かれて買ったのですが正直とても良かったです
    後半になるにつれて読んでいる自分の呼吸が早くなりページをめくる手が止まりませんでした。
    2時間半程で一気読みしました。
    予想外の展開と濃くて狭い人間関係に胸が苦しくなる場面も多々ありましたが一読の価値はあります。

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    2022年02月10日
  • ニキ

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    これどうなるの、どうするの、でぐいぐい引き込まれてあっという間に完読。

    絶対に次の作品も読みたいなと強く思った
    面白かった

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    2021年09月20日
  • 二木先生

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    ポプラ文庫さんのお薦め。高校生と担任の取っ組み合いの物語。確かにジェットコースターのような展開で、読み始めたら止まらない。学校と家庭という限られた舞台で、非日常や反社会を描き切る表現力は凄い。

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    2025年11月29日
  • 二木先生

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    どんな秘密があるのだろうと思ったらまさかのだった笑

    田井中広一の考え方?思考が自分に似ていて、時折グサッとくる場面もあった。

    みんな色々隠しながら生きている。

    この世界を生きていくには苦しい趣味嗜好、性格、環境があるけれど、AかBか、ではなく、Aの皮を被ることでもしかしたら良く生きていけるのかもしれない。



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    2025年11月24日
  • 二木先生

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    生きづらさを感じている学生にぜひ読んでほしい。自分は普通じゃない。人と違うところがある。人に合わせられない。思春期特有のものでもあり、一生背負っていく人もいる。でもそんな人も普通の人に擬態することができる。本当の自分を殺さないで、周囲に溶け込む。多様性が言われる昨今でも差別は無くならない。この本を読んで心が揺さぶられた。

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    2025年11月23日
  • 二木先生

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    ネタバレ

     普通じゃない主人公の男子高生と、普通じゃない担任教師の男の、「普通」の人たちの前で隠している事実を巡った攻防と思い通りにいかない人生の話。
     正直私もあまり普通じゃないかもしれなくて、主人公広一と二木先生は自意識過剰で面倒臭い人だなと思いながらも好きでも嫌いでもなかった。若いしな。逆に、「普通」の側のクラスメイト達やおっさんにはイライラしどおしで、虐めの場面には本気で憎しみを覚えたし、お前らの方がよっぽど異常で頭おかしい、傍観するおまえらもだよ、と思って、その場にいる私を頭の中で思い描いて、椅子引っ掴んで振り回す衝動に何度も駆られ、何度も本を投げ出しこれ以上読めないと思う程だった。
     でも、

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    2025年11月18日
  • 二木先生

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    『正欲』が多様性を語る際、誤解を招くことを避ける為に恐らくは敢えてクローズアップしなかった部分を結構まともに描いた作品。

    無関心と同義に見える多様性の時代にあっても、関心を集めてしまう性癖や性格を保持した者達。

    彼らのジレンマと葛藤。

    で、私は思う。
    悲壮感を交えず、抵抗感を持たずに、ただただ楽しげに普通を演じる。
    だって、誰もが何かを演じている。
    魅せるため…隠すため、目的は異なろうが演じることに差異は無い。
    普通は所詮演じる程度の物なのだ。

    他者を傷つける禁忌さえ侵さなければ、想起する事自体には断じて罪は無い。
    それを踏まえて普通に普通を演じていれば良い。

    そう思うのだ。

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    2025年11月06日
  • Nの逸脱

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    二木先生がすんごくおもしろかったので
    楽しみにしてたのに
    買ったら読む気がしなくなって
    ずっと放置してた本
    積読整理で読み始めたら
    すぐ読み終わっちゃって
    もうちょっと置いときゃよかったなー
    好きなデザート食べ終わっちゃった気分

    なんとなくつながってる3つのお話で
    どれもそこはかとない不穏さと
    逸脱するんたけど
    ぬるっと日常に戻ってくる感じが
    とても好みだった
    ほんのちょっと爽やかな気持ちも
    湧いてこないでもない

    星、4つでもいいなぁと思うけど
    期待しすぎたがゆえの星3つ

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    2025年11月06日
  • Nの逸脱

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    通常逸脱しているが、でも完全悪とも言えない何ともモヤモヤした感じの一冊。
    逸脱がテーマだけあって個性的なキャラ達でした。
    それぞれが長編でも面白そう。
    短編だからこそ、あのモヤさが引き立つのかな。

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    2025年11月05日