夏木志朋のレビュー一覧

  • ニキ

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    ネタバレ

    「広一は気が付けば手を挙げていた。内心の激しさとは裏腹に、少し肘ひじを曲げた遠慮がちな挙手だった。」
    この文に作者の才能の全てが込められていると言っても過言ではない。文字にすればほとんど変わらない2つのシーン。しかし、そこに至るまでの過程、内心の激しさの理由、そして誰の名誉のために手を挙げるのか。
    ぜひ最後まで読んでほしい1冊。

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    2023年05月30日
  • ニキ

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    ネタバレ

    人とうまくコミュニケーションがとれない
    高校生と
    小児性愛者という秘密をもつ教師とのバトル。
    これはホラーなのか?
    人間同士の成長ドラマなのか?
    はたまた敵か味方か、悪か正義か?
    その不安定な揺れに
    どんどん物語にひきこまれる。
    最後は
    クラス全体を巻き込んでのコメディや
    立場を越えた友情のようなものもあり
    「爽快青春小説」とか
    一言ではあらわせない複雑な面白さがあった。

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    2020年10月10日
  • 二木先生

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    ネタバレ

    面白かった。
    登場人物全員に対して一回以上腹が立った。多様性、淘汰される者、迫害される者、自分たちの協調性や同調の強制から起こる恐怖を考えさせられる一冊だなと思った。

    途中まで読んでいてえ、もしかしてちょっとBL展開あるの,,,?とか思ってしまった。

    この主人公がこの本の作者自身の人生と重なってる,,,?とかも読んでいて感じた。
    新人賞に応募する流れになるだろうなと思っていたので、その展開になってやっぱりかーー!!!
    と個人的にめっちゃアツかった。

    ⭐︎5にしなかった理由は、朝井リョウの正欲を以前読んでいて、この本を読んだ時の衝撃が薄まってしまったのがあると思う。
    それと、二木先生と最後に抱擁するシーンが新人賞に応募する小説のようにラストシーンで和解するような形になっていたのが、個人的には腑に落ちなかった。
    1号、2号と呼ばれている意味や吉田に対する制裁シーンとかも個人的に欲しかったなと思う。

    とても面白くて一気に読破してしまった!
    おすすめしてくれたもりもり君に感謝したい。
    ありがとう

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    2026年10月12日
  • 二木先生

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    最後まで私は書いて欲しかった。

    二木先生と広一というどちらも他人から排される側の人間を巡るストーリー。はけ口?自身をぶつけ合う壁?としてお互いツンケンするんだけどラストがほんとにいい。青春感じた。

    でも結局は誰にでも言えることだと思う。委員長や吉田も結局は自分の容姿なりなんなりで悩みがある訳で
    学校という狭いコミュニティだからこその話だと思った。最後の展開には、作中の広一の物語と一緒で、いがみ合うもの同士が仲良く手を繋ぐわけでなく、それぞれが認め合う?みたいな無理のない落とし所が好きだった。欲を言うならばこの先どのような展開を辿るのか知りたかった。
    ともあれ、私も世界の中心を私だと思ってはいるが、果たして好いているかと言われると違う気がする。

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    2026年10月08日
  • 二木先生

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    ネタバレ

    読みやすかった。
    二木の音声が流れちゃった時はほんとに焦った。その先を読むのが怖すぎて一旦中断した笑

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    2026年09月29日
  • 二木先生

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    読む手が止まらなかった。読み進めていくほど心臓が速くなっていく感じがし、通学中に読んでいたが学校行く前から疲れてしまうほど。緊迫感がかなり伝わってくる作品で面白かった。

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    2026年09月16日
  • 二木先生

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    世間に蔓延っているステレオタイプに一石を投じるような作品。大きくみればロリコンも所詮性癖のひとつ。例えば吉田のような犯罪をしてなくてもロリコンは気持ち悪いから悪!なんて主張するバカがいようもんなら、お前の性癖はどうなんだって話だし、自制できてるのだから余計なお世話だって思ってしまう。どこまでいっても多数派少数派で善悪を判断されてしまうこの世の中がとても嫌い。

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    2026年09月09日
  • 二木先生

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    ネタバレ

    田井中の気持ちも分からなくもないけど、二木先生の考え方や振る舞い方が大人が故に、田井中が少しイタく感じてしまった。
    きっとこの思春期ならではの悩みなんだと思う。私が中学生や高校生で読んでたら感想が変わってたかも、、、。

    でも終盤にかけて面白かった!

    このお話を読んで、自分を愛することがいちばん大切だって感じた。自分は自分のことを愛してるって思っててもどこか疑ってる部分が知らない間にきっとあって、真に自分を愛すってことは難しいのかなって感じた。

    どうか田井中の小説がどうか賞をとれてますように!!!田井中のことをいじめていた人に制裁が下さりますように!笑

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    2026年09月07日
  • 二木先生

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    ネタバレ

    カバーに書いてある通り、すごい本だった。最初に出てきた図形の問題が、最後まで影響してくるなんて。多数が正解の社会は怖いなと思った。

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    2026年09月01日
  • Nの逸脱

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    現実から逸脱したくなるとき、感情が爆発し自我を失って欲だけで動くことに集中する。
    周りが見れない状況ってよっぽどの時だよね。
    一つの取捨選択を誤ったらそのまま落ちていくのか上がっていくのか。
    普通に見える人の裏側って覗いても良いことないだな、、。

    最後の占い師Bは映像化しても良さそうな話の展開だったな〜。
    出てくる人みんないいキャラしてた〜。

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    2026年08月22日
  • 二木先生

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    ネタバレ

    周りからイタイと馬鹿にされる男子高校生・田井中は、誰からも好かれる担任・二木のヤバイ秘密を知ってしまい、二人の攻防戦が始まる。
    最後のほうは、胃がキリキリするよ〜〜でもページを捲る手が止まらないよ〜〜となりながら読み進めました。
    人間誰しも「普通」に見えて他人に見せたくない秘密はあると思うし、実際他人に迷惑かけたり犯罪に手を染めなければ迫害する必要はないのではと。すごく倫理の話だった。
    最後の美術室でのシーンは、被害にあった当事者でもないのに気に入らないからという理由で石を投げる最近SNSでよく見る光景ですね。
    自分とは一生付き合っていくから自分に嫌われないように生きるって大事。
    あと、自分の挑戦してみたいことや途中で止まってる計画をまた始めたいなという気持ちにさせてくれた。

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    2026年08月20日
  • 二木先生

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    普通が分からず周りから浮いている生徒と普通のフリが得意で他の生徒からの信頼も厚い高校教師。誰にも知られたくない秘密を抱えている2人だが、とある出来事からお互いの秘密を知ったことから奇妙な関係が始まる。

    読み進めていく中で2人の関係性も少しずつ変わっていくが、ある時は対立が深まり、またある時は打ち解けたりとどちらに転ぶか分からない緊張感があった。

    多数派の一方的な意見の押し付けは、とても危ういものであると感じた。

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    2026年08月02日
  • 二木先生

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    軽い感じの今っぽい話かと思ってたら、先入観とは全然違って、展開が読めなくて先が気になり一気読みでした。

    発達障害だったり、人には言えない生まれつきの性癖だったり、人とは違う個性を持った彼らはどう生きればいいのか?
    朝井リョウさんの『正欲』とも近いテーマかもしれない。

    本の中に出てくるテンポの良い議論はいろいろ考えさせられるし、ラストも意外でいろんな意味で驚きがある作品でした。
    これは、直木賞の候補にもなった『Nの逸脱』も読まなければ…!

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    2026年08月01日
  • ニキ

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    素直に話に入れてて、読んでて「あっ」って声でちゃった。
    そう言う本は珍しい。
    久しぶりに読書再開したからかなー

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    2026年07月10日
  • 二木先生

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    「普通」になれない二人の物語

    主人公の田井中広一は、自分が周囲の人と同じように振る舞えないことに悩んでいる。
    察することがとても苦手だったり、何かに夢中になると他のことが手につかなくなったり。
    これは生まれつきの性質のようで、病名こそ付けられなかったものの、対人関係の感覚などは周囲の人とは大きくずれている。

    そして、担任の二木もまた、ある生まれつきの「社会的に認められない性質」を持っていて、それを周囲に隠して生きている。
    田井中がこの二木の秘密を握ったことで、二人の間に不思議な交流が生まれる。

    田井中の成長が本作の中心だ。
    序盤の田井中はうざい。二木に脅迫めいたことをしながらも、自分でも目的を理解できていないため、二木をいらだたせ、不安にさせてしまう。
    しかし、自分の性質に折り合いを付けられなかった彼が、二木の導きによって自分の道を見出していく姿には心を打たれる。

    また一見すると、秘密を盾にして田井中が二木を攻撃しているように見える。しかし実際には、これは田井中の二木に対する執着だ。
    二木は自身の性質に苦しみながらも、賢く立ち回って生きている。それが田井中にとっては興味深く、自身でも気が付かない憧れを抱いている。
    この二木の「性質」をどう取り扱うかも、本作のテーマの一つだ。
    そして、二木は脅迫まがいのことをする田井中のことを渋々ながらも導いてくれる。

    そして、ラストには驚きの展開が。
    二木の「性質」に限らず、人に見せられない部分をどう扱うのか、それが問われる、興味深い作品だった。

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    2026年07月09日
  • 二木先生

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    相対的に1番まともなのは、二木先生では?

    読んでる間も読み終わった後も、なんだか思考が晴れない作品。
    考えさせられる作品と言えば良さそうに感じるが、そう綺麗にまとめられる作品とは違う気がする。

    なんだかんだ一貫してる二木先生の誠実な振る舞いや言葉選びには、ある日気が付いた自分の内面について、ひたすら思考を回し続けてきた魅力があると思う。

    最後に、主人公の様に息苦しさを感じた学生生活を送ってる人には、知っていて欲しい。
    社会には、こちらの思考がフリーズする程理解し難い人間なんてありふれていることを。

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    2026年07月07日
  • 二木先生

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    普通ではない先生と少年
    普通とは何か…を考えさせられた。
    ラストはそういう終わり方をするんですねと感じた。
    何故か次々と読み進んでしまう作品でした。

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    2026年06月28日
  • 二木先生

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    すごく好きな話だった!
    波風立てずに行きたいタイプだから主人公にはハラハラしたけど、続きが気になってどんどん先を読みたくなる
    「普通」って難しい…
    ただ多数派ってだけなのに、威張れるようなものでもないのに、「その他」の意見を断絶する
    日本という国だからこそ、そういう部分が強いのかなと思った
    重いテーマなのに読みやすい文体でいつかまた再読したい

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    2026年06月21日
  • Nの逸脱

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    3篇の短編集
    めちゃめちゃ凝った展開ってわけではないのだが、いずれも適度な展開があり、語りの上手さもあって非常に面白かった。

    「場違いな客」
    爬虫類ペットショップで働く金本篤の話。そうか、ペットショップでよく見かけるあいつはフトアゴヒゲトカゲと言うのか。今度良く観察してみよう。
    短い作品なのだが、その中に十分な話の展開があり、篤の立場もゴロンとひっくり返される。面白かった。
    小松菜(5027?)の語りとキャラがよいですね。

    「スタンドプレイ」
    生徒からのいじめにあっている数学教師智子の話。この話もグルんとひっくり返るような展開がある。
    奇をてらったどんでん返しではなく、ほんとに足を踏み外してしまいそうな展開がちょうどよい。
    面白いと言っては語弊があるけれど、女性を付け回す描写も面白かった。
    そして、生徒安藤によるいじめはほんとうに胸糞が悪い。

    「占い師B」
    ボリューム的にはこの作品が全体の半分を占めている。中編小説かな。
    売れっ子占い師イリスと弟子秋津(ポンコツだけど天才)の設定は魅力的で、同じ設定でコメディでもなんでも書けそうだけど、本作はちょっとホラーっぽい。
    読みごたえもあり、面白かったんだけど、前2編の方が好み。短編小説の名手になりそうな予感(これ1冊しか読んでませんので無責任な予感ですが)。

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    2026年06月19日
  • 二木先生

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    お互いやばい秘密を握り合う異常な先生と生徒の関係。

    二木先生の言動には賛否ありそうだけど、淡々とし、クールそうに見える中にも確固たる信念と愛を感じた。

    生きていくために必要なこととは?普通とは何か?色々考えさせられた。

    サクサク読めるのに突き刺さるものがある作品。高校生あたりにもおすすめ。

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    2026年06月19日