アベツカサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前巻では局所的な戦闘に終止したため、全容が見えない状況が変わらなかったけど、落ち着いて状況整理が為された事でおおよその構図が見え始めてきたね。いわば、現状は大陸魔法協会・魔導特務隊・影なる戦士による三つ巴の構図だったのか
これ、何よりも厄介な点はそれぞれの勢力を率いるトップの思惑が全然見えないし語られないのに、その下に付く者達はトップの意向に全力で沿っている点か。上にいる者達は何を考えているか判らない、それだけに下にいる者達は他勢力の排除を全力で行わなければならない、協同路線なんて取りようがない。その癖、帝国の平和については見解が一致しているものだから命の遣り取りは必然的に水面下へ移行する。余計に全容を把握できる者が居なくなる
まるで悪夢じみた迷路に迷い込んだかのよう
そんな最中で更なる悪夢として提示されたのはザインが探していた戦士ゴリラが影なる戦士に加わっている点か…。影なる戦士ってもっと幼い頃に仕込まれた存在かと思っていたのだけど、実はそうでもないのかな?考えてみれば加入時点でそれなりの年齢だった筈のヴァルロスが影なる戦士に居る背景も不明だし
多くの点が不明瞭な構図の中で辛うじて見えてきたのはゼーリエの見解か
ゼンゼやフリーレンの言及からゼーリエは己の死を微塵も想定していないと受け止められてきたのだけど、髪結いのシーンにおける遣り取りや皇帝との会話に表れるように、既に己の死を既定路線として全てを組み上げているようで
しかし、諦めている訳でもないね。それは己の生を諦めないという意味ではなく、己の死に付随して起きるだろう魔法使いたちの死を少しでも減らそうとしており、その過程で己の死まで防げたら僥倖という程度か
だとすれば、ゼーリエが選出した予測不可能な願いを抱いた者達、また裏で動くレルネンが何処まで未来視を打ち破る行動が出来るかに懸かっているのだろうね
誰もが睨み合いを避けられない状況で事を起こすユーベルは本当に過激だね。しかし、それによって膠着状態が解かれたのも事実
ただ、それを目的とした場合、ユーベルとラントが命を落とす可能性を何処まで許容できるかが問題かな?
帝国の平和という点は誰もが一致しているのに手段や目指す景色の違いにより生じる命の奪い合い。大魔法使いフランメが遺した物も英雄ヒンメルの伝説も部分的には届いているのに、その意志に反した戦いが行われる現状に対して、両者を知るフリーレンには何が出来るのだろうね? -
Posted by ブクログ
ネタバレ『葬送のフリーレン ~前奏~』は、本編で描かれなかった主要キャラクターたちの「少し前」の物語を描く短編小説集です。フリーレンが2回目の旅に出る直前のフェルン, シュタルク, ラヴィーネ&カンネ, アウラ、そしてフリーレンを主人公とした5つのエピソードが収録されています。
『やすらぎの日々』
フェルンが僧侶ハイターに引き取られまだ幼かった頃の、ハイターとの心温まる日常が掘り下げられています。
『英雄になった日』
ドラゴンに脅かされる村での修行中のシュタルクについての物語です。彼が戦士として成長する過程が描かれています。
『二人なら』
魔法学校時代のラヴィーネとカンネが奮闘する物語。
『放浪する天秤』
私の一番好きな話です。
アウラは彼女は不死の軍勢を操る強力な魔族で、封じられた不死軍を大軍に育てるべく、人間や死者を服従の魔法で従わせながら勢力を広げていました。 やがて勇者一行(ヒンメル、ハイター、アイゼン、フリーレン)一行と戦闘になり、敗北します。その後、彼女は体力・魔力の回復のために潜伏し、復活できるまで長い時間を過ごすことになります。
体が完全に回復するまでの間、目が見えない少年ヴィルと出会い、会話を交わします。 アウラは人間を単純な《敵・食糧・素材》としてしか見てこなかった存在でしたが、この少年との出会いを通して人間を知ります。その後、アウラは完全回復し、アウラは近隣の村を滅ぼそうと考えます。しかし別の魔族グロースが先にその村を襲撃し、ヴィルも殺されてしまいます。アウラはグロースを「服従の天秤」で支配下に置きます。アウラの内面は話の顛末からは伺いしれません。少年に教わった鳥の名前も忘れてしまいました。
『葬送』
フリーレンの話。手塚治虫のブラックジャックの『人生という名のSL』という短編に似ています。フランメ、ヒンメル、ハイターがフリーレンの乗った馬車に乗り込んでフリーレンとか会話をしてやがて下車していきます。全ては馬車の中で微睡の中で見た夢でした。
葬送のフリーレンは大好きな物語なので、とても楽しめました。
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購入済み
うーん難しい
結構絶賛されてるのだが、人間同士で潰し合うことの合理的な意義がわからない。
ゼーリエにすら見えない未来、時間を超えたフリーレンが繋ぐのか、
とか思うけど凡人の私にはつなぎ方は思いつかない。 -
Posted by ブクログ
葬送のフリーレンのノベライズオリジナルストーリー。フリーレンに出会う前のフェルン、シュタルク、カンネとラヴィーネ、そしてアウラの、コミック本編の前日譚。それぞれのお話がとても彼ららしく、またノベライズだからこそシーンを思い浮かべる楽しみを味わえました。
コミックを読んでないと楽しめないところもあるので、12巻くらいまで読んでからがおすすめかな。
個人的には最後の、フリーレンのお話が素敵。人は一緒に過ごしたと思ったら別れがあって、でもまた違う人との出会いがある。それを繰り返してたどり着く先には、何があるのか。
人との出会いは大切にしたいですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ不可能を可能に。己と戦うことの難しさー。
ダンジョン好き、探索好きな私にとってワクワクしながら一気読み。
ダンジョン攻略の醍醐味がつまっていたように思う。一見不可能なギミックでも、話し合い、対策を練ることで嘘みたいにクリアできたりする。
RPGゲームをプレイしているとそんな場面に立ち会うことは幾度もあるのではないだろうか。
今回の話はまさにそんな場面で、1次試験とは違い力を合わせて戦おうとしているのが読み取れて、安心して読み進められた。
ゼンゼのコピー体に勝つことは不可能だと思っていたけど、まさかの倒す展開。倒したのはユーベル。イメージ出来れば切れる魔法。結局はどこまで具体的にイメージできるのかが1番強いのだと感じた。
無意識に不可能だと思ってしまう場面はいくつもある。なんならその可能性にすら気づいていない事も多々ある。現実世界でもこれは当てはまるだろうなぁ。
そんな強敵の自分をあっさり欺くユーベルは強すぎる。何が彼女をここまで強くしたのか、過去エピソードが語られることはあるのだろうか。