ロバート・ルイス・スティーヴンスンのレビュー一覧

  • 宝島

    Posted by ブクログ

    子供の頃に「宝島」を読んだことがある。子供向けの「宝島」は第三者がストーリーを語るスタイルで、主人公の少年ジムの冒険物語として書かれていたように思う。今回、改めて原作の宝島を読んでみると、子供の頃の印象とは随分違う印象を受けた。語り手は第三者ではなく、主人公のジムだったり医師だったり、時折作者が登場する。ジムは子供だったような記憶があるが、もう少し年上の少年で、年齢以上に機転が効いたり洞察力があったり、行動力があって、大人のような印象を受けた。ストーリーも宝を手に入れるまでのドタバタが長くて(騙したり騙されたり、色々な仕掛けがあって、面白くて飽きないけれど)、宝探しの部分は意外とアッサリした感

    0
    2015年05月11日
  • 宝島

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    王道ともいえるかもしれない冒険小説です。
    海賊も出てくるし。

    ただ、悪役として出てくる海賊は
    確かにオタンコナスもいますが
    一部に関してはなかなかの頭脳をお持ちの方もいます。
    シルヴァーがそうでしたね。

    ただ、このシルヴァーは
    ちょっと特別な人物だったりします。

    ベターな作品と思うと
    ラストで思わぬ展開が待っていますよ。

    0
    2015年04月28日
  • ジーキル博士とハイド氏

    Posted by ブクログ

    アタスン氏の語りにより進められる、博愛家で有名なジーキル博士と残忍なハイド氏の奇妙な関係。なんとなく二重人格の話?という印象を持っていたのですが、読んでみると、そんな単純な話ではありませんでした。
    良い人と思われたい。だけど、欲望のままに自分を満足させたい。清さや愛を求める心と、罪や享楽を求める欲望を併せ持つのは、いたって普通な人間の姿だと思います。だけど罪にふけりすぎると結果自分自身を滅びへと招いてしまう。でも相反する二つの心を持っているのはつらい。人の持つ葛藤をこの物語はよく現していると思います。
    そう、そして、ジーキル博士に言いたいのは、そんな罪人のあなたを主は愛している、ということです

    0
    2015年04月23日
  • ジーキル博士とハイド氏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【本の内容】
    街中で少女を踏みつけ、平然としている凶悪な男ハイド。

    彼は高潔な紳士として名高いジーキル博士の家に出入りするようになった。

    二人にどんな関係が?

    弁護士アタスンは好奇心から調査を開始するが、そんな折、ついにハイドによる殺人事件が引き起こされる。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書

    0
    2015年01月18日
  • ジーキル博士とハイド氏

    Posted by ブクログ

    ある日弁護士アタスンは友人との散歩の道中で、薄気味悪い奇妙な建物に住む冷徹で悪魔のような男ハイドを知る。
    その晩、金庫からアタスンは古くからの友人で立派な人格を持つジキル博士から預かっていた遺言状を見返した。そこにはジキルに万が一のことがあった際、全財産をハイドへ譲るよう書いてあったからだ。アタスンはハイドと会うことを決心する。例の建物の戸口でハイドに会えるが、やはりジキルには会えない。
    それから1年後、街ではある凶悪な事件が起こる―。

    人々の救済に尽力し、人格的にも優れたジキル博士。その対格にいる、背丈も風貌も様変わりした純粋悪のハイド。自身のなかの善を知り認めながらも、悪を抑えきれない人

    0
    2014年12月22日
  • ジーキル博士とハイド氏

    Posted by ブクログ

    11月15日の夕方に、池袋東武の本屋に寄って、そうだあしたのメロディアスライブラリジキルとハイドなんだよなーと適当にありものを買った。
    光文社の古典新訳ってむかしカラマーゾフの兄弟を買ってすごいひどい目に遭って、なんとなくあの表紙の装画自体避けてたんだけど、単に訳の選び方だから文庫レーベル関係ないよな……とはおもったけどやっぱ他の文庫でジキルとハイド見つけてたら光文社で買わなかったとおもう。装幀もなんか小説っていうよりビジネス本みたいにつるつるしててわくわく感無い。
    内容はなんていうか、頭のとこのアタスン氏とエンフィールド氏のおさんぽのくだり、特に共通の関心事も無いし他人に会うとほっとするくら

    0
    2014年11月29日
  • ジーキル博士とハイド氏

    Posted by ブクログ

    一度読んでおこうと思い手にとりましたが、ミステリー小説として楽しめました。意外と現実的でないお話だった。

    0
    2013年12月29日
  • ジーキル博士とハイド氏

    Posted by ブクログ

    名前だけは聞いたことのある有名な作品。二重人格の男が主人公ってことしか知らなかったんだけど、ここまで高尚な作品だったとは…。ペラペラの本だけど凄く読み応えがあって、とても面白かった。善と悪の戦い。最後には悪に屈してしまった博士が切ない。人は悪しき心には勝てないのかな…。ハイド=hide(隠れる)という命名にも感服。時の洗礼を受けた作品はやっぱり損なわれない魅力があると改めて実感。2011/353

    0
    2015年04月21日
  • ジーキル博士とハイド氏

    Posted by ブクログ

    ジーキル博士の中にある、正(生)の部分と悪の部分を分離した結果起きた事件と、その顛末。
    ハイドは純粋な悪として分離した一方で、残ったジーキル博士の心は、その悪を後悔していた。
    悪は次第に膨張し、ジーキル博士の心をむしばみ、恐怖させた。それでも博士は悪であるハイドになることを本能的に求めてしまう。
    悪はドラッグだ。常に人はそれを善良なる心と、迷いによって統制しているからこそ、それを純粋に求めてしまったときには、こぼれてしまったインクのように、もう取り返しがつかないのである。

    0
    2013年01月26日
  • ジーキル博士とハイド氏

    Posted by ブクログ

    名作であるだけあってジーキル博士=ハイドという関係はあらかじめわかっていた。もしそのことが分からないまま読み進めていたらまた面白かっただろうなぁ。
    てっきりジーキル博士を主人公に書かれているのかと思ったけど、終盤を除いて殆どが友人のアターソン氏の行動を介してジーキル博士の謎に迫る、という構造でなかなか興味深かった。
    ジーキル博士もハイドも主題でありながら、主人公でない。

    0
    2012年09月15日
  • 新アラビア夜話

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    勧善懲悪というか信賞必罰が貫かれているので
    読後にモヤモヤせずに済む。
    また狂人が出てくることもないので、感情移入もしやすい。

    読むにあたって知っておくべきこともないので、
    頭を使わずに読める本として非常に面白い。
    ただ読後に何か考えさせられる本か、というと違うと思う。

    0
    2012年09月09日
  • ジーキル博士とハイド氏

    Posted by ブクログ

    医師ジーキルは自ら発明した秘薬によって兇悪な人物ハイドに変身するが、くり返し変身を試みるうちにやがて恐るべき破局が…。

    0
    2012年07月28日
  • 宝島

    Posted by ブクログ

    『ジキル博士とハイド氏』の作者。
    ディズニーの『トレジャープラネット』が面白かったので原作を読んでみた。

    0
    2012年01月10日
  • ジーキル博士とハイド氏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    またレビューで無知をさらけだしにきた。

    善と悪との絶えざる闘争。人間は善と悪という二元性を併せ持つ存在として描き出される。

    私のお気に入りは、変身がたび重なる中でジキルがアタスンに対して、「自分で自分が信じられない」と言い放って、現実世界についての判断をゆだねてしまうシーンである。
    これはまさにスティーブンソンが、善と悪との闘争の中で、自分を見失う人間の姿を克明にえぐり出した場面と言える。

    人は、認識において「一貫性」を求めたがる。ある部分までは、理性的な判断によって対処が行われるが、対応できない部分に関しては、拒絶し遠ざける傾向にある。善と悪という正反対の事象が並立し、自己矛盾を日々生

    0
    2011年11月08日
  • ジーキル博士とハイド氏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ジーキル博士とハイド氏が同一人物だという結末は、おそらく多くの人がすでに知っているだろう。しかし、だからと言ってこの作品を読む価値が薄れるという訳では決してない。
    私がこの著作の中で最も鮮明を受けた部分は、最終章のジーキル博士の独白である。なぜ、彼がハイド氏に変身することになったのか、それを中止しようとはしなかったのか、などを語る。彼がハイド氏を自分の内に宿す前や、宿した後の話を聞けば聞くほど、彼の行動は決して奇怪なものではないと思われる。
    この物語はジーキル博士だけのものではない。人類に共通する永遠の物語である。

    0
    2011年11月02日
  • ジーキル博士とハイド氏

    Posted by ブクログ

    背徳を持たない善人にはなれなくとも、放縦自堕落を避けて己の中のハイドを成長できない不具者のままにしておくべきとの教訓を得ました。

    0
    2011年10月15日
  • ジーキル博士とハイド氏

    Posted by ブクログ

    有名な作品なのだが、まともに読んだことがなかったので手に取ってみた。
    二重人格の代名詞とも言えるジキルとハイド。読んでいて、もし我が身におこったならば、と考えずにはいられず、恐ろしかった。

    内容的には濃いものの、量的には少なく読みやすい作品。

    0
    2011年04月13日
  • 宝島

    Posted by ブクログ

    これも、題名も中身も良く知っているはずの一冊です。子供のころ読んだものは、スティーヴンスンの書いたものをかなり短くしています。小学生の時に買ってもらった、世界名作全集の一冊目は宝島だったのを思い出しました。
     まず、こんなに長い物語だったのかとびっくり。主人公ジムの成長していく姿が、きちんと描かれています。冒険ものなので、当然アドベンチャーはたくさんちりばめられています。こういうお話だったんだと、改めて感じさせられた一冊でした。

    0
    2010年11月25日
  • ジーキル博士とハイド氏

    Posted by ブクログ

    超有名な作品だけど、初めてきちんと読んだ。

    見た目と性格が入れ替わってしまう愉快なお話かと思っていたが、誰もが持つ人間の二面性、隠している裏の顔を生々しく感じさせる文章が非常にシリアスで怖かった。

    0
    2012年05月24日
  • ジーキル博士とハイド氏

    Posted by ブクログ

    小学生の時読んで凄く面白かった記憶があったのでもう一度読み直してみたら文章の印象がだいぶ違ってびっくりした。あれは子供向けに書きなおされていたんだろうか…。
    ジーキル善良ゆえの自己弁護と、ハイドの邪悪ゆえの自己肯定。

    0
    2010年06月17日