ロバート・ルイス・スティーヴンスンのレビュー一覧
-
ジキルとハイドの死が同時発生なの、当然といえば当然だけどめちゃくちゃいいなと思う
自分の願望は託せないPosted by ブクログ -
「自殺クラブ」という奇怪なタイトルの短編に心惹かれて購入したが、内容はそこまで猟奇的とも思えず、良識の範囲内に止まっている感があった。むしろ、「ラージャのダイヤモンド」の話の広がり方や、ハラハラさせる場面展開の方を面白く読んだ。
-
宝島を書き、ジキルとハイドを書き、自殺クラブを書いたということでスチーブンスンの天才ぶりがわかる。ヴィクトリア朝のロンドンの夜、クリームタルトを配る若者に連れられてきた自殺願望者の集まる自殺クラブに乗り込んだボヘミア王子フロリゼルの無茶苦茶な冒険談。アランビアンナイトのように話は別の話に広がって7つ...続きを読むPosted by ブクログ
-
善悪の価値観に関する物語。
人間の本性は善悪どちらなのか?
完全なる善人がほとんどいないように、完全なる悪人もほとんどいない。
そもそも善悪という観念はいつ生まれたのだろうか?
人間の原始状態では善悪という観念はなかったというのが、ルソーの主張だ。
言語、想像力、テクノロジーが生まれてくる前、
...続きを読むPosted by ブクログ -
往来堂書店「D坂文庫2015春」からの一冊。
知らない人はいない名作ではあるけれど、ダイジェスト版でしか読んでない、あるいは読んだがストーリーは忘れた、という人が多いんだろう。かく言うワタシもその一人。そこで、異動と引越しで読書に集中できないときに、これならと軽い気持ちで手にしてみた。
ところが、こ...続きを読むPosted by ブクログ -
いや~、訳者あとがきがいいね。読んだら英語の本が読みたくなるし、翻訳の悩みを垣間見れて、もうひと小説読んだ感じだったわ。
スティーブンスンの推敲も、なるほど作品が長く読み継がれる訳はこういう丁寧な仕事なんだろうなぁと思った。読みだしたら止まらない。久しぶりに子供にかえって冒険した気分。面白い。Posted by ブクログ -
名作ブンガク
かかった時間120分くらいか
文学のほうが新書より時間がかかる。
名作だが童話バージョンしか読んだことがなかった本作品については、以前「フランケンシュタイン」をよんだ時から、関連作品として興味をもっていた。
あらすじは言うまでもないが、名士で知られるジーキル博士が、自身の二面性と肉...続きを読むPosted by ブクログ -
ジーキル博士とハイド氏。二重人格、解離性同一性障害をテーマにした不朽の名作。二重人格者や解離性同一性障害者を表すとき、いまだにジーキル博士とハイド氏と言葉が使われていることにこの小説の偉大さがわかります。100年以上も前のお話だけれど、全然古臭くない。むしろ現代に通じる内容です。Posted by ブクログ
-
もはや有名すぎて読む人が少ないと前書きに書かれている通り、私も名前とあらすじしか知らなかったので読んでみました。
一章読んだら眠れなくなるほど、続きが気になります。
短編なのですぐ読めるため、時間がない人も是非読んでみてください。Posted by ブクログ -
弁護士アタスン氏の古い友人である医者のジーキル博士には恐るべき秘密が隠されていた。
アタスン氏の住むロンドンの街では不気味な人物ハイド氏に関する奇妙不可解な事件が起きていた。アタスン氏は友人であるジーキル氏とハイド氏に謎の接点があることが分かってくる。
アタスン氏はついに友人のラニョン医師の手記とジ...続きを読むPosted by ブクログ -
ずいぶん昔に原書を読んで以来ご無沙汰だったので、和約で読んでみることに。
ハイド氏の狂気やアタスン氏の恐怖や苦悩など、あたかも読み手がハイド氏を目の当たりにしたかのような嫌悪感を抱かせるため、訳者さんが努力されたであろうと感じました。
広く知られる「ジキルとハイド」だからこそ、きちんと読んでおいてよ...続きを読むPosted by ブクログ -
だいぶ前に読んだ本ですが…笑
精神分裂という概念をはじめて表した話だそうですね(父曰く)。
ジキル博士の恐怖を想像すると、同情します。。
ストレスコーピングって大切ですよね。いい子でいなきゃ!と思って、溜め込んで溜め込んで…。
薄いし、手軽に読めるので、
おすすめです( ^ω^ )Posted by ブクログ -
表面では立派な性格を持ったジーキル博士が、一方ではエドワード・ハイドという残虐な殺人鬼としての顔を持つ話は有名だが、改めてこの短編を読んでいてまるで小さな推理小説のようにも思えた。
しかし、私が最もそそられた点は「ジーキル博士の事件の全容」の告白である。
彼の苦悩はまさに宗教的なものであり、自分は二...続きを読むPosted by ブクログ -
理由なき自殺願望者が集う、ロンドンの街。ボヘミアの王子フロリゼルは、悪の正体をつかむべくロンドンの夜を奔走する。
これも何も知らずに、文庫裏のあらすじだけ見てふっと借りた本(私はそれまで、スティーヴンソンは一冊も読んだことがなかった)。
で、すっかりハマってしまった。
とうにかく私は、こういう話が...続きを読むPosted by ブクログ -
いや、面白かった。
古い本だし、読みづらいのは仕方あるまいと高をくくっていたのだが、そんなことはなかった。
読みやすく、しかもリズムのよい展開、ひきつけられる巧みな心理描写で、即座に読み終わった。
数時間だったと思う。中島敦はあんなにかかったのに…笑
有名な話なので結末を知ってしまっていたから、後...続きを読むPosted by ブクログ -
こんなに悲しい話だなんて思わなかった。
自分じゃない自分に支配される恐怖。ジーキル博士が死んだのは命が終わったときじゃなくて戻れなくなった瞬間なんだろうな。
あー泣きそうPosted by ブクログ -
作品名は何度か耳にしていたものの、実は大学生にもなった最近まで全く内容を知りませんでした。
有名だといわれているだけに、お恥ずかしいw
言わずもがな、内容は二重人格のお話です。
この本は中学生向けだと伺いました。
文章も易しく、ページ数が少ないのでスラスラと読めます。
もし私のようにまだ一度も読ん...続きを読むPosted by ブクログ -
「山月記」同様
なぜか複読してしまう本の一冊です。
潜在的にひそむ自分。
「山月記」同様主人公は変わってしまいます。
とても暗い小説ですが
なぜか引きこまれます。
理由は自分でもわからないですが
なぜ複読してしまう
追記
もしかして私にも潜在的に現実逃避願望があるからかな?
Posted by ブクログ -
有名な「ジキルとハイド」。しかし、実際読んでみた人は案外少ないのでは?私も、内容も知っているし今さらなぁ…と思いつつ読んだのですが、驚くほど面白かったです。ページ数も少ないので、すらっと読めますよ。
色々な出版社から出ています(自分がどこの出版社の作品を読んだか忘れてしまったので、画像のあるものを...続きを読むPosted by ブクログ -
あとがきにも書かれているが、有名すぎて読まない本。有名すぎて知ってるつもりになって、読まない本。歌詞とかにもよく出てくるし。ジキルとハイド。
ジーキル博士とハイド、善と悪かと思ってたけど、実は全部と悪だった。似てるけど違う。全部と善だったらどうなってたかな。いずれにしても、善がないと悪もない。善があ...続きを読むPosted by ブクログ