ロバート・ルイス・スティーヴンスンのレビュー一覧
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ジーキル博士の見せる二面性が、今の世にも通じる人間の矛盾を描き出す。なぜ、高尚に見える人ほど、悪の道に魅力を感じてしまうのか。人間、良い面ばかりじゃ自分を保てないのか。善と悪、その混沌の中にいる事が人間の性なのか。永遠の問いですね。
文章が若干古風な味わいでしたが、ゴシック小説の重々しい雰囲気に合っていました。
これ初見で読んだら、最後に謎解きされるハラハラドキドキのゴシックミステリーだったんでしょうが、もう既にネタバレが独り歩きして、ジキルとハイドが二重人格の代名詞になってるもんでね(笑)。
ああ、これが正体のばれる伏線になるのねーと冷静に読んでしまいました。何も知らないまっさらな状態で読んでみたかったです。
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Posted by ブクログ
ネタバレおすすめされて読んだ本。
いわゆる名作ってなかなか手が出せずにいたけど、これはおもしろかった。
流石時代を超えて読み継がれて来ただけある。
謎の答えを知ってるのにこんなにドキドキしながら読めるってすごい。途中で、ん?と思ったところもちゃんと回収されてて、天才ってすごいと思いながら読み進めた。
楽な方に流されたり、ダメだなと思いつつ抑えられないときの自分と重ね合わせながら、あるよね…と思いつつ読んでたので、その後のハイドに侵食されてくところがリアルに恐怖を感じられた。
これがプロの手でどう解釈されてるのか、論文とかも読んでみたいかも。 -
Posted by ブクログ
世界名作にはいる作品で
タイトルもなんとなくの話も
知ってはいるけれど…
実際には読んだことがなかったので。
物語は、
弁護士アスタンの目線により描かれる。
ジーキル博士は、
世間から尊敬される立派な存在。
一方、ハイド氏は会った人が不安になり
理由もなく嫌悪する存在。
ジーキル博士が死んだり行方不明になった際
ハイド氏へ財産を遺すよう遺言を託された
弁護士アスタンは、2人の間に
どんな関係性があるのか不思議に思う。
数々の悪評を巻き起こすハイド氏。
世間の一線から退くジーキル博士。
ジーキル博士との連絡が取れなくなり
いよいよ博士の書斎に踏み込み…。
親友の医師ラニョンとジーキル博士の
2人の手紙により真実をしるアスタン。
偽善について、
人間の二重性について問う。
探偵小説ではないが、真実はなにか
創造しながら読み進めるスタイルは
当時新しかったろうと思う。
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Posted by ブクログ
著者は「宝島」「ジキルとハイドなど」のスティーヴンスン。
悪漢が闊歩するヴィクトリア朝ロンドンで、ボヘミアの魅力的な王子フロリゼルと、忠臣ジェラルディーン大佐の冒険譚です。
しかし…この作者は、スティーブンソン、スチーブンソン、スティーヴンソン、スティーヴンスン。。などなど翻訳者さんにより表記が違うので、検索するときに非情に見つけづらい!!ヽ(`Д´)ノ
『自殺クラブ』
自殺志望者が集まる秘密結社『自殺クラブ』を巡る3つの物語。
ロンドンに滞在するボヘミアの王子フロリゼルと、忠臣ジェラルディーン大佐が訪れたバーで、人々にクリームタルトを配って回る若者が現れた。若者は、生きることに絶望して「自殺クラブ」へ入会し、最後の散財をしているという。興味を示したフロリゼル王子は、自分も自殺志望者だと偽りその怪しい組織へと潜入する。
そこではクラブの会長が会員たちを集めて、トランプゲームにより殺される者と殺される者を選び出していた。
クラブ参加者の命運を見た若者は自殺を思いとどまるが、ある夜フロリゼル王子が殺される者のカードを引き当ててしまう。
/「クリームタルトを持った男」
自殺クラブを解体させたフロリゼル王子だが、会長の影響力はまだ強かった。
アメリカ人青年スカダモアは、美しい女性から逢引の誘いを受ける。すっぽかされたスカルダモアが家に戻ると、自分のベッドに男の死体が残されていた。
呆然とするスカダモアの前に友人ノエル博士が現れた。ノエル博士はスカダモアの大きなトランクに死体を詰めさせ、旧知のジェラルディーン大佐を紹介する。スカダモアはフロリゼル王子とジェラルディーン大佐の一行に加り、税関も素通りできた。
しかしこの死体は、自殺クラブ会長を追っていたフロリゼル王子の手の者だったのだ。
/「医者とサラトガトランクの話」
街を歩いていたリッチ中尉は、優雅な二輪馬車の御者により不思議な屋敷に送り届けられた。屋敷の中は紳士たちの賭博場だった。そして屋敷の主は客たちの様子を観察するかのように屋敷を回っている。
ホストの目に叶ったのは、リッチ中尉と歴戦の老兵オルック騎兵少佐の2人だった。
ホストの正体はジェラルディーン大佐で、フロリゼル王子が自殺クラブ会長との決闘の立会人として、信頼できる紳士を探していたのだった。
/「二輪馬車の冒険」
『ラージャのダイヤモンド』
世界で6番目に有名なダイヤモンドを巡る4つの物語。
最後にサラッと書かれていたフロリゼル王子のその後が…(@_@;) 王子なにやってんの…
60歳になるトマス・ヴァンデラー卿は「ラージャのダイヤモンド」と呼ばれる素晴らしいダイヤモンドを持っていた。贅沢三昧により破産寸前となった若い妻は「ラージャのダイヤモンド」を含む財宝を夫から盗み出そうとする。
ヴァンデラー卿の秘書のハリーは、ヴァンデラー夫人から丸い箱をある場所に持っていくように頼まれる。その場へ向かうハリーをヴァンデラー卿と、夫人の従兄弟が追いかけてくる。
走って逃げるハリーは、侵入した他人の家の裏庭で、丸い箱の中の宝石をばらまいてしまう。
/「丸箱の話」
ヴァンデラー卿の「ラージャのダイヤモンド」を拾ったのは有能な若い学者で聖職者のロールズ師だった。ロールズ師はダイヤモンドの美しさに魅了されてネコババしようとする。
ロールズ師がダイヤを持っていることを知った持ち主のトマス・ヴァンデラー卿とその弟で元軍人のジョン・ヴァンデラーは、ロールズ師を狙う。
やがてロールズ師は、ボヘミアの若くて魅力的な王子フロリゼルと知り合いになり助けを求める。
/「若い聖職者の話」
銀行員の若者フランシス・スクリムジャーに、匿名の素封家から援助の申し出がある。どうやらスクリムジャーはその匿名者の私生児で、彼の言うとおりの結婚をすれば財産をもらえるらしい。
しかしこの話には「ラージャのダイヤモンド」を巡る人々の出し抜き合いが隠されていた。
/「緑の日よけがある家の話」
ロールズ師の持っていたラージャのダイヤモンドは、いまはボヘミアの王子フロリゼルの手に預けられた。
外交特権のあるフロリゼル王子だが、このまま持っていては国際問題になる。だが持ち主に返せば罪に問われる者、理不尽な処遇を受ける者が出てきてしまう。思考を巡らす王子の前に刑事が訪れる。
さあ、いかにすべきか。
/「フロリゼル王子と刑事の冒険」 -
Posted by ブクログ
19世紀のロンドンを舞台に、アラビアンナイトを下敷にして書かれた物語集。自殺クラブから始まり、ボヘミアのフロリゼル王子が関わる一本の大きな物語が、いくつもの短編で紡がれていく。
最初は一体何の関係があるの?という物語でも、少し読み進めると、あーここに繋がるのか!という感じ。
あとがきにもあったが、19世紀ロンドンは経済発展著しく、他の国からすると、魔都のようでまさしくアラビアンナイトの世界だったのかもしれない。
今のロンドンはガス燈でもないし、暖炉の使用が禁止されてから霧の都でも無くなったけど、それでも夜はビクトリア朝を思い起こす画がある。
中学生の姪っ子にお薦めしたい。