ロバート・ルイス・スティーヴンスンのレビュー一覧

  • ジーキル博士とハイド氏

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    ネタバレ

    おすすめされて読んだ本。
    いわゆる名作ってなかなか手が出せずにいたけど、これはおもしろかった。
    流石時代を超えて読み継がれて来ただけある。
    謎の答えを知ってるのにこんなにドキドキしながら読めるってすごい。途中で、ん?と思ったところもちゃんと回収されてて、天才ってすごいと思いながら読み進めた。

    楽な方に流されたり、ダメだなと思いつつ抑えられないときの自分と重ね合わせながら、あるよね…と思いつつ読んでたので、その後のハイドに侵食されてくところがリアルに恐怖を感じられた。

    これがプロの手でどう解釈されてるのか、論文とかも読んでみたいかも。

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    2025年03月13日
  • ジーキル博士とハイド氏

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    小学生の頃に読んだ記憶があるけれど、おそらく子ども向けだったんだろうな。二重人格であることは知っていても、細かい設定などは分かっていない部分が多かった。

    ミステリー小説仕立てで、短くテンポよくまとまっているので、とても読みやすかった。

    それにしても「二重人格小説」というジャンルがあるって初めて知ったよ…笑

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    2024年10月13日
  • ジーキル博士とハイド氏

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    訳者あとがきに「ジーキル・ハイドの二重人格」という慣用句は有名だが、実は訳者自身が原典も翻訳版も読んだことがなかったと書かれていた。一方的に勝手な親しみを覚えた。私自身も「ジーキルとハイド」という慣用句だけは知っている(つもりだった)が原作は読んでいない1人だったからだ。
    人間には誰にも悪の面が潜んでいて、その悪は抗し難い魔力を持っている。それにとりつかれてしまうと取り返しのつかない結果を招くこともある。そんな教訓が込められている物語なのかなと。

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    2024年08月07日
  • ジーキル博士とハイド氏

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    世界名作にはいる作品で
    タイトルもなんとなくの話も
    知ってはいるけれど…
    実際には読んだことがなかったので。

    物語は、
    弁護士アスタンの目線により描かれる。
    ジーキル博士は、
    世間から尊敬される立派な存在。
    一方、ハイド氏は会った人が不安になり
    理由もなく嫌悪する存在。

    ジーキル博士が死んだり行方不明になった際
    ハイド氏へ財産を遺すよう遺言を託された
    弁護士アスタンは、2人の間に
    どんな関係性があるのか不思議に思う。

    数々の悪評を巻き起こすハイド氏。
    世間の一線から退くジーキル博士。

    ジーキル博士との連絡が取れなくなり
    いよいよ博士の書斎に踏み込み…。

    親友の医師ラニョンとジーキル博

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    2024年04月22日
  • ジーキル博士とハイド氏

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    あとがきにも書かれているが、有名すぎて読まない本。有名すぎて知ってるつもりになって、読まない本。歌詞とかにもよく出てくるし。ジキルとハイド。
    ジーキル博士とハイド、善と悪かと思ってたけど、実は全部と悪だった。似てるけど違う。全部と善だったらどうなってたかな。いずれにしても、善がないと悪もない。善があるから悪がある。表裏一体、一方だけだと矛盾でおかしくなる。そしてやはりおかしくなる。

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    2023年09月17日
  • 宝島

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    子供から大人まで楽しめる冒険小説。
    有名だから、一度は読むべきかなと思う。
    描写が上手く、スラスラ読めた。

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    2022年05月18日
  • 新アラビア夜話

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    著者は「宝島」「ジキルとハイドなど」のスティーヴンスン。
    悪漢が闊歩するヴィクトリア朝ロンドンで、ボヘミアの魅力的な王子フロリゼルと、忠臣ジェラルディーン大佐の冒険譚です。
    しかし…この作者は、スティーブンソン、スチーブンソン、スティーヴンソン、スティーヴンスン。。などなど翻訳者さんにより表記が違うので、検索するときに非情に見つけづらい!!ヽ(`Д´)ノ


    『自殺クラブ』
    自殺志望者が集まる秘密結社『自殺クラブ』を巡る3つの物語。

    ロンドンに滞在するボヘミアの王子フロリゼルと、忠臣ジェラルディーン大佐が訪れたバーで、人々にクリームタルトを配って回る若者が現れた。若者は、生きることに絶望して

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    2022年05月10日
  • ジーキル博士とハイド氏

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    ネタバレ

    カラクリが有名なので、ジキル博士とハイド氏の関係は読む前から知っていた。
    ジキル博士が50代の立派な体格の紳士なのに対し、ハイド氏は小柄になり(ジキル博士の)着ていた服はぶかぶか、腕毛が黒々して若い年齢になる、などの身体変化までは知らなかった。もちろん性格も一変する。
    特別な塩の薬でスイッチする二重人格なのだろうけど、そこに至るまでのミステリ調のアプローチが面白かった。

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    2022年05月05日
  • 新アラビア夜話

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    19世紀のロンドンを舞台に、アラビアンナイトを下敷にして書かれた物語集。自殺クラブから始まり、ボヘミアのフロリゼル王子が関わる一本の大きな物語が、いくつもの短編で紡がれていく。
    最初は一体何の関係があるの?という物語でも、少し読み進めると、あーここに繋がるのか!という感じ。
    あとがきにもあったが、19世紀ロンドンは経済発展著しく、他の国からすると、魔都のようでまさしくアラビアンナイトの世界だったのかもしれない。
    今のロンドンはガス燈でもないし、暖炉の使用が禁止されてから霧の都でも無くなったけど、それでも夜はビクトリア朝を思い起こす画がある。
    中学生の姪っ子にお薦めしたい。

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    2021年12月19日
  • 宝島

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    海外の古典文学にありがちな一人の人物に複数の呼び名があることによる混乱でなかなか話にのめり込めなかった。巻頭に登場人物一覧を載せてもらうと島の地図よりも有益な気がする。個性ある人物、先が気になる展開、巧みな描写など、児童文学とは思えない作品です。主人公ベンの勇気と大胆さ、隅に置けないキャプテンシルバー、取り残されたガンの存在意義などが印象に残りました。

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    2021年07月17日
  • 新アラビア夜話

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    『自殺クラブ』3篇『ラージャのダイヤモンド』4篇の二部構成で、各篇のメインキャラクターは異なっているがボヘミアのフロリゼル王子がストーリーに絡む。「これで(とわがアラビア人の著者は言う)「~の話」は終わる」と各章は締めくくられる。最初よくわからず?となったが、読み直してから意味がわかった。フロリゼル王子の視点で書かないことで、突然わけのわからない状況に置かれたメインキャラクターのきもちになれてワクワクした!
    『宝島』と『ジキル博士とハイド氏』と同じ作者とは思えない、荒唐無稽なファンタジー!

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    2021年04月18日
  • ジーキル博士とハイド氏

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    ネタバレ

    二面性を示す常套句としてよく目にするが、実際どんな話か知らなかった。読んでみるとやはり二面性の話である。
    人が死ぬミステリーの種明かし的なものが、変身薬を飲んで潜んでいた悪に身も心も侵食されていくというファンタジーだったのも意外と面白かった。博士の家の表と裏の戸口、どちらを使うかも二面性を表しており、それに気づくと物語そうそうで女児を踏みつけた男というのは博士であると気づけたはずだ。後になって気付いたため悔しくも、面白かった。

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    2020年09月30日
  • ジーキル博士とハイド氏

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    魂の形で体はできていて、魂が分離することで身体が変化するという表現が面白かった。完全な悪はかつて存在したことがない。分離前の自分が悪に喰われていくのが哀しい。

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    2019年12月29日
  • 宝島

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    財宝が隠された地図を元にジム少年が大人たちと旅に出る。
    集められた船員の中には悪名高い海賊ジョン・シルバーが潜んでいて、彼との対立が話の中心となっていく。
    状況によって敵と仲間を行ったり来たりする狡猾なシルバーは同時に見込んだ男に礼節を重んじたり、様々な面を覗かせて非常に楽しいトリックスターだ。
    正直、航海までは退屈だったが、シルバーとのサスペンスがキモと言っていい。

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    2019年02月26日
  • 新アラビア夜話

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    海の中で高波が来たらちょいと体を浮かせるような、クロールの息継ぎがビシリと決まるとか、いわゆるシャッターチャンスの瞬間をわかってらっしゃる作家だなあ、と思たら「ジキル博士とハイド氏」を書いた人だった。多分自分が翻訳物を初めて買った本がこれだった気がするの。だからしつこい位に何度も読み直してる訳で、二人で息の合った社交ダンスを踊るような、ガラス越しに手を合わせるような、変な一体感と恍惚感がありました。ボヘミアの
    王子がロンドンにて「遠山の金さん」をやるシリーズもの。楽しい。ちょっとずつお話が続いている。

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    2018年07月18日
  • ジーキル博士とハイド氏

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    二重人格の代名詞。ずっと昔に読んだが、ミュージカルを観たので再読した。人間、抑圧されすぎていたらダメになるんだなあ。自分らしく生きないと綻びが生じてくる。

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    2018年06月01日
  • ジーキル博士とハイド氏

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    タイトルをワードとしてはよく耳にするものの、原作を読んだことがなかったので読んでみようと手に取った。物語は長くはないが、濃度の高いものだった。誰しもが自身の中に二面性(ないしは多面性)を感じることがあると思うが、それを分離しようと思うに至り、かつそれを実現する薬を見つけたジーキル博士は確かに狂気じみていたのかもしれない、一方でとても現実的にも感じられた。薬は決して魔法の薬ではなかった。二面性の分離は長くは続かない。切り離すのではなく、きちんとしたコントロールの下、どう折り合いをつけて生きていくのかということを考えさせられた。

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    2018年04月14日
  • ジーキル博士とハイド氏

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    何となく知っていたキャラクターだったけど、小説として読んだのは初めて。
    ジキル博士がハイド氏になる過程、ジキル博士の苦悩がよくわかった。
    面白かった。、

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    2017年10月28日
  • ジーキル博士とハイド氏

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    多重人格の代名詞といっていいくらいストーリーが有名なので、今さら読んでも面白くないかな、と思っていたけれど、そんなことはなくとても面白かった!善良な人格であるジキルが主格だったはずなのに、何回も変身をしているうちに、邪悪なハイドの人格が大きくなっていく。そのことに気づいたジキルのことを思うとゾクリとさせられる。二通の手記で終わる構成も好き。特に、ジキルの手記の、悪との葛藤部分は読み応えがあった。

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    2016年11月20日
  • ジーキル博士とハイド氏

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    ネタバレ

    怪事件の結末に向けて頭がグチャグチャした。
    ラニヨン医師の死ぬシーンなどは特に薄気味悪かった。

    ただ、ジーキル博士の告白するところには、
    様々な欲望に葛藤して悶えている姿が、自分も含め、どんな人にもあると思う。

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    2015年10月12日